近所の酒場をハシゴ酒(3) … 「北国」「石松」「川二郎」
1軒目:酒房「北国(きたぐに)」(中野)
1週間の夏休みに入ったので、近所の酒場をハシゴ酒シリーズ第2弾(第1弾はこちら)。今日は中野にやってきました。今日の1軒目は、中野駅南口の小さな路地の中にある酒房「北国」です。
午後6時半の店内には、すでに4人ほどの常連さんが、カウンターで談笑しています。
この店の常連さんは、ベテランの飲み手ぞろい。この店に初めてやってきたのは、今から7年前、平成13(2001)年4月のことなのですが、そのとき以来、この店に来るといつまでたってもペェペェの若輩者なのです。
今日、一番奥の席に座っているのは、この店で月に一度行われる「十六夜(いざよい)会」で三味線を披露してくれる年配の男性客。なんとこの方は、私が子供の頃に見ていた「エイトマン」というアニメの主役・エイトマンの声優さんでもあるのです。まるでヒーローとご一緒させていただいているような、なんだか不思議な気持ちなんですよねぇ。
瓶ビール(キリン一番搾り大瓶)をもらってスタートすると、今日のお通しは「冷や大根」。大根をカニ缶のダシで煮て、冷蔵庫で冷したもので、やわらかくて冷たい大根の食感と、口の中に広がるカニの風味がたまりません。
ビールのあとは、ウイスキー(サントリー・ホワイトの水割り)に切り換えて、肴(さかな)には、カマス(430円)を焼いてもらいます。ここ「北国」には、メニューに必ずといっていいくらい、なにかしら焼き魚が書き出されていて、それがまた人気があるのです。今日のカマスもいいですねぇ。
もう1杯、ウイスキーをいただいて、2時間ほどの滞在は2,100円でした。どうもごちそうさま。
◆ ◆ ◆
2軒目:もつ焼き「石松(いしまつ)」(中野)
2軒目は、今度は中野駅の北口側に回って、早稲田通りに近いところにある、もつ焼きの「石松」です。平日の8時半だから余裕かと思いきや、すでに満席気味ではありませんか! さすがですねぇ。
かろうじてカウンターの奥のほうに座り、キープしているキンミヤ焼酎を「おーいお茶」で割っていただくと、お通しは牛ハツ刺しです。このところ、お通しの定番といった感もある牛ハツ刺し。今日のハツ刺しも美しいですねぇ。
あとはみなさんの注文に便乗しつつ、豚ナンコツ串焼(塩、100円)、牛ミノ串焼(醤油、150円)、そして若鶏ツクネ串焼(タレ、150円)をいただきます。
「石松」のもつ焼きは、注文を受けてから、もつを切って串に刺し、その場で焼き上げるので、新鮮そのもの。プリッとした食感がたまりません。
さらに特筆すべきは、その焼き加減。串に刺した肉の内部が見えてるんじゃないかと思うほど、絶妙な火の通り具合で出されるのです。
今日は1時間ほど(お勘定は800円ほど)でさっくりと終了して次に向かいます。
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3軒目:うなぎ串焼き「川二郎(かわじろう)」(中野)
「石松」を出て、中野駅方面にちょっと戻りつつ、漫画「美味しんぼ」にも登場した、うなぎ串焼きの「川二郎」の前を通りかかると、いつも満席の「川二郎」が空(す)いている。閉店時刻(午後10時)まで、あと30分しかないので、みなさん帰りかけているんですね。
よーし。残り30分で、うなぎ串焼きを楽しもうではありませんか。
燗酒(新政、270円)をもらって、「ひと通り」を注文すると、「もうひと通りはありませんから、あるもので焼きますね」という返事。よろしくお願いしまーす。
まず出されたのは2本の串巻(1本200円)。串巻は長さ方向に細く割いたウナギの身を、くねらせるように串に刺して焼いたもの。くりから焼きと呼ぶ店もあります。1本は背中側の身で、もう1本は腹側の身。背中はタレで、腹は塩でと、味を変えて焼いてくれてるのも嬉しいですねぇ。
続いては大好物のヒレ焼き(150円)です。これは文字通り、ウナギの背ビレや腹ビレなどのヒレを焼いたもの。ヒレという語感から骨々しい歯応えを想像するかもしれませんが、そんなことはまったくなくて、旨みをギュッと凝縮した味わいなのです。
「今日はこれで終わりです」
と4本目に出してくれたのは、ゴボウにウナギの細身を巻きつけた八幡巻き(250円)です。ゴボウとドジョウはベストマッチですが、ウナギともまた合うのです。
最後に自家製のお新香(キュウリ)をもらって、約40分の滞在は1,500円ほどでした。さぁ、次はどこだー!
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