刺身と握りで軽く一献 … 寿司「魚がし寿司(うおがしずし)」(都立家政)
虎ノ門から自宅近くまで帰ってきて、今日の2軒目は寿司屋で一献といってみますか。
拙著「ひとり呑み 大衆酒場の楽しみ」の中で酒場を分類したときに、寿司屋や蕎麦屋、おでん屋などは「専門料理」と分類しました。その店で出される食べ物を楽しみにお酒を飲むという、どちらかというと食が主、酒が従になるタイプの酒場です。中華料理やフレンチ・レストラン(ビストロ)なども、同様の位置付けかもしれませんね。
ここ「魚がし寿司」も、ビール、日本酒、そしてワインともに、それぞれ1銘柄しか置いていませんが、握り寿司のほかに何品かの酒の肴(さかな)専用のメニューも書き出されていて、楽しそうにお酒を飲んでいるお客さんも多いお店なのです。
金曜日、午後8時過ぎの店内は、ちょうどそこのお客さんが帰ったばかりなのか、L字カウンター手前側の一角だけが3人分ほど空いています。一番奥側に陣取り、徳利と湯呑みが選べる燗酒(550円)を、今日は湯呑みでお願いします。
L字カウンターのみ十数席を切り盛りするのは店主夫婦。ご主人がカウンターの中で寿司を担当し、奥さんがお酒を運んだり、奥の厨房で炙りを担当したりしているのです。
まずはつまみから行きますか。握り寿司になるものは、すべてつまみでいただくこともできるのですが、壁に張り出されている今日の刺身は、カツオ(700円)にサンマ(500円)、そして活〆のハマチ(600円)など。ハマチ、いいですねぇ。これをいただきましょう。
目の前でスゥーイ、スゥーイと引いてくれたハマチは、お腹のあたりの厚みもある身が、大きく6切れ。すばらしい脂ののりです。
今日のお客さんは、近所の人らしき家族連れ(といっても大人ばかり)が多いようで、女性のみなさんは次々と握りを注文し、男性陣はそれを横目で見つつ、刺身などをつまみながらお酒を飲んでいるという状況。こうやって気楽に楽しめる寿司屋がありがたいですよねぇ。
さぁて。私も握ってもらいますか。まずは大好きなコハダ(100円×2個)から。
この店のにぎりは1個50円の玉子、ゲソからはじまって、コハダやマグロが100円。穴子などが150円、中トロなどが200円、そしてアワビやカマトロあぶりなどが300円。一番高い大トロあぶりでも350円と安いのです。さらにセットの握りになると、並600円、上800円、特上でも1,300円と、すばらしいコストパフォーマンス。人気があるのもわかりますよね。
さらに本日のサービス品、サンマ(100円×2個)を握ってもらうと、これまたいい脂ののりです。
シメにはいつもの穴子(150円×2個)をいただいて、1時間ほどの滞在は1,850円でした。どうもごちそうさま。
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