おしんこはムルキムチ … 焼き鳥「川名(かわな)」(阿佐ヶ谷)
日曜日は、夕食前の“よじかわ”(←寄り道さんの造語で、開店時刻の午後4時に「川名」に行くこと)です。
「川名」など、近くの酒場にはしょっちゅう行っているので、逆にこのブログにはあまり登場しない(何回かに1度くらいしか書いていない)のですが、今日、「川名」に行ったのには、ひとつ目的があったのです。
それは「川名」のおしんこを食べること。
「川名」に“おしんこ”というメニューがあること自体は知っていたのですが、そのメニューは、大きく短冊で張り出されるわけでもなく、また日々おすすめのホワイトボードに書き出されるわけでもない。壁にかけっぱなしの定番用のホワイトボードの片隅に小さく「おしんこ(白菜)126円」と載っている程度だったのです。
これを見て、これまで私の頭の中に想像されていたのは、牛丼屋さんなどで出てくる、あの白菜漬けのイメージでした。その白菜漬けだって嫌いなわけではないのですが、多彩な「川名」の品揃えの中にあって、なかなか注文する機会が訪れなかった一品だったのです。
ところが、先日「Y-TABEのレミング2」に載った「川名」の記事によると、このおしんこが本場の「ムルキムチ(水キムチ)」であると書かれているではありませんか。これはさっそく試してみなきゃと、やってきたのでした。
いきなりおしんこというのも何なので、まずはマグロぶつ(294円)と生グレープフルーツサワー(336円)でスタートすると、今日のお通し(サービス)はスイカ。そしてサワーをおかわりしたところで、いよいよ満を持しておしんこ(126円)の注文です。
すぐに小皿で出されたおしんこは、見た目は非常にシンプルな白菜の漬物で、ちょっと水分が多いかなといった感じ。よく見ると、ところどころに小口に切った唐辛子片が混ざっています。
ひとつまみ口に入れると、シャクシャクと軽快な白菜の歯ごたえの中から、ピリリとパンチの効いた辛味がじわーんと出てきます。この辛味が、辛過ぎることもなく、効かないこともなくの、ちょうどいい具合。いやぁ、これはいいなぁ。
さっそく私の後ろを通過中だったハルちゃん(=ハルカさん。店を手伝っているカワイイ女性)を呼び止めて、おしんこのおかわりをお願いします。
このおしんこ。店にやって来るなり、必ず注文する人も多いんだそうで、知る人ぞ知る名物品のひとつだったんですね。
ここ「川名」のメニューには、書かれている料理名だけで判断してはならない逸品が数多く隠れています。たとえばマーボ豆腐(504円)。イメージの中にある赤い辛いマーボ豆腐とはまるで違って、ここのマーボ豆腐は、ひとり用の土鍋にたっぷりと作られた、とろとろ熱々の豆腐スープといったもので、お腹にもやさしい一品なのです。(初食時の記事はこちら)
同じマーボ・ファミリー(?)のマーボ春雨(504円)も、同じくひとり用土鍋にたっぷりと作られる、とろみ付きラーメンの麺が春雨、といった品。(同じくこちら)
湯ギョウザ(504円)は、ひとり用土鍋たっぷりの野菜スープの具に餃子が入ったもの。(同じくこちら)
おもしろいのはツナコーンサラダ(336円)で、これもまたひとり用土鍋で出される一品。まず鍋にレタスを敷き詰めて、その上にトマト、ツナ、コーンが、鍋の三方にデーンと盛られているのです。(同じくこちら)
こうしてみると、ひとり用土鍋で出される料理に、おもしろい料理が多いんですねぇ。
おしんこを2人前いただいた後は、うなぎきも串(189円)と、このところはまり気味の皮にんにく串(168円)をもらって、午後6時前まで、2時間弱の滞在は1,764円でした。どうもごちそうさま。
次回から、おしんこもまた私のお気に入りメニューになりそうな予感です。
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