店主が一所懸命魚好き … 魚料理「竹よし(たけよし)」(都立家政)
ときどき食べたくなるのが「竹よし」のスタミナ六品(600円)。マグロに、山芋、ネギ、オクラ、納豆、生玉子(黄身だけ)の5品を加えた一鉢で、これをグリグリとかき混ぜて、ズズズゥ~ッとすすり込むと、日本酒が進むこと進むこと。
「竹よし」など、近所のお店はしょっちゅう来てるので、このブログにはすべては記録していないのですが、前回、スタミナ六品をいただいたときの写真が、黄身が崩れた写真になっているのです。黄身以外のすべての品を用意してから、最後にその真ん中にジワリと黄身を置くので、ときどき細く切った山芋の角で、黄身が崩れてしまうらしいのです。前回のものは、ちょうどその崩れた黄身の画像なんですね。いつかきれいな画像を載せようと思いながら、ほぼ1年後になってしまいました。
ここ「竹よし」は、なにしろ店主が一所懸命魚好きで、魚が安くて美味いのと、日本酒が普通においしいのとで、何度も何度も足が向いてしまうお店なのです。
店主は横浜の魚屋の次男坊として生まれ、平成5(1993)年に、ここ「竹よし」をオープンしました。魚が売りのこの店は、毎日4~5品がそろう刺身が、それぞれ500~800円くらいで、名物でもある5品の盛り合わせが1,000円。煮物や焼き魚なども、ぼぼ500~800円くらい。そして、もうひとつの看板メニューである天ぷらも、天ぷら盛り合せ(1,000円)もさることながら、その日の仕入れによって、中に入る具材(海鮮もの!)が変わる、かき揚げ(700円)がこれまた絶品なのです。
日本酒も、普通に「酒!」と注文すると「菊正宗」の上撰(本醸造)(1合、350円)が出されるほか、各種地酒も500~650円ほどでそろっていて、まさに普通に美味しいお酒(すべてのお酒が本醸造以上)を、ごくごく普通に飲むことができるのが嬉しいところ。この日本酒で、おいしい魚をいただくのが、まさに至福の時間なのです。
そんなこともあって、昨日、8月30日(土)には、jirochoさん主催による「松茸と鱧のシャブシャブを楽しむ会」が店を貸しきって行われるなど、居酒屋ファンにも大人気。この会には私も参加させていただいたのですが、松茸と鱧はもちろんのこと、サイドメニューで出された鯨カツが、これまた絶品。刺身でも食べられるやわらかいミンク鯨の身は、カツにしてもふんわりとやわらかくて、すばらしい仕上がりでした。
そんな「竹よし」ですが、週末には手伝いの女性が入ることがあっても、基本的に料理は店主一人で切り盛りするため、注文が殺到するとなかなか手がまわり切らない状態になります。お客さんが多いときには、じっくりと待つ気持ちでお酒を楽しむのがいいと思います。自家製塩辛(350円)や、酒盗とクリームチーズ(500円)など、手伝いの人でも作れる品々をつっつきながら料理を待つというのが私のおすすめです。
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