300円均一の人気店 … 大衆酒場「大露路(おおろじ)」(新橋)
都内での仕事を終えて、新橋の「大露路」にやってきました。ここはビール以外は食べ物も、飲み物もすべて300円均一であることが人気の大衆酒場。新橋で、この安さで飲める店は、立ち飲み以外には知りません。
午後5時を回ったばかりの時刻なのに、店内に4つあるテーブルのすべてにお客さんが座っていて、すでにワイワイと楽しげな酒場の雰囲気ができあがっています。
「おひとり? こちらにどうぞ」
女将さんらしき女性が、そのうちの1卓への相席を促してくれます。
店は、入口を入ると左手に8人掛けの長テーブルが二つ。右手に6人掛けの長テーブルが二つの全28席。ただし、この8人掛け、6人掛けは、椅子をびっちりとくっつけて並べた状態での席数なので、実際にこの人数が座ると、一人当たりのスペースは大変な狭さになります。
今案内されたこの席も、6人掛けながら、奥にサラリーマン二人連れが座って、こちらに私が座ると、もうその間に座るのは難しいくらいの狭さしか残っていません。しかし、いつもお客さんでいっぱいのこのお店。ひとりでも多くのお客さんが入れるように、ということなんでしょうね。
さてと。飲み物はまず瓶ビール(キリンラガー大瓶、550円)をもらいますか。料理はマグロ納豆(300円)をお願いします。
ここの300円均一の何がすごいって、マグロ納豆もそうですが、マグロ刺身やシメサバだって300円だし、焼きうどんや焼きそばだって300円なんですからねぇ。
お通しのモヤシ味付けをつつきながらビールを飲んでいるところへ出されたマグロ納豆は、納豆にぶつ切りのマグロを4切れのせて、たっぷりの刻みネギに、練り辛子が添えられています。醤油をかけて、グルグルとかき回していただきます。
お。サンマの塩焼きもありますねぇ。秋だし、サンマをもらって燗酒にしますか。きっと焼くのに時間がかかるに違いないので、今からたのんでおきましょう。サンマ塩焼きももちろん300円です。
店は女将さんらしき女性のほかに、男女それぞれ1名ずつ、計3名で、厨房も含めて切り盛りしています。
サンマが焼きあがったところで燗酒(千福、300円)をもらうと、受け皿のないコップに、ヤカンからなみなみと燗酒を注いでくれます。なんだか野毛の「武蔵屋」を思わせます。
あぁ。サンマもうまいっ。お腹の苦いところが、また燗酒にぴったりと合うんですよねぇ。
1時間ほど愉しんで、今日のお勘定は1,500円でした。どうもごちそうさま。
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