元気が良くて明るくて … 「西口やきとん(にしぐちやきとん)」(浅草橋)
「昨日のカレーにフランスパンを付けて、これが『西口やきとん』のバリューセットだ。どうですか、バリューセット!」
あはは。バリューセットはいいなぁ。こっちにもそれをひとつお願いします。
今日は浅草橋駅の西口にある、昭和48(1973)年創業のやきとん屋、「西口やきとん」にやってきました。同行者は、伊野さんとにっきーさんのお二人です。
値段が安くて味がいいのはもちろんのこと、とにかく店のおにいさんたちが元気が良くて、明るいのがこの店の大きな特長のひとつ。北の「まるます家」(赤羽)か、東の「西口やきとん」か、といった元気の良さで、とても居心地がいいのです。
今日も開店時刻の午後5時よりも5分ほど早く店に到着したところ、すでに店内に何組かのお客さんが入っていて、我われ3人も奥のテーブル席のひとつに案内されました。
さっそくレモンハイボール(通称ボール、280円)をもらって乾杯すると、店のおにいさんから、「今、炭火を熾(おこ)しているところなので、しばらくは焼き物以外でお願いしますね」という説明があり、冒頭のようなおすすめをいただいたのでした。
壁には「本日の日替り小皿」という手書きメニューが掲げられていて、そこにフライドポテト(150円)、とまと煮(150円)、昨日のカレー(100円)、漬けきゅうり(100円)、もやしのナムル(100円)といった品が並んでいます。
昨日のカレー(100円)も、この「本日の日替り小皿」の中の一品で、小皿からあふれんばかりのカレー(ルーのみ)が出されます。これを別にもらったフランスパン(1本100円)にのせていただくのです。セットにしたから安くなるというわけではないのですが、おにいさんがおもしろ可笑しくバリューセットと称しているのです。そのおにいさんの呼びかけで、ほとんどのテーブルのお客さんが昨日のカレーとフランスパンを注文しています。
その他にも、火を使わなくていいレバ刺し(1本100円)を3本に、名物の塩煮込み(150円)、そしてこれまた「本日の日替り小皿」からトマト煮(150円)をもらいます。ここは看板メニューのやきとんもさることながら、塩煮込みやトマト煮といった煮込み類もおいしいのです。しかも小皿にたっぷりといっぱいで150円というのが嬉しいではありませんか。どちらも、モツの煮込みで、塩煮込みはさっぱりとした塩味で、大根やニンジン、竹の子などの野菜類も一緒に煮込まれています。トマト煮は、その名のとおり、トマト味のもつ煮込みです。
レバ刺しは、串焼きにするレバーを、焼かない状態で出してくれるもので、添えられたニンニク味噌でいただきます。このニンニク味噌が、これだけでもお酒がグイグイ飲めそうな逸品です。
ボール(280円)もおかわりしながら、今度は焼いたフランスパン(1本100円)をもらって、名物の皿ナンコツ(150円)です。この皿ナンコツをフランスパンの上にのせて食べるのが絶品なのです。
「焼き物もOKですよ」
というおにいさんの声に、この店ならではのやきとんである、白獅子(しろじし)と赤獅子(あかじし)を、それぞれ3本(1本100円)ずつ注文します。
白獅子というのはカシラのアブラの部分とシシトウを交互に串に刺して焼いたもので、仕上げに先ほどレバ刺しに付いていたのと同じニンニク味噌が添えられます。赤獅子は、ハツとシシトウを交互に刺して焼いたもの。白獅子は確かに白く、赤獅子は確かに赤いのがわかりやすいですねぇ。
「本日の日替り小皿」がおいしいので、さらにモヤシのナムル(100円)や漬けキュウリ(100円)も追加します。
前回いただいた焼酎のココア割りは、残念ながら現在は休止中なんだそうで、最後に牛乳割り(300円)をいただいてしめます。
開店から2時間ほど楽しんで、お勘定は3人で5,640円(ひとりあたり1,880円)でした。どうもごちそうさま。
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