日曜恒例の夕食前散歩 … やきとん「秋元屋(あきもとや)」(野方)
日曜日の夕食前散歩。今週は「よじあき」(=開店時刻の午後4時に「秋元屋」)です。
わが家は、二人の子供たち(高2と中3)はもちろんのこととして、カミサンもお酒を飲まない(飲めない)ので、夕食を食べ終わるのが早いのです。「いただきます」と箸を取ってから、だいたい30分くらいで「ごちそうさま」となってしまいます。
このため、私だけが晩酌を楽しもうとすると、最初に喉を潤すために開けた1本のビールを飲み終わらないうちに、他のみんなの食事時間が終わってしまうのでした。
この食事ペースをなんとか合わせることができないかということで始めたのが、日曜日の夕食前散歩なのです。家族そろって夕食を食べる前に、私ひとりが近所の酒場で軽く晩酌を済ませてしまって、帰宅して風呂に入ったあと、家族みんなで食卓を囲もうというのが夕食前散歩のねらいです。
日曜日の午後3時ごろにわが家を出発し、近所の図書館で借りていた本の返却や、新しい本の貸し出し手続きをして、午後4時には、ちょうど開店時刻となる「川名」か「秋元屋」を目指すのです。
地理的な要因(行きやすさ)から、中野区立図書館に行くときは「秋元屋」に、杉並区立図書館に行くときは「川名」に向かうのがいつものパターンで、今日の場合は中野区立図書館経由で「秋元屋」です。
店に着いたのは、午後4時2~3分という時刻ながら、すでに店内はほぼ満席状態。コの字カウンターの、入口側の角の部分にかろうじて座ることができました。
「秋元屋」がオープンしたのは、平成16(2004)年1月30日のこと。まだ創業5年にも満たないのに、すでに沿線の、というよりも東京の西部地域屈指の大人気店になっているのです。
店主(秋元さん)ご自身が酒場好きなので、自分の理想とする酒場を自分で作り上げていくうちに、こうやって人気店になっていったんでしょうね。まさに「好きこそものの上手なれ」ということだろうと思います。
「まずは飲み物からうかがいますっ!」
と爽やかな笑顔を見せてくれる三浦さん(店のおにいさん)に、瓶ビール(サッポロラガー大瓶、550円)をお願いして、そのビールが出されたところで、やきとんの注文です。
「レバ、カシラアブラ、コブクロ、テッポウを、1本ずつ味噌でお願いします!」
「はいよっ!」と三浦さんの小気味よい返事がかえります。
ここのやきとんは、基本的に1本が100円で、うれしいことに1本ずつから注文することができるのです。
味付けは、基本的には塩、タレ、味噌ダレの3種類で、なかでもピリッとパンチの効いた味噌ダレは「秋元屋」オリジナルです。
やきとんの焼き上がりを待つ間用に、お新香(200円)をもらうと、今日のお新香は、キュウリ、ニンジン、大根、キャベツに、インゲンも混ざった自家製5品盛り。こういったサイドメニューの充実もまた「秋元屋」の人気の理由です。
そこへ、ふらりと入ってこられたのは「古典酒場」の座談会でもご一緒させていただいているワイタベさんです。年間1,300軒以上の酒場を飲み歩くというワイタベさんは、東京都内も隈(くま)なく探訪されており、このあたりにもときどきいらっしゃるのです。
やきとんが焼き上がってきたところで、飲み物を三冷(さんれい)ホッピー(380円)に切り換えます。
この店のホッピーは、普通にホッピーと注文すると、氷入りのジョッキに焼酎が注がれ、それとは別に瓶入りのホッピーが出されて、値段は同じく380円。これに瓶入りのホッピーを入れると、ホッピーテイストな焼酎カクテルができあがります。普通に作って、ソト1ナカ2(ホッピー瓶1本に対して、ジョッキの焼酎2杯分)くらいのホッピー割りが作れるのです。
“三冷ホッピー”と注文した場合は、ジョッキに氷が入らなくなる代わりに、冷凍庫からよく冷えたジョッキが出され、よく冷えた焼酎が注がれます。これに加えて、よく冷えたホッピーが出されるので、三つのよく冷えた要素、ということで「三冷」なのです。この場合、ジョッキの残ったスペースに、ちょうど瓶入りホッピー1本分が入りますので、割り合いでいうとソト1ナカ1状態になります。
その三冷ホッピーで、おいしく焼けたやきとんをいただいて、1時間ちょっとの滞在は、席料100円が加算されて1,630円でした。どうもごちそうさま。ワイタベさん、お先に。
さぁ、これから家族で夕食だ!
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