この春開業した人気店 … 立ち飲み「おかやん」(中野)
渋谷でシメのラーメンまで食べたはずなのに、にっきーさんと二人、中野方面に向かううちに「もう1軒、寄って帰りますか」なんて話になるのが呑ん兵衛ですよねぇ。二人で中野駅で下車します。
「おすすめの立ち飲み屋さんがあるんですよ。今年の4月にオープンしたばかりの新しい店なんですけどね…」
と言いながら、にっきーさんが連れて行ってくれたのは、中野駅北口から歩いて3分ほどのところにある立ち飲みの「おかやん」です。
人気の「ふくちゃん」のとなりに位置する「おかやん」も、間口は「ふくちゃん」と同じくらいで6~7人も立てばもういっぱいといった幅しかありません。しかし、そこから縦・横に細長いテーブル席を配置して、そこにも人が立てるように工夫しているため、全体としては10数人は立てそうなキャパシティになっています。
店を切り盛りするのは、ニコニコ笑顔の若い店主夫婦。料理やお酒の素晴らしさもさることながら、このお二人の心地好い接客が、この店の人気の大きな理由なんだろうというのが、にっきーさんの分析です。
バックバー(カウンターの中の壁)に並ぶ一升瓶の日本酒(1杯500円)の中から、私は神亀(しんかめ)の「ひこ孫」を、にっきーさんは「悦凱陣(よろこびがいじん)」を選ぶと、店主が受け皿付きのグラスになみなみと注いでくれます。
この他の酒類のメニューは、生ビールとホッピーが同額の400円。チューハイやグラスワインは300円、梅酒各種が400円、各種焼酎は300円から、という価格設定になっています。
全体的に低い価格設定のなか、ホッピーの高さが際立ちますが、今春のホッピー(ソト)の大幅な値上げに呼応するように、木場の「河本」でもホッピーが300円から400円に値上げしたので、仕方のない流れなのかもしれません。こうなると荻窪「やき屋」の300円から320円に値上げという、超小幅の値上げ率(7%弱)が、とてもありがたく感じます。
料理は、カウンターの上にずらりと並んだ短冊メニューに、おひたし(400円)、つけもの(300円)、玉子焼(300円)などの定番ものが掲げられているほか、カウンター上に手書きで日付け入りの「おかやんオススメ」メニューがあり、こちらには、かつおたたき(500円)や、〆サバ(400円)、やなぎだこブツ(400円)、海鮮納豆(400円)などの生もの類や、つるむらさきと木の子おしたし(300円)や、いか大根煮(300円)といった季節の料理、そしてシメの鯵(あじ)茶漬け(500円)などが並んでいます。
そんな数々の料理の中から、石川芋きぬかつぎ(400円)と甘海老昆布〆(500円)を注文します。
閉店時刻の午前0時半まで、1時間弱立ち飲んだあと、さらにもつ焼きの「石松」で、カシラのアブラのところや、牛ミノ串をいただいて、午前2時ごろまでたっぷりと楽しんだのでした。うーむ。シメのラーメンのあとに、こんなに飲み食いするとは……。
おかやんオススメメニュー / 石川芋きぬかつぎ / 甘海老昆布〆
| 固定リンク | 0
コメント