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イチジクや柿の天ぷら … 和酒バー「しもみや」(東中野)

十月の天ぷらと「奥播磨」


 東中野在住のEさんに連れて行ってもらう、東中野の居酒屋。2軒目は、1軒目の「かんじ」と東中野駅の途中にある和酒バー「しもみや」です。

 東京農業大学醸造学科卒業の店主・下宮さんが、ご夫妻で営業する、カウンター10席のみの小さなバーは、“和酒バー”という肩書き(?)のとおり、日本酒や焼酎を中心とする“和のお酒”を2百本以上取りそろえた、ものすごいバーなのです。

 実は、この店にやって来たのはこれで2回目。最初のときも、やっぱりEさんに連れてきてもらったのですが、落合のおでん屋、「多幸兵衛」で、Eさんややなちゃんたちと日本酒をしこたま飲んだあと、二次会としてこの店にやってきて、さらに日本酒をしこたま飲んだので、ブログ記事を書けるほどの記憶が残っていなかったのでした。

 その後、「東京 居酒屋名店三昧」の出版にあたって、おいしい日本酒をこよなく愛するjirochoさんが、この店の記事を書かれたこともあって、ぜひもう一度行ってみなければと、Eさんにもお願いしていたのでした。

 なにしろカウンター10席のみなので、今日も事前に予約をしての入店です。

「燗酒でおすすめのものをお願いします」

 燗酒好きの私に、Eさんも合わせてくれて、まずは燗酒にしておいしいお酒を選んでもらうと、店主が出してくれたのは「大倉」(奈良)の山廃特別純米酒です。

 お通しとして出されたのは、茹でたてのジャガイモです。皮がついたまま茹であげた小さなジャガイモを、スパッと二つにカットし、ちょいと味噌を添えただけのシンプルな料理が、日本酒にズバリとマッチします。

 店主の奥さんが、「季節のおすすめ」と書かれた手書きのメニューを出してくれながら、「北海道の天然ししゃも(3尾1,000円)がおすすめよ」と教えてくれます。

 そのししゃもの他にメニューに並んでいるのは、むかごの素揚げ(700円)や、ぎんなんの素揚げ(700円)などの季節もの5~6品と、「本日のお刺身」として、インドマグロ(2,200円)、博多のヒラマサ(1,800円)、明石のタコ(1,400円)の3品が並びます。1人前1,500円からの刺身盛り合せもあるようです。

 そんな中から、奥さんおすすめの天然ししゃもと、十月の天ぷら(1,200円)を注文すると、まずは専用の魚焼機(上火だけで魚を焼く装置)で、絶妙な焼き具合に調理されたししゃもが出されます。北海道の本物(?)のししゃもは、身が美味いんですよねぇ。

 燗酒2本目は、「もうちょっと甘くないの」とお願いしたところ、「奥播磨」(兵庫)の純米・山田錦八割磨きを出してくれました。

 日本酒も焼酎も、いろいろと種類がありすぎて、ここの店主や、「善知鳥」(阿佐ヶ谷)の店主のように、こうやってガイドしてくれる人がいなければ、なかなかいいお酒にありつけないような感じですよねぇ。ご自分でたくさんの酒類を飲んでる方であれば、「私はこれ!」と、すんなりと決められるのかもしれませんが…。

 十月の天ぷらも出てきました。レンコンやナス、インゲン、サツマイモなどの他に、イチジクや柿の天ぷらもあるのがおもしろい。こんなの初めて食べました。

 最後は「竹鶴」(広島)の熟成純米原酒・八反をいただいて、2時間ほどの滞在は、ふたりで7,600円(ひとりあたり3,800円)でした。

 帰りに、今日いただいたお酒を「貴方の銘酒カード」に書いて手渡してくれました。本当は前回のカードを持ってきていれば、それに書き足していってくれるんだそうです。自分がこの店で何をいただいたのかが、累積的にわかるカードになるんですね。次回、忘れずに持ってこなくっちゃ。

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お通しと「大倉」 / 北海道の天然ししやも / 「竹鶴」

店情報

《平成20(2008)年10月10日(金)の記録》

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