もどりカツオを刺身で … 伊勢料理「志摩(しま)」(横浜)
横浜駅の近く(とは言うものの歩くと10分以上かかるところ)に、安くて量の多い魚料理屋があると聞いて、飲み友にも付き合ってもらって、二人でやってきました。量が多い店は、ひとりで来ると1~2品しか食べられませんもんね。
総席数180席という店内にはテーブルがずらりと並んでいるほか、奥には座敷席もあるようで、入った瞬間に「広い!」と感じます。
ちょっと出遅れたため、店に着いたのは午後8時前。ピークタイムを迎える時間帯ではありますが、平日だし、なにしろ客席数が多いので、まだまだ余裕で4人用のテーブル席に案内されます。
まずは持参したホットペーパーのクーポン券(内容は月替り)で、サービスの生ビールをもらって乾杯すると、お通し(315円)として少量のブリ照焼きが出されます。
「今日のおすすめメニューはこちらです」
店のおにいさんがホワイトボードに手書きされたメニューを持ってきて、横のイスに立てかけてくれます。その中から、あん肝(630円)と、戻りかつお刺身(630円)、そしてカキフライ(840円)を注文します。
予想どおり、まっさきに出てきたのはあん肝。小鉢にたっぷりと盛られており、あん肝好きの友人は「これはすごいっ」と、最初から大喜び状態で、飲物も白ワイン(カリテラ・シャルドネのミニボトル、600円)を注文です。
続いて戻りかつお刺身。ぶ厚く切られた刺身がたっぷりと8切れで630円というのは、これまた安いですよねぇ。私自身は、カツオは春の初ガツオよりも、脂ののった秋の戻りガツオのほうが好きなので、カツオはむしろ秋に注文することのほうが多い魚です。私は燗酒(日本盛二合、580円)をいただきます。メニューには、各地の地酒もたくさん並んでいるのですが、残念ながら燗酒にできるのは「日本盛」だけなんだそうです。
そして冬場になると必ず食べたいカキフライ。大きなお皿のまん中に、ドカンとサラダが盛られ、その周りに放射状に8個のカキフライが並びます。いやいや。これもうまそうじゃ。熱いうちにハフハフしながらいただきましょう。
最初の3品をいただいて、お腹も落ち着いたところで、ちょっとつまみつまみした料理もいただいてみましょうか。ホワイトボードの16品のほか、テーブル上の「本日のおすすめ」という手書きメニューに約30品。さらに通常の印刷メニューに80数品に、壁にも短冊メニューと、全体で150品近くの料理メニューが並ぶ中、注文したのは定番の玉子焼き(370円)と牛すじ煮込み(475円)です。
飲み物も地酒にシフト。友人は「呉春」(735円)を、私は「黒龍」(735円)を選ぶと、受け皿付きのグラス(正味1合)にたっぷりと冷酒をついでくれます。
まわりのお客さんたちを見ても、目の前にずらりと料理を並べて、ワイワイと楽しそうなグループばかり。ほとんど帰る人がいません。
「お料理のほう、ラストオーダーになります」
午後10時になって、料理がラストオーダーの時刻を迎えました。この後、お酒が10時半でラストオーダーになり、11時閉店だそうです。
もうお腹もいっぱいなのですが、ラストオーダーと言われると、ついついなにか注文したくなっちゃうんですよねぇ。
食事ものは、焼きおにぎり(210円)や、普通のおにぎり(しゃけ・おかか・梅、各1個265円)、茶そば(525円)、稲庭うどん(525円)、五目ぞうすい(525円)、お茶漬け(しゃけ・梅・のり、各525円)、手こね寿司(735円)、特上にぎり寿司(1,050円)など。稲庭うどんで〆ることにしました。
閉店時刻の11時まで、ゆっくりと3時間ほど楽しんで、ふたりで6,750円(ひとりあたり3,375円)。店の外へ出てみると、すでに入口のまわりは明日のランチタイム用に向けた飾り付け(?)に模様替えされています。ずらりと並ぶ大きな短冊メニューが迫力だなぁ。今度は、昼も来てみたいですね。
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