〔コラム〕 大阪発の「東京肉本」
食い倒れの街、大阪に本社を構える京阪神エルマガジン社から、東京の肉処(にくどころ)を探る「東京肉本」という本が出版されました。
その目次を見ていただければわかるとおり、焼肉あり、ホルモン(内臓)あり、生肉(刺身)あり、ステーキやハンバーグもあり、トンカツもあり、肉の丼物あり、もつ鍋あり、肉のにぎり寿司ありと、とにかくもう肉肉肉のオンパレード。
もちろん、我ら呑ん兵衛が大好きな、もつ煮のページや、もつ焼きのページもあります。
もつ煮のページ「東京モツ煮学入門」を担当されているのは、ミニコミ誌「モツ煮狂い」(2006年創刊)の編集発行人である、クドウヒロミさん。紹介されいるお店は、町屋の「小林」、門前仲町の「大坂屋」、北千住の「大はし」、浅草の「正ちゃん」、曳船(ひきふね)の「三祐(さんゆう)酒場」、森下の「山利喜(やまりき)」、そして、この店は私は知らなかった渋谷の「あばらや別館」の、全6軒です。
もつ焼きのページ「酒とやきとん」の担当は、「酒とつまみ」(2002年創刊)の編集発行人・大竹聡(おおたけ・さとし)さん。紹介されているお店は、浅草橋の「西口やきとん」、浜松町の「秋田屋」、祐天寺の「ばん」、そして東十条の「埼玉屋」の4軒です。
そしてそして、このもつ焼きページの一部に、私もちょこっと登場しているのでした。
その小さな吹き出しコラムのテーマは「「やきとん」はなぜ関東だけなんですか?」というもの。このご依頼を受けて調査したのが、先日、このブログの「やきとり(焼きとん)の歴史を探る」というコラムでもご紹介した内容だったのです。
これまでトークショーなどでお話を伺うことはあったのですが、今回の取材ではじめて直接お話をさせていただいたのが、このページご担当の大竹聡さん。トークショーなどでお話される、とんでもない酔っ払いエピソードの数々や、その著書「中央線で行く東京横断ホッピーマラソン」などでのベロベロな姿から、ものすごく強烈な呑ん兵衛さんを想像していたのですが、実際の(?)大竹さんはきわめてきっちりとした紳士。ビシッと渋いスーツ姿で、「ここのタンが好きなんですよねぇ」と、とても美味しそうにもつ焼きを口に運びます。
大竹さんもそうですが、これまでにお会いしたことがある森下賢一(もりした・けんいち)さんにしても、太田和彦(おおた・かずひこ)さんにしても、吉田類(よしだ・るい)さんにしても、そして「古典酒場」編集長の倉嶋紀和子(くらしま・きわこ)さんにしても、みなさん本当に美味しそうに、楽しそうに、飲んで食べるのです。「嫌なんだけど、仕事だから…」なんて感じはいっさいありません。
「古典酒場」の写真も担当してくださっているカメラマンの遠藤純(えんどう・じゅん)さんが、「みんな、いい笑顔で飲んでるよねぇ!」といつもおっしゃるほど、みなさん、本当に酒肴や酒場がお好きなんですねぇ。
そんなわけで、この「東京肉本」。もつ煮込み、もつ焼きのお好きな方のみならず、肉好きの方は、ぜひ手にとって読んでみていただけるとありがたいです。
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コメント
この本買いました。
浜田さん見ましたよー
投稿: ゆう | 2008.12.21 16:25
は~い!
σ(^_^)もコンビニ(ナチュラル・ローソン)で買いました♪
77ページですね♪
(  ̄ー ̄)/C□☆□D\( ̄ー ̄ )カンパーイ!
てりぃ~
投稿: てりぃ~ | 2008.12.21 16:55