住宅街の気まぐれ肉処(後編) … 肉料理「やっちゃん」(新井薬師前)
江古田の住宅街にポツンとある人気の肉処「やっちゃん」で肉料理をいただいています。
それぞれ1人前なんだけどボリュームたっぷりの刺身盛合せ(1,500円)や、牛のテールや牛すね肉の入った煮物の盛合せ(1,500円)をつついているところへ、「はい、どうぞ」と出されたのは、店に入ったときに渡しておいたフランスパンのガーリックトーストです。この店では、フランスパンを持ち込むと、それをガーリックトーストにして出してくれるのです。
ひとしきりエビスビール(大瓶、760円)を飲んだあとは、宝焼酎をボトル(1,500円)でもらって、それぞれの好みに応じて炭酸やウーロン茶(各1本200円)で割っていただきます。
「串焼きもいただきましょう」とメニューを確認すると、豚舌、ハツ、レバー、ナンコツ、コメカミ、シビレ(リードヴォー)、豚バラ、テッポー、地鶏、ネギ、シイタケ、シシトウ、エリンギがそれぞれ1本160円。生コブクロ、豚の上舌、牛バラ(ハラミ)、合鴨、ホルモン、チョリソが1本210円。そして、つくねが1本250円と、全部で20種類。先ほど来、店内のお客さんからの串焼きの注文に、「ごめん。それは売り切れた。今日は土曜日だからねぇ」と答える店主の声が聞こえてきていて、『急いで注文しなきゃ、全部なくなっちゃうかもなぁ』と、ちょっとあせっていたのです。土曜日は食肉市場が休みなのかな。
シビレ(リードヴォー)とテッポーを2本ずつ注文しますが、残念ながらテッポーは残り1本しかないとのこと。つくねも1つ注文します。
このつくねは、となりの人たちが注文した品を見て驚いた一品。つくねというよりは、ほとんどハンバーグといった感じで、お皿にまさにハンバーグのような形の、焼いたひき肉のかたまりがどんとのり、その上にレモンスライスが1枚のっているのです。これが250円というのは安いんじゃない!?
シビレやテッポー(それぞれ1本160円)もボリュームがあり、串から抜いて6人で食べ分けても、十分食べ応えがあります。
「タンもいただきましょう」と豚舌(1本160円)を3本追加注文。串焼きは注文時に味付けを聞かれることはなく、基本的に塩焼きでシンプルに焼き上げられます。このタンもまた1個1個が大きくて、プリプリの弾力感も絶品です。これもうまいっ。
「モツ炒めも気になりますよね」
メニューに、『牛のシマチョウ、豚のモツなど』という注記が入ったモツ炒め(1,200円)。さっそく注文してみると、大皿にたっぷりと出されたモツ炒めは、注記どおり牛のシマチョウや豚のモツなどに白ネギや玉ネギも入って、モツならではの食感が、いい味わいでいただけます。
「ごはんにのっけて食べても美味しそうですよね」
と伊野さん。たしかに、モツ炒め丼にしたが、ごはんがグイグイすすみそうです。
午後8時前まで、2時間半ほど「やっちゃん」の肉料理を堪能して、お勘定は6人で19,100円(ひとり3,200円弱)でした。これは安いっ!
そうそう。「やっちゃん」というこの店名。ご主人がヤスオさんだから「やっちゃん」なんだそうです。今回が2度目ながら、全品制覇にははるかに至らず、ぜひまたやって来たいお店です。
ガーリックトースト / シビレ2本とテッポー / つくねを6等分
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