絶品もつ刺し盛り合せ … もつ焼き「こん平(こんぺい)」(西大島)
大衆酒場「伊勢元」を出てタクシーを拾い、明治通りを南下、JR総武線のガード下も通りこして、さらに都営新宿線の西大島駅方面に進みます。
「右手にファミリーマートがある近くで停めてください」と運転手さんに告げる、下町在住の酒場通・かぶきさん。
今日の2軒目、本日の主目的のお店は、そのかぶきさんが通い詰めるもつ焼きの店、「こん平」です。
集まったもつ好きは総勢9人。すでに大にぎわいの1階カウンター席の後ろを通って、奥の階段から2階の座敷席に入ります。
ひとり1杯限定の「おつかれ生ビール」(グラス、250円)で乾杯をすると、すぐにかぶきさんおすすめの、もつ刺し盛り合せ(1,100円)を注文します。
「私は、この店ではじめてもつの刺身を食べたから、もつの刺身はこんなものだと思ってたんですよ。他の店のを食べてから、あぁ、「こん平」のもつ刺身はすごいんだ、って再認識したんです」と話してくれます。
お通しがわりの小松菜のおひたし(320円)をつつきながら待つことしばし。出てきたもつ刺し盛り合せは、タン、ハツ、ガツ、コブクロ、ホーデンという豚もつの刺身に、牛レバが加わった6品盛り。ガツとコブクロはさっと湯通ししたものですが、その他は、完全に生の状態で出されます。盛り合せの内容は、いつもこの6品なんだそうです。
中でも秀逸なのはホーデン(豚の睾丸)の刺身。どこの店で食べても、ホーデンの刺身はちょっと癖のある香りがするのですが、この店のホーデンはまったくと言っていいほど臭みがなくて、ホーデンならではの味わいを、香りに邪魔されることなく堪能できます。これはすごいっ! これだけでも、他所(よそ)では食べられない!
「でしょう。この店の常連さんで、来るたびにホーデンの刺身(単品だと400円)を2皿ずつ食べて帰る、70代くらいのおじさんがいるほどなんですよ」とかぶきさん。
テーブル上に置かれたメニューには、もつ焼きの1種類も1品と数えた場合、65品ほどの料理メニューが並び、その他に壁のホワイトボードに35品ほど。合わせると100品ものメニューが並んでいます。
そのホワイトボードメニューの中にセンマイ刺し(530円)もあって、これも注文。そしてもつ焼き(1本120円)は、レバとテッポウのタレ焼きに、ナンコツ、ハツ、カシラの塩焼きです。もつ焼きは1本から注文可能なのがうれしいですね。
さらにもつ煮込み豆腐(320円)、自家製ポテトサラダ(370円)と食べ進み、続いて登場したのはお皿に山盛りのキャベツの千切りです。このキャベツの千切り、なんとひとり一皿分は無料で、追加をたのんでも一皿100円なんだそうです。もつと一緒に、キャベツもわしわし食べてくださいね、ってことなんでしょうね。
「このキャベツの千切りに、センマイ刺し用の(オーロラソースっぽい)タレをかけて食べるとうまいんですよ」とかぶきさん。どれどれ、とさっそくやってみると、本当にうまいっ。
今日は集まった9人中4人が女性ということもあって、ホワイトボードメニューのセロリ(270円)やグリーンアスパラ(320円)、ブロッコリー(320円)などの野菜ものも注文。これ以外にも野菜系のメニューはたくさん。野菜類が多いというのも、店に女性客や若いお客さんたちがたくさん入っている理由のひとつなのかもしれませんね。
焼き物も、ニンニク味噌がビシッと効いた特製スタミナ焼き(220円)や、トマト串(130円)、野菜さつま(140円)を、一品料理も寒サバ(焼き魚、580円)、きつね納豆(230円)、にこごり(320円)を追加です。飲むは食べるは、食べるは飲むは。女性が大勢いると、場もにぎやかで楽しいですね。
メニューには牛すじ鍋(790円)、鳥ちゃんこ鍋(840円)といった鍋物のほか、辛口スープごはん入り(480円)、辛口スープうどん入り(530円)といったシメに最適そうな料理も並んでいますが、今日はそこまでは行きつきませんでした。次回以降の課題ですね。
夜10時半まで4時間半にも及ぶ大宴会のお勘定は、ひとり3,200円でした。ずっと来てみたかった「こん平」。噂にたがわぬ名店ですねぇ。またじっくりと来てみたいと思います。
ナンコツ、ハツ、カシラ(塩) / もつ煮込み豆腐 / ポテトサラダ
キャベツ千切り / キャベ千にはセンマイ刺のタレ / セロリ
・店情報
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コメント
4年前、まさにこの店で、生まれて初めて豚のレバ刺しとその他のモツ刺しを食しました。
それからは、ことある毎に東京の端まで通ってます☆
タン刺しとホーデンの味は、ほんっとにすばらしいですよね。
辛口スープも絶品だし、冬に限定で出されるモツ鍋は、モツ鍋の名店にも劣らぬ良い味ですよ!
投稿: や~や | 2009.01.04 21:36