住宅街の気まぐれ肉処(前編) … 肉料理「やっちゃん」(新井薬師前)
わが家の近くにお住まいの、料理研究家でワインアドバイザーの伊野由布子(いの・ゆうこ)さん。日本ソムリエ協会の理事もされていたり、服部栄養専門学校の先生もされていたり、NHKの「きょうの料理」にも出演されていたり(12月15日(月)の放送にも出演されます!)と、まさに飲食のプロとして大活躍中なのですが、その伊野さんが、もつ焼きや、大衆酒場にもご興味を示してくれて、このところ時々ご一緒させていただいています。
先日ご一緒させていただいたときに、
「江古田(えごた)に『やっちゃん』という肉料理屋さんがあって、ここの肉の刺身や煮込みが、とにかく新鮮で美味しいんですよ。でも出てくる量も多いので、少人数で行くと、あまりいろんなものは食べられないんですけどね」というお話をしたところ、
「へぇ。何人くらいがいいんですか?」と伊野さん。
「人数が多いほどいろんなものは食べられるのですが、あまり大人数になると、みんなで共通の話ができなくなるので、いいバランスとしては6人くらいでしょうか…」
それからしばらくしたある日、伊野さんからメールが入ってきました。
「先日お話のあった『やっちゃん』に電話しました。今週の土曜日は、もう予約でいっぱいだったので、来週の土曜日に6人で予約しました。これからメンバーを集めましょう!」
おぉぉぉっ。すばらしい! この行動の速さと、実現力、実行力が、伊野さんの幅広い活動を支えてるんですね。
さっそく伊野さんと私とで、何人かのみなさんにお声をおかけしたところ、横浜のグルメ・てりぃ~さん、「古典酒場」の座談会でもご一緒させていただいているワイタベさん、そのワイタベさんの友人・hiko氏、そして宇ち中さんが集まってくれました。
いよいよ予約当日がやってきました。家の近所でフランスパンを1本仕入れて、いそいそと「やっちゃん」へと向かいます。
開店時刻の午後5時半に、店の前で本日の参加者のみなさんと合流しますが、なぜか店内はもうほとんど満席状態。みなさん出足がいいですねぇ。
店内は右手が厨房で、それを囲むようにL字型(ただし、短い辺は店の奥側)のカウンター席(11人分ほど)があり、左手には4人がけのテーブル席が、間の簡単な仕切り壁をはさんで2卓、2卓と並んでおり、全体では30人弱の収容力です。
我われの席は、左手テーブル席の奥側。二つのテーブル席をくっつけて、都合8人座れる状態でスタンバイしてくれています。
最初に瓶ビールをもらいますが、これがキリンもエビスもどちらも大瓶が760円。「それじゃ」とエビスビールを選んで乾杯です。
「これをお願いします」と、店のおばちゃんにフランスパンを渡し、あわせて「刺身盛合せと、煮物の盛合せ。それと煮込みに牛舌焼を、それぞれ1人前ずつお願いします」と注文します。注文のポイントは「1人前ずつ」というところ。6人いても、この量で十分なのです。
まずは定番のお通しである、かたまりのまま、ざっくりと大きくカットされたキャベツが出され、すぐに煮込み(650円)が出されます。白もつを中心に、豆腐も一緒に煮込まれた煮込みは、仕上げに刻んだ白ねぎがたっぷりとトッピングされています。
続いては、ここの名物でもある刺身盛合せ(1,500円)。みんなから「えぇーっ。これが1人前?」と驚嘆の声が漏れる刺身盛合せは、牛ハラミと、牛モモ、センマイ、牛レバー、生ハム、豚ガツ(←まるでミノのように見える!)を、それぞれたっぷりと盛り合わせたもの。この1人前は、ひとりだと絶対食べきれないだろうなぁ。
煮物の盛合せ(1,500円)は、牛のテール、牛すね肉と、大根、じゃが芋、にんじん、にんにく、コンニャクなどを一緒に煮込んだもの。これまた「これが1人前!?」という量のものを、ナイフを出してもらって切り分けます。
(後編につづく)
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コメント
ここ行ってみたいです!!
ゴクリ
投稿: ebisu | 2008.12.12 10:29