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木曜日にふらりと野毛 … 居酒屋「武蔵屋(むさしや)」(横浜市・桜木町)など

「武蔵屋」


 木曜日の夕方、ふと飲みに行きたくなって、同じ職場のK氏を誘って野毛に出ます。

 野毛は、JR京浜東北・根岸線の桜木町駅の西側(山側)に広がる飲食店街。同じ桜木町駅の東側(海側)が、いかにも今風の、みなとみらい地区であるのと対照的な存在です。

 野毛に着いたのは、午後7時半。この時刻なら、まだ野毛を代表する老舗居酒屋、「武蔵屋」に間に合いますね。

 K氏は横浜在住の酒場ファンなので、もちろん「武蔵屋」の常連さんでもあります。そのK氏と連れ立って店内に入ると、今日はラッキーにも、詰めても6席ほどしかないカウンターにも空席があり、そこに並んで座ります。

 仕事が終われば、とりあえずビール。まずは大瓶のビール(キリン一番搾り)をもらって乾杯します。「武蔵屋」は、日本酒(桜正宗)が3杯だけしか飲めないことで有名ですが、ビールはそれとは別にいただくことができるのです。ただし、日本酒を3杯飲んだあとでのビールの注文はできないんだそうです。(やってみたことはありません。)

 二人で1本の大瓶ビールをいただいたあとは燗酒に移行。年中変わらぬ定番のお通し5品(玉ねぎ酢漬け、おから、たら豆腐、納豆、お新香)が次々に出されます。

 なお、「武蔵屋」のお酒は、基本的に燗酒ですが、あえて「冷(ひ)やで」と注文すると、燗をつける前の室温の桜正宗を出してくれるようです。(これもやってみたことはありませんが、他の人が冷やで飲んでいるのを見たことがあります。)

 「武蔵屋」のつまみ。私はいつも定番の5品で十分な感じなのですが、若いK氏はそれでは少し足りないらしく、コハダ(400円)を追加注文します。定番の5品に加えて、コハダやキヌカツギ、煮貝などの肴(各400円)を追加することができるのです。

 キヌカツギもサービスで出してくれて、ゆっくりと1時間半ほどの滞在は二人で5,500円(一人あたり2,750円)でした。どうもごちそうさま。

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「武蔵屋」の定番 / こはだ / きぬかつぎ

・「武蔵屋」の店情報前回

            ◆   ◆   ◆

「ホッピー仙人」


 「武蔵屋」を出て、野毛での2軒目は、これまた野毛でははずすことのできない「ホッピー仙人」です。店は大岡川の湾曲にそって建てられた三日月形の二階建て商店街(都橋商店街)の2階中央部にあります。

 午後9時過ぎの店内は比較的すいていて、珍しくすんなりと入ることができました。

 「ホッピー仙人」の仙人(店主)は、昼間は我われと同じくサラリーマンをしていて、夜だけこの地でホッピー・バーを開くのです。

 我われ客のほうは、好きなときにだけ行けばいいのですが、店をやってる仙人の側は毎日のお仕事。それでも疲れた様子もなく精力的に語り、そして飲む姿には、いつも頭が下がります。

 白ホッピー(500円)を1杯ずついただいいて、1時間弱の滞在。お勘定はふたりで1,000円(ひとり500円)でした。

・「ホッピー仙人」の店情報前回

            ◆   ◆   ◆

「日の出理容院」


 野毛の3軒目は「日の出理容院」。今日はまったく冒険なしの、野毛の定番3軒ですね。平日、特に疲れのたまる木曜日あたりはどうしても冒険をする気にはなりにくいですよねぇ。ゆっくりとくつろいで飲みたい。

 カウンターやテーブル上にいくつか置かれた、キャンドルの灯りが中心の、薄暗い店内には先客は二人ほど。我われもカウンターに座って、角(サントリー角瓶)のハイボール(600円)をもらいます。

 この店の人気は、本当に理容院だったという店をそのまま使った不思議な雰囲気と、店を切り盛りする、バーテンダーらしからぬ女性バーテンダー、メグミさんの存在です。その辺のおねえさんが、そのままカウンターの中に入っているような親近感があるのです。それでいて、カクテルの注文が入ると、シャカシャカとシェイカーを振ったりしてるのがおもしろいんですよねぇ。

 そのメグミさんに生ビール(500円)を1杯進呈し、我われもハイボールをおかわりです。私は2杯目はIWハーパーのソーダ割り(600円)にしました。

 この店には料理はなくて、さや付き落花生をひとつかみ出してくれるのみ。それをパキッと割ってはポリポリとつまみながら、ウイスキーやカクテルを、キャッシュ・オン・デリバリー(品物と引き換え払い)でいただくのでした。

 平日のことゆえ、これまた小一時間ほどで切り上げて、お勘定は二人で2,900円でした。どうもごちそうさま!

 以上3軒、平日のさっくり野毛ツアーでした。

・「日の出理容院」の店情報前回

《平成20(2008)年11月13日(木)の記録》

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コメント

ホッピー仙人には先週デビューさせて頂きました。いろんな処で紹介されている有名居酒屋なので、ドアを開けるときにいささか「えいっ!」という覚悟みたいな物がいりましたが、素直に入店、そして着座。奥をすすめられましたが、ちょうどカウンターの角に席を占めましたが、4名ほどの先客さん達は静かーに初入店者を伺っている模様。こやつどこのどいつだという風に・・・黒ホッピーをお願いしてホッピージョッキーを受けとったその瞬間、仙人が「どもどもども」と乾杯してくださると今まで物静かになされていた他のお客さん達との乾杯、乾杯、乾杯・・・どっと嬉しさが沸いてきました。そして上手なホッピー美味いの一言でした。氷が溶けたようにリラックスしてそれからは仙人ともお客さん達とも会話を楽しんで一時間ほどで帰りました。本当に素敵な居酒屋です。野毛にはかなり通っていましたが都橋商店街の飲み屋には来たことがなかったのでとても新鮮でした。ちなみに仙人と私はとんでもなく近所に住んでいることがこの夜判明いたしました。その上、私が新幹線通勤している静岡がご実家だということも。奇遇ですね(笑)毎週末にはホッピー呑みに通いたくなる飲み屋さんです。

投稿: のびやん | 2009.03.28 17:09

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