ハシゴしてスッポン鍋 … 大衆酒場「まるます家(まるますや)」(赤羽)
池袋の「ふくろ」で、1人前700円のアンコウ鍋をいただきながら、「アンコウがこの値段で食べられるとはなぁ。ちょっとないよなぁ」なんて思っていたときに、ふっと頭をよぎったのが、「いや待てよ。そういえば赤羽(あかばね)に1人前700円のスッポン鍋もあったなぁ…」ということ。池袋から赤羽までは、埼京線1本、乗車時間もわずか8分間という距離です。よーし。今日は池袋から赤羽へのハシゴ鍋(?)といきますか。
目指す赤羽の「まるます家」に到着したのは午後6時。こちらも朝9時から開いている大人気店だけあって、夕方のこの時間帯も、店の外にも5人くらい(店の中にも5人くらいいるので都合10人程度)、待ち行列ができています。
酔い覚ましも兼ねて並ぶと、30分ほどして座ることができました。
「はい。おにいさん、何にする?」
今日もまた、ニコニコ笑顔のおかあさんが注文を取りにきてくれます。この店は料理もさることながら、元気のいいおかあさんたちの切り盛りもまた大きな名物なのです。
「生酒・丸真正宗(まるしんまさむね)とスッポン鍋。それにモロキュウリをお願いします」
「はいよ。8番さん、スッポン鍋とモロキュウねーっ!」
と明るく元気な声で厨房に注文を通しながら、近くの冷蔵庫から生酒とガラスの猪口(ちょこ)を出してくれます。丸真正宗(300ml瓶が600円)は、北区にある23区内唯一の酒蔵・小山酒造株式会社で造られた、まさに地元のお酒。いっときは取り扱いをやめていましたが、また復活したようです。
予想どおりモロキュウリ(250円)はすぐに出てきました。キュウリ1本を縦に二つに割り、さらに長さ方向に四分割したものが味噌を添えて出されます。これを齧(かじ)りながら、スッポン鍋のできあがりを待とうという寸法です。ちょっと酔った口に、パリッとした噛み応えとキュウリの冷たさが心地よい。
あまり待つこともなくスッポン鍋(700円)も出てきました。スッポン鍋は奥の厨房で仕上げた状態で出されるので、出てくるとすぐに食べることができるのです。スッポンのダシがよくでたスープに、豆腐、キャベツ、ネギ、ニンジン、油揚げ、シラタキ、シメジなど。そしてもちろんスッポンの身や、エンペラの部分も入っています。この骨ぎわの身が美味(うま)いんですよねぇ。
このスッポン鍋。プラス200円で雑炊にしてもらうこともできるのですが、今日はハシゴ鍋の2鍋めだし、スッポンスープがそのまま酒のつまみになることもあって、雑炊まで行きつかないで、汁まですっかり完食です。
席に座ってから1時間ほどの滞在は、1,550円でした。どうもごちそうさま。
せっかく赤羽に来たから、周りの状況ものぞいて帰るかと、すぐ近くにある、おでんの「丸健水産」の盛況ぶりをながめてから、赤羽駅の東側にまわって立ち飲みの「いこい」へ。あらら。「いこい」は日曜日は午前中だけ(午後1時まで)の営業でした。
「いこい」の前で客引きをしているおにいさんに、
「「いこい」のような店が好きなら、この先を突き当たった左側に「喜多屋」っていう立ち飲み屋があるよ。「いこい」と同じくらい安いよ」
と教えてくれた上に、小さな袋入り柿ピーまでくれました。おにいさん、ありがとう。
すぐにその「喜多屋」も見学。なるほど。料理は110円か220円の2価格帯。飲み物も大瓶ビールが390円、日本酒(1合)やハイボールが180円、サワー類(レモン、ウーロン、梅)が210円と、低価格に抑えられています。お客さんも大勢入っていて、盛況の様子。近いうちにぜひ確認に来てみたいお店です。
赤羽駅前から、高円寺駅行きの路線バスに乗り、野方駅南口で下車。野方「秋元屋」、都立家政「竹よし」に引っかかりながら、日付けが変わってから自宅にたどりついたのでした。
「喜多屋」 / 「秋元屋」やきとん / 「竹よし」まぐろ脳天
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コメント
いつも楽しく拝見させていただいております。
「喜多屋」さん、気になったので訪問してきました。
店員さんの愛想も良く、なかなか良い居酒屋さんでした。
また、赤羽に行く楽しみが増えました。
投稿: 電気がま | 2009.01.20 15:53