夕食会の前夜&後夜祭 … 魚料理「竹よし(たけよし)」(都立家政)
毎月恒例の「竹よし」の夕食会。今月は冬場の人気食材・アンコウだということで、開催日前日の今日、会社帰りに寄り道してみると、ちょうどそのアンコウのお披露目中。4人掛けのテーブルとほぼ同じ大きさの、でっかいアンコウです。
こうやって丸ごと1尾の食材を見ようと思うと、前日に来るしかないんですよねぇ。明日の朝には、もう下ごしらえのためにさばかれてしまいます。
これまた明日の食材だというハタハタも、たっぷりと箱買いです。卵(ブリコ)いっぱい入ってるんでしょうねぇ。お腹がプクンと膨らんで、いかにも美味しそうです。
そんな明日の食材を終えて、おもむろにカウンター席の一角に腰をおろし、まずは瓶ビール(アサヒスーパードライ、500円)からスタートすると、今日のお通し(200円)は小柱とシラスの酢の物です。
なにしろ今日は刺身が食べたい気分。能登産とろさば(750円)、北海産ひげたら(600円)、たいら貝(650円)などが並びますが、結局どれか1品には決めきれず、刺身の盛り合せ(1,000円)を注文します。
刺身の盛り合せは、天ぷら盛り合せ(1,000円)などとともに、この店の名物のひとつ。その日のおすすめの刺身が5点盛りで出されるのです。今日の盛り合せはヒゲタラに、赤エビ、スズキ、マグロ、サバ。マグロは脂がよくのったトロで、サバは軽くシメたもの。これにはもちろん燗酒(菊正宗、350円)をもらいましょうね。
この刺身盛り合せだけで、もう十分なくらいのボリュームはあるのですが、今日は金曜日の夜。もう1品、今度はかき揚げ天ぷら(750円)をいただきます。
「竹よし」の看板に、「天ぷら・魚料理」とあるとおり、天ぷらは「竹よし」の看板メニューでもあるのです。今日はいつもの天ぷら盛り合せ(1,000円)、野菜天ぷら盛り合せ(750円)、かき揚げ(750円)に加えて、生はぜ天ぷら(750円)もラインナップに加わっています。
燗酒をおかわりして、待つことしばし。出てきたかき揚げの中身は、なんと白子と生はぜ。これはうまいっ。
閉店時刻の午前0時過ぎまで、3時間以上くつろいで、今日は3,500円でした。うぅーっ、満足。
◆ ◆ ◆
夕食会の翌日の日曜日。午後5時半頃に「竹よし」に到着し、今日はいきなり燗酒(350円)から始めます。お通し(200円)は、湯葉と冷奴、高野豆腐という、豆腐三兄弟(?)の盛り合せ。金曜日の小柱とシラスの酢の物もよかったですが、これもまたいいですねぇ。
昨日の第82回となる夕食会では、アンコウが刺身、鍋(どぶ汁)、雑炊、アン肝生食、アン肝豆腐として出され、副食材として子持ちハタハタ姿焼きが出されたのだそうです。
そうでした、そうでした。金曜日に夕食会用の食材を見せてもらったときに、主食材のアンコウもさることながら、副食材のハタハタも美味しそうだったんですよねぇ。
聞けば、まだハタハタも残っているとのことで、さっそくそのハタハタ焼き(500円)をいただきます。
「子持ちのハタハタを焼くのは難しいんだよねぇ。焼きすぎるとブリコ(←ハタハタの卵)が硬くなりすぎて、とても食べられたもんじゃない。かといって火が通ってない生だと調子が悪い。ちょうどいいタイミングで焼き上げないといけないんだ」
そう語ってくれるのは、東北出身のお客さん。なるほどなぁ。
さぁ、そして出てきたハタハタは、頭が黒く焦げるほどよく焼かれたもの。「どれどれ」とお腹の辺りを、ぱくりと齧(かじ)ると、中からはブリコがとろりと流れ出します。やぁ、これがちょうどいい焼き加減なんですね。うまいうまい。
燗酒2本で、1時間半ほどの滞在は1,400円でした。どうもごちそうさま。
冷奴、高野豆腐、湯葉 / ハタハタと燗酒 / あふれ出るブリコ
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コメント
都立家政にいながら行ったことのない店でしたが、読んでいて、是非!と思いました。ありがとうございます。
話は変わりますが、長らく休業していた、野方のpure、店内がきれいさっぱりなくなりましたね。あの店のカウンターで、本を見せていただいたのを思い出したりしました。pureのおじさん、本当はまだまだ頑張らないといけなかったのに、色々心配です。ご自宅の近くに移転したということならよいのですけれど…
投稿: くいしんぼう | 2009.01.24 21:48