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こちらがキャン玉です … もつ焼き「喜美松(きみまつ)」(浅草)

もつ刺盛合せ


前編からの続き)

 もつの刺身は、中野の「石松」などと同じく、注文を受けてから刺身に引いていくようです。ほとんどのお客さんが注文する人気の品なので、刺身のできあがりに時間がかかります。

 こんなにも有名店・繁盛店であるにも関わらず、追加注文した刺身ができあがったときは、店主(親父さん)自らが、「お待たせいたしまして、どうも申し訳ありません」とお皿を持ってきてくれました。

 店は家族経営のようで、接客にしても、店主のみならず、みなさん非常に温かくて家庭的なのです。

 追加注文した、もつ刺盛合せの説明をしてくれるのは、齢16歳(高校生!)だという店主の息子さん。

「こちらがレバで、これがコブクロ。そしてタンとキャン玉でございます」

「え? な~に?」「最後がよく聞こえなかったわ」

 伊野さんに、ももたまなさんという、わが沿線の誇る美女ふたりが、ニッコリと聞き返すと、

「え……と、こちらが、キ、キャン玉でございます」

 と一生懸命応えてくれる16歳。ほんに、かわいいのぉ~。

 この4品(レバ、コブクロ、タン、キャン玉)の盛り合わせが1,400円。キャン玉や、他のものもすばらしいのですが、生のコブクロがもう、「超」が付くくらい絶品です。茹でたコブクロは時々いただくのですが、生のものはあまりないですもんねぇ。よほどいい仕入れ先を確保されてるんですね。

 もつ刺身だけでなく、今日は焼き物など、他の料理も、もちろんいただきました。

 焼き物(もつ焼き)は、メニュー上は1皿5本で600円・650円・700円という3つの価格帯で表記されていますが、1本ずつでも注文できるようでした。1本あたりに換算すると、それぞれ120円・130円・140円ということになりますね。

 1本120円のものが、レバ、シロ、ハツ、カシラ、ナンコツ、ガツの6種類。130円のものが、やきとり(トリ)、とりツクネ、ぶたツクネ、タン、コブクロの5種類に、シシトウ、シイタケ、カボチャ、玉ネギ、ミニトマト、長ネギ、レンコン、サツマイモの焼き野菜8種類。そして140円が、トリ、ハツ、カシラ、それぞれの特製みそ焼きに、オヤジダンゴを加えた4種類です。オヤジダンゴというのは、オヤジの好きな枝豆やニンニクが入ったツクネだそうです。

 「喜美松オリジナルメニュー」と銘(めい)打った6種類の料理もあり、今日はそのうち、ハツのあらい(600円)、レバのたたき(600円)、とんきも(500円)の3種類をいただきました。

 ハツのあらいは、薄切りにしたハツをさっと湯引きして、冷水でしめたもの。ネギと紅葉おろしがトッピングされ、ポン酢醤油をかけた状態で出されます。見た目はまるで冷シャブですね。ハツの筋肉質な弾力感が楽しめる、さっぱりとした一品です。

 とんきもと、レバのたたきは、どちらもレバをさっと湯引きしたもの。そのまま小鉢に盛って、ネギ+ポン酢醤油で食べるのがとんきもで、そのとんきもを平皿に平たく盛って、おろしニンニクや、おろし生姜もたっぷりと載せたものがレバのたたきです。

 他にもいろいろいただいて、最後のシメは自家製デザートです。自家製デザートには、くろ(380円)、白(350円)、マンゴー(350円)と3種類用意されていて、くろと、白を1つずつ注文します。

 くろは、黒豆とカスピ海ヨーグルト。それぞれ別々の器で出されるものを一緒に混ぜ合わせていただくものです。白は、甘さ控えめの牛乳寒天。メニューには「祖母の思い出の味。スタッフも大好き」と書かれています。

 ゆっくりと10時半まで楽しんで、お勘定は5人で21,020円(ひとりあたり4,204円)でした。やぁ、美味しかった。いい店をご紹介いただき、ありがとうございました。>てりぃ~さん

 この店には気になるメニューがたくさんあるので、何人かでやって来て、あれやこれやといただくのがいいのではないかと思います。

081128d 081128e 081128f
しろ、おやじだんご / はつタレ / かしら特製みそ焼き

081128g 081128h 081128i
ハツのあらい / とんきも / レバのたたき

081128j 081128k 081128l
ホッピーセット / くろ(黒豆とカスピ海ヨーグルト) / 白(牛乳寒天)

店情報前編

《平成20(2008)年11月28日(金)の記録》

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コメント

は~い!

浜田さん


お疲れ様です♪

浜田さんの最新本買ったらσ(^_^)の友人”辻本有紀”さんが写真担当で後ろにのってました♪

奇遇です!

え~と、サインしてください♪ (^m^)プッ

(^-^)ニコ


てりぃ~

投稿: てりぃ~ | 2009.01.10 17:26

つらいです。
こういった情報を求める人もいるでしょうし、店側も宣伝になる。また、あなたもさまざまな出版物やメディアへの登場もあり、当然いくらかの経済的効用にもありつく。
まあ、そんなことはおいといていいです。
なんの意味があるのでしょう?これだけの期間こういった形で、まわりに、写真を取っているあなたの姿勢になんともいえないいやーな気分になっている人がいるのにもかかわらず、そこにはほとんど触れずにまるで何かのナビゲーターかのように文章をつづっているあなた。
あなたをおめかけして、なんででしょうか、話しかけられたことが2回ありますが、気づいているでしょう?
自由でいいんですよ。酒の飲み方なんて。でも、あなた感じるときもあるでしょう?浮いているって。なじんでないって。
おねがいですから、そろそろこのような記事の更新は終わりにしていただきたいです。

投稿: いいかげんにしてほしい | 2009.02.12 07:54

ばんざーい喜美松さんサイコーにおいしそうです!
ボクは地方在住なので、こういうお店がうらやましいです。いろんなお店の紹介をこれからもよろしくお願いいたします

投稿: ごん | 2009.02.13 13:19

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