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ホッピーも安いのです … 立ち飲み「やき屋(やきや)」(荻窪)

ホッピーでイカ大根を


 昨春の瓶入りホッピーの値上げにともなって、多くの酒場でホッピーの値上げが続いています。以前はチューハイと同じくらいの値段だったホッピーが、今や生ビールと肩を並べるほど。

 そんな中にあって、相変わらず安い値段を保っているのが、荻窪駅北口商店街の中にある、イカ料理がすべて170円均一という立ち飲みの「やき屋」です。イカ料理も安いのですが、ホッピーも安いのです。

 ご多分に漏れず、「やき屋」も昨年の夏前に値上げしたのですが、その値上げ幅は消費税分も考慮すると、ごくわずか。値上げ前は、外税でホッピーが300円、ナカ(焼酎だけのおかわり)は150円でした。消費税を考慮すると、それぞれ315円、158円ですね。これが、昨年の値上げで、内税表記に変更になり、ホッピーは320円、ナカは160円になったのです。つまり、実質的な値上がり分はホンの1.6%なんですね!

 そんなわけで、「やき屋」にやってくるお客さんのほとんどは、今もやっぱりホッピーを注文します。このところ、日本酒(250円)を飲むことが多かったのですが、今日は私もホッピーをもらいますか。久しぶりですねぇ。「やき屋」のホッピー。

 まずは、氷を入れたサワーグラスに、計量用のグラスで一定量の焼酎が注がれます。これにマドラーを付けて、ポンッと栓を抜いた瓶入りホッピーと一緒に出してくれます。

 この段階で、焼酎の水面はサワーグラスのまん中あたり。グラスいっぱいまでホッピーを注(つ)いでも、瓶の中には半分以上のホッピーが残ります。これをマドラーでグルグルッと混ぜて、混ぜ終わったマドラーはホッピーの瓶に刺しておくのが、この店の常連さん流。邪魔にならなくて、いい置き場ですよね。

 つまみには、もちろん冬場の定番、イカ大根(170円)をいただきます。

 焼酎をホッピーで割ることによって、炭酸のシュワシュワとした飲み心地と、ホップのちょっとした苦味(にがみ)が加わって、非常に飲みやすくなります。このちょっとした苦味が、旨味(うまみ)をより感じやすくさせてくれるようで、コクのある料理にはピッタリです。あぁー、イカ大根がうまい!

 ホッピーは、ジョッキ、焼酎、ホッピーの3つをすべて冷して、焼酎:ホッピーを1:5程度で割るという、推奨どおりの三冷(さんれい)の飲み方も、飲み物としておいしいのですが、こうやって氷入りの焼酎を、ちょっとだけのホッピーで割るという飲み方も、濃い焼酎がグイグイと入ってきて危ない(呑ん兵衛にとっては嬉しい)んですよねぇ。

 2品目の料理として、イカなんこつ焼き(170円)を注文して、ナカ(160円)ももらいます。

 ナカを注文する場合、今飲んでいるサワーグラスをいったん渡します。するとその中に氷を足して、1杯目のときと同じように、計量用のグラスで一定量の焼酎を入れてくれるのです。

 1杯目をけっこうきっちりと飲み干したつもりなのですが、なぜか2杯目になると、焼酎の水面がサワーグラスの7~8分目くらいにまで達するんですよねぇ。グラスいっぱいまで残りのホッピーを入れても、まだ瓶の中にも注いだのと同じくらいのホッピーが残ります。この店のホッピーは基本的にソト1・ナカ3ですね。

 このソト1・ナカ3というのは、瓶入りホッピー(ソト)1本に対して、焼酎(ナカ)が3杯分いける、ということを示します。氷入りホッピーの店では、通常、ソト1・ナカ2くらいが多いので、いかにこの店のホッピーが濃いかということですね。

 ちなみにソト1・ナカ3で飲んだ場合は、1杯あたりの値段は213円ほどということになり、コスト・パフォーマンスも抜群です。

 あ。念のため書いておきますが、最初にホッピー(320円)を注文した人しか、ナカ(160円)を注文することはできませんからね。ふたりで行って、ひとりはホッピー、もうひとりはナカだけ、なんて注文はダメです。まずは必ず人数分のホッピーを注文しましょう。

 今日は、ソト1・ナカ2で飲み終えて、40分ほどの滞在は820円でした。安ぅ~っ。

店情報前回

《平成20(2008)年12月5日(金)の記録》

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受信: 2009.05.18 20:05

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