定食屋でちょいと一杯 … 中華食堂「朝陽(ちょうよう)」(阿佐ヶ谷)
某所でのお呼ばれのあと、阿佐ヶ谷まで戻ってきて、最後にもう1軒ということで、ひとりで入ったのが、中華定食の「朝陽」です。カウンター8席ほどの小さな店を、以前は店主夫婦で切り盛りされていたのですが、奥様が2008年1月に52才の若さで急逝されて、今はご主人おひとりでお店を守っています。
土曜日、午後9時半の店内には先客は3人ほどで、みなさん8種類ほどの定食(550~700円)を食べているようです。遅く(24時)まで開いているということもあって、遅い時間帯でも食事を取っているお客さんが多いお店なのです。
お酒を飲んでいるお客さんはあまり見かけないのですが、メニューにはビール(キリンラガー中瓶、500円)とお酒(剣菱、400円)の2つが載っています。
さっそくビールをもらって、ハムエッグ(200円)を注文すると、あっという間に調理されたハムエッグは、たっぷりの千切りキャベツの上に、ハム3枚、玉子2個という、ボリュームあるハムエッグです。
こんなハムエッグを200円で食べることができるところが、定食屋ならではのすごいところですよねぇ。大衆酒場で、このハムエッグを食べると、おそらく350~400円くらいだろうと思います。
大衆酒場の場合には、このハムエッグが立派な肴(さかな)のひとつとなるんですが、定食屋の場合にはサイドメニューのひとつ。定食をひとつもらって、そのおかずではちょっと足りないから、もう1品、なにかもらおうかな、というときに注文するものなので、安い価格設定になっているようなのです。
そのかわり、酒類は高い価格設定になっている定食屋が多いのですが、この店は酒類も安いんだからありがたい。(かといって、飲み物とサイドメニューだけでおしまいというのはご法度ですからね!)
ちなみに、この店の他のサイドメニューは、生玉子(50円)、納豆(100円)、冷奴(120円)、目玉焼(150円)といったところ。サイドメニューの中では、このハムエッグが一番高級品です。サイドメニュー以外の単品メニューも数多く、餃子(400円)や、人気の玉ブタ(豚肉を玉子で閉じてとろみをつけたたもの、500円)などが400~600円ほどでずらりと並びます。
そろそろビールもハムエッグもなくなるかな、というところで、タンメン(600円)を注文します。
麺類も、ラーメン(500円)、みそラーメン(600円)、タンタンメン(600円)、チャーシュー麺(650円)、モヤシソバ(650円)、五目ソバ(650円)、焼きソバ(650円)などのメニューがずらりと並んでいます。
タンメンは、モヤシ、キャベツ、ニラ、ニンジンなどの野菜を、豚肉とともに炒めた野菜炒めにスープを入れて、茹でた麺にかけた塩味のラーメン。上京してきてからはじめてお目にかかった、関東地区特有のメニューです。
感覚的にはラーメンとちゃんぽんの間の、少しラーメン寄り、といったところ。元々ちゃんぽんが大好きなので、タンメンも好みです。野菜からでる自然な甘さがいいんですよねぇ。
1時間ほどゆっくりして、お勘定は1,300円でした。どうもごちそうさま。
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