« 〔コラム〕 東西南北・並び立つ名酒場たち | トップページ | 店情報: 大衆酒場「やまや」(泉岳寺) »

ずらりと銘酒を十種類 … 居酒屋「天志乃(てんしの)」(大崎)

店主夫妻と今日の銘酒

 大崎にある、日本酒とトンカツの店、「天志乃」にやってきました。

 ニコニコ明るい店主夫妻が、手伝いのおねえさんと共に切り盛りするこの店は、基本的には予約制の宴席主体の様子で、ほとんどのお客さんは2階の座敷席に入ります。我われも今日は6人で座敷席です。4人掛けの座卓を縦にふたつ並べて、ゆったりとした席配置にしてくれてるのが嬉しいですね。

 4人以上で予約できる宴会のメニューは、4,500円、5,500円、そして7,800円という3コース。それぞれ2時間の飲み放題(ビール、日本酒、焼酎、ウイスキー、ソフトドリンク)が付きます。

 基本のコース(4,500円)は小鉢2個にお造り、焼き物、ひれかつ、お茶漬けで、その上の5,500円になると、最後にフルーツが加わる他、最大の違いは、飲み放題で選べる日本酒のグレードが上がることです。

 選べる日本酒の一部を例にあげると、4,500円コースでは「黒龍・いっちょらい(吟醸)」「〆張鶴・雪(特別本醸造)」「久保田・千寿(特別本醸造)」「八海山・本醸造」だったものが、5,500円コースでは「黒龍・純米吟醸」「〆張鶴・純(純米)」「久保田・紅寿(特別純米)」「八海山・純米吟醸」と、同じ銘柄ながら1ランク上のものが選べるようになるのです。

 4,500円コースの飲み放題でも十分にすばらしい日本酒ですが、5,500円だとさらにいいですね。

 7,800円コースでは、飲み放題は5,500円と同じラインナップですが、料理に伊勢エビが入ります。

 このコースと同じ内容ながら「料理だけ」(それぞれ3,500円、4,000円、6,500円)を注文して、飲み物は個別に注文することも可能です。この場合、日本酒は1合がだいたい700~900円くらいですが、たとえば「十四代 純米吟醸 愛山」は1合が1,350円、「蓬莱泉 純米大吟醸 空」は1,750円、「獺祭 純米大吟醸 23%精米」は2,050円、「黒龍 純米大吟醸 石田屋」は4合瓶売りで15,000円といったスペシャルなお酒も数種類用意されています。

 焼酎も1杯が500~600円くらいですが、「魔王」(900円)や「伊佐美」(900円)、「佐藤・黒」(850円)の3品はちょっと高めの価格設定。他にビール(アサヒスーパードライ大瓶、550円)やサワー類(350円)などもあります。

 今日は料理4,000円コースに、飲み物はスペシャルなもの。乾杯の瓶ビールに続いて、「梵 吟粋(ぎんすい) 純米吟醸」(福井)から「正雪 純米吟醸 秋上がり 山影純悦」(静岡)へと日本酒を飲み進めます。

 料理のほうは、お通しがわりの小鉢2つに続いて、刺身の盛り合せは、マグロ(中トロ)、ウニ、ホタテ、タコ、赤エビです。ビシッと重厚な石の刺身皿は、店主夫婦が知人の結婚式で高松に行ったときに、店主が惚れこんで造ってもらったものなんだそうです。

「石の冷たさで、刺身も温まらなくていいんですよ」と店主。箸置きも同じ自然石のセットです。

 お酒は「南 純米吟醸 無濾過生酒」(高知)から「十四代 生詰 中取り純米吟醸 備前雄町」(山形)へと飲み進むと、出される肴は鮎(アユ)の甘露煮。体内に卵がたっぷり入った鮎のおいしいこと!

 さらに「初亀 べっぴん 純米吟醸」(静岡)、「梵 熟成 純米吟醸」(福井)といただいて、この店の名物・トンカツです。お酒は「明鏡止水 純米大吟醸 m'07(エム ゼロナナ)(酒門)」(長野)。トンカツでいただく新酒の美味しさよ。

 辛子明太子やアスパラも出してくれて、お酒は「梵 艶(つや) 純米大吟醸」(福井)に「鶴齢(かくれい)・純米無濾過生原酒」(新潟)、そして「黒龍・純吟三十八号原酒(酒門)」(福井)へと、6人で全10種類の銘酒を堪能させていただきました。

 最後はお茶漬けと、食後のフルーツをいただいて終了。じっくりと、たっぷりと、楽しい時間でした。どうもごちそうさま!

081201a 081201b 081201c
「天志乃」 / 小鉢2品 / お造り盛り合せ

081201d 081201e 081201f
鮎の甘露煮 / とんかつ / 辛子明太子

081201g 081201h 081201i
アスパラガス / お茶漬け / フルーツ

店情報前回

《平成20(2008)年12月1日(月)の記録》

(次回)20.06.08 日本酒とトンカツの店 … 「天志乃(てんしの)」(大崎)

| |

« 〔コラム〕 東西南北・並び立つ名酒場たち | トップページ | 店情報: 大衆酒場「やまや」(泉岳寺) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ずらりと銘酒を十種類 … 居酒屋「天志乃(てんしの)」(大崎):

« 〔コラム〕 東西南北・並び立つ名酒場たち | トップページ | 店情報: 大衆酒場「やまや」(泉岳寺) »