名物おでんが始まった … 大衆酒場「河本(かわもと)」(木場)
都内での仕事が早めに終わり、久々となる「河本」に到着したのは午後4時10分。開店時刻から、まだ10分しか過ぎていないのに、店内にはすでに先客が4人ほど。みなさん、早いですねぇ。
この店は、平日は午後4時から8時までの4時間だけの営業。勤務先が都内(しかもこの店からの徒歩圏内)にあったころは、仕事が終わってからトコトコやってくることができたのですが、職場が横浜に移ってからは、平日は営業時間内に到着することは、ほぼ不可能になってしまいました。今日のように都内への出張があったときか、土曜日(日祝は定休)にやってくることができるだけなのです。
カウンターの中、丸い煮込み鍋の横には、冬場だけ登場する四角いおでん鍋がでんと置かれています。冬場の「河本」は、おでんも名物なんですよねぇ。
「ホッピーと、おでんをお願いします。おでんは豆腐を入れてもらって、あとは適当に」
カウンターの中を担当するマスミさん(=女将)が、すばやい手つきでジョッキに焼酎を入れて、ホッピーの栓を抜いて渡してくれます。ホッピーはセット(焼酎+瓶入りホッピー)で400円。自分で好きな濃さに割りますが、基本的にはひと瓶、丸ごと入れてしまうのが、メーカー推奨の飲み方です。
おでんは1皿5品ほど入れてくれて400円。常連さんたちは1~2品なんて注文もしていますが、その場合にどんなお勘定になるのかは知りません。
店は女将のマスミさんと、常連さんたちがあんちゃんと呼ぶ、マスミさんの弟さんとの二人で切り盛り。マスミさんが店の表側を、あんちゃんが奥の厨房を担当します。
熱々おでんはあっという間に食べ終えて、いつものもつ煮込み(300円)もいただきます。ここの煮込みは、牛の腸とコンニャクを煮込んだもので、腸の裏側に付いたプリップリの脂肪分もたっぷり。私がホッピーに一番良く合う煮込みだと思っている一品です。あぁ、今日もうまいっ!
1杯目のホッピーを飲み干して、2杯目は黒ホッピー(セットで400円)をいただきます。ちょっと香ばしい感じの味わいがいいんですよね。「ホッピーは黒しか飲まない」という人もいるほど人気がある飲み物です。
今日は平日なので、魚メニューも充実していて、かけじょうゆ(マグロぶつ、400円)、煮魚カレイ(400円)、煮魚ブリ(300円)の短冊がかかっています。その中から煮魚カレイを注文すると、すぐにあんちゃんが奥の厨房から持ってきてくれます。あららぁ。卵もたっぷりとついててうれしいなぁ。
午後5時を回ると、この店にやってくるたびに姿を見かける常連さんたちが、ひとり、またひとりとやってき始めました。なるほど。常連のみなさんたちも、こんな早い時間からやってくるんですね。
ほとんどの常連さんが、ほぼ毎日やってくるので、店内はまさに学生時代の放課後の部室のような状態になってきます。この雰囲気もまた大衆酒場の魅力のひとつなんですよねぇ。
さてさて。私はそろそろ腰を上げますか。ゆっくりと1時間半ほどの滞在は、1,900円でした。どうもごちそうさま。
そんなわけで、新しい年、平成21(2009)年もまた、よろしくお願いいたします。
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