樽のトンネルを抜けて … もつ焼き「喜美松(きみまつ)」(浅草)
先日、江古田の「やっちゃん」で肉料理を堪能していたときに、「今度は浅草の「喜美松」にも行きましょう!」と誘ってくださったのが、横浜のグルメ・てりぃ~さん。「ぜひお願いします」ということで日程を調整し、今日の決行日を迎えたのでした。
金曜日の今日は、横浜での仕事を終えてから浅草に向かわないといけないので、開始時刻を午後8時と、遅めに設定してもらっていたのですが…。
「少し早めに、7時ごろから始めさせていただきます」
というメールが、午後6時過ぎに伊野さんから届きます。すぐに宇ち中さんにもその情報を転送し、同行の、ももたまなさんと共に店に急いでもらいます。
私はというと、こんなときに限って、普段どおりには仕事が終わりそうにありません。8時までに浅草に行くことはむずかしいだろうなぁ、と思い始めていたところだったので、むしろちょうど良かった。どうぞどうぞ、先に始めていてください。私はちょっと遅れます。
『店構えでいえば浅草のもつ焼き屋「喜美松」の入り口も一風変わっている。引き戸の周りを輪切りにされた木の樽の大きな輪が取り囲む。』
名著「下町酒場巡礼」の中で、そう紹介されている「喜美松」。新鮮なもつの刺身を食べることができるお店なんだそうで、ぜひ一度行ってみたかったのです。「下町酒場巡礼」に出会って10年にして、やっとその日を迎えることができました。
なんとか仕事も無事に終わって、店に到着したのは午後8時半。7時から飲み始めているみなさんからは、1時間半のビハインドですねぇ!
おぉ~っ。なるほど。これが樽の輪に囲まれた入口かぁ。これはおもしろいなぁ。
その大きな樽の輪の中にある暖簾(のれん)をくぐって、入口引き戸を開けると、すぐ正面がいきなり、店の奥に向かってドーンと伸びる長テーブル。店の中はお客さんでいっぱいです。
ワイワイガヤガヤという酒場ならではの喧騒に圧倒されながらも店内を観察すると、その長テーブル(16席ほど)の右手が、長テーブルと平行に店の奥に向かうカウンター席(8席ほど)で、そのカウンターの中が厨房スペースになっています。
長テーブルの左手は小上がりの座敷席になっていて、テーブル(4人掛け)が4卓ほど。これがすべて満席というんだからすごいではありませんか!
さて、みんなはどこにいるのかな?
後ろ手に引き戸を閉めつつ、もう一度店内を見渡して、長テーブルの一番奥で盛り上がっている面々を発見。「いやぁーっ、遅くなってすみません」とその盛り上がりの中に合流します。飲み物はボトルで入れた芋焼酎(「縁(えにし)」、3,000円)の炭酸割りに移行しており、私もそれを1杯作ってもらって乾杯です。
「料理も追加注文しますね」
と、てりぃ~さんが注文してくれますが、まずは目の前にある刺身の盛り合わせに手を伸ばします。
もつの刺身は、レバー(600円)、ゆでガツ(600円)、はつ(600円)、シロ(600円)、タン(700円)、生ガツ(700円)、キャン玉(700円)、コブクロ(700円)の8種類。カッコ内の価格はそれぞれ1人前のもので、半人前ずつを何種類でも盛り合わせることができるそうです。そのときの料金は[1人前の半額]×[注文品数]+[50円]となるみたいです。
たとえばレバ刺とタン刺を盛り合わせる場合は、半レバ刺(300円)+半タン刺(350円)+50円で、700円となります。50円が盛り合わせ料みたいなものなのでしょうか。今回のものは8品すべての盛り合わせで、2,650円です。
ゆでガツ刺もさることながら、生ガツ刺がうまいなぁ!
(後編に続く)
・店情報
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コメント
以前自分一人で初めて行った時、店内は満員だったのですが、中央のテーブルの団体さんが自分用に一席つめて空けてくれて相席で入れてくれました。帰る時も、店主の親父さんが戸口まで来て、これに懲りずにまた来てねと店の名刺を手渡してくれて、店全体が地元裏浅草の人々に愛されている様で、上記家族経営の雰囲気と相まって大変にアットホームで良かった事を記憶しております。
投稿: 東京居酒屋漂人 | 2009.01.12 20:58
非常に見やすいメニューが以下に出ております。
http://gourmet.livedoor.com/restaurant/23396/photos/detail/11167/
投稿: 東京居酒屋漂人 | 2009.01.12 21:18