朝から昼から飲める店 … 大衆酒場「山田屋(やまだや)」(王子)
二人の子供たちが、それぞれ私立高校、私立中学に通っているため、夫婦二人で過ごすことが多い土曜日。ところが今日はカミサンもPTA行事で朝から学校に行くのだそうで、「お昼ごはんは、どこかで適当に食べてきてね」と言い残して出かけていきました。
自炊ができる人であれば、パパッと料理を作って食べたりするんでしょうが、残念ながら私はインスタント・ラーメンくらいしか作れないので、当然のように昼前にはトコトコと自宅を出発です。
「東京 朝から飲める店 昼から飲める店」という本も出されているくらい、都内には朝から飲めたり、昼から飲めたりする店が多いのです。
パッと思いつくだけでも吉祥寺の「いせや総本店」(12:00-22:00、火休)、荻窪の「鳥もと」(13:00-24:00、無休)、新宿・思い出横丁の「つるかめ」(08:00-23:30、無休)や「岐阜屋」(09:00-25:00、無休)、池袋の「ふくろ」(07:00-24:00、無休)、赤羽の「いこい」(07:00-22:00、日休)や「丸健水産」(09:00-21:00、無休)、「まるます家」(09:00-21:30、月休)、日暮里の「いづみや」(11:30-21:00、月2回不定休)、鶯谷の「信濃路」(24時間、無休)、上野の「肉の大山」(10:00-22:00、無休)に「大統領」(10:30-23:30、無休)、神田の「三州屋」(12:10-22:00、日祝休)や銀座の「三州屋」(11:30-21:30、日祝休)、恵比寿の「たつや」(08:00-翌日05:00、日休)、渋谷の「山家」(24時間、無休)などが挙げられるほか、そば屋や、どぜう屋、ビヤホール、さらには浅草エリアなどなどと、朝から開いてる店は実にたくさんあることに改めて驚きます。
そんな中、今日やってきたのは王子の大衆酒場、「山田屋」です。
ここは早朝から営業を開始して、昼過ぎにいったん閉まり、中休みのあと午後4時から営業を再開するという、そば屋などでよく見かけるスタイルの営業形態らしいのです。と説明しつつ、私自身、午前中に「山田屋」にやってきたのはこれがはじめて。ちゃんと開いてるかなぁ?
そんなことを思いながら、大通り(国道122号線・北本通り)から、「山田屋」のある通りへ右折すると…。おぉっ。ちゃんとのれんが出てますねぇ。現在の時刻は午前11時半。昼ちょっと前という、比較的ゆっくりとしていそうな時間帯です。
ガラリッ
引き戸を開けて店内に入ると、まるで教室のような広い店内はガラガラ。ずらりと並んだテーブルのうち、中央あたりのテーブルを3人連れくらいの男性客が囲んでいるだけです。
「いらっしゃいませ」
と迎えてくれる店員さんも、ホールにはオヤジさんひとり。後は2~3人の女性陣が左手奥の厨房スペースにいるだけです。いやぁ、こんなに空いてる「山田屋」ははじめて見ました。
入口すぐの長テーブルに腰をおろし、まずは瓶ビール(キリンラガー大瓶、460円)と、名物の半じゅく玉子(240円)を注文します。
壁にずらりと並ぶ短冊メニューは定番ものも、日替りものも含めて、合計約70品。値段が書かれていない約40品は、すべて240円です。2年ほど前に来たときは、値段がないものはすべて230円だったので、この2年間で10円だけ値上がりしたんですね。それでも安いっ!
2杯目のビールを飲み終わってもまだ半じゅく玉子が出てこないので、“新物”と注記が入ったホタルイカ(240円)を注文すると、こちらはあっという間に出てきました。プクンと美味しそうに膨らんだ小さなホタルイカが10匹。ワサビ醤油でいただくと、その濃厚なこと! こりゃ燗酒ですね。
(後編に続く)
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