絶品、カレー白もつ焼 … 炭火焼き「モアナ(MOANA)」(京成関屋)
京成立石の「江戸っ子」を出て、「4人だからタクシーで行こう!」とビューンと向かった先は、ハワイアンなモツの店、「モアナ」です。
ハワイアンとモツという、まるで合わないような二つの要素のコラボレーションを実現させちゃったところがすごいところ。他には絶対にないタイプのもつ焼き屋として人気を博しているのです。
土曜日、午後5時半の「モアナ」はゆるやかに5~6割程度の入り。我われは右手のテーブル席(4人掛け)に座り、まずは飲み物から注文します。
ここ「モアナ」は、マスターが元々バーテンダーさんだったこともあってか、ハワイアンなものを含めて、オリジナルっぽいカクテルも多いのです。大常連である「酔わせて下町」のFさんと私はホッピー(450円)を、この店がはじめてのというお二人はハワイアンチチ・モアナ風(550円)とワイキキハイボール(450円)を注文します。
「ここはカレーが美味しいんですよ。マスター、カレーシロモツ焼き(550円)とナンコツスライス(350円)ね」と注文してくれるFさん。ふっと考えて、
「カレーキャベツ(450円)とカレールー(350円)もください」とカレーシリーズで攻め込みます。
まず出てきたのはカレーキャベツ(450円)。これはカレーライスのごはんの代わりがキャベツになったもの。キャベツは千切りとザク切りの中間くらいの大きさにカットされていて、ルーとよく絡みます。うまいなぁ、これは。
その昔、静岡(清水)の「金の字」という、もつカレーが名物のお店で、残ったカレールーをキャベツですくって食べる美味しさにすっかり感動したFさん。その話をここ「モアナ」のマスターにしたところ、メニューに取り入れてくれたのだそうです。
カレーシロモツ焼き(550円)の登場に、はじめて来たお二人から「わぁっ!」という声が上がります。長円形の皿の片側にはシロモツ、その反対側にカレー。そして両者の間には刻みネギの土手が築かれています。このシロモツを、ちょいとカレールーに絡めながらいただくのです。んー。カレー煮込みもいいけれど、こうやって別々に調理したシロモツとカレールーを、食べるときに絡めながらいただくのもまた鮮烈です。
そしてカレールー(350円)。小鉢に盛られたカレールーにトッピングされているのは天かす(揚げ玉)でしょうか。とろりとしたカレールーに、サクッとした食感を加えています。こうやってルーだけをいただいてみると、その辛さが絶妙で、コクがあることがよくわかります。食べるにつれて、徐々に辛さを感じてくるタイプ。Fさんは、これだけでガンガン酒を飲むことも多いんだそうです。
ナンコツスライス(350円)には刻みネギがたっぷりとトッピングされて、ピリ辛ポン酢がかけられています。これまた350円とは思えない量ですが、ピリ辛ポン酢の味もよくて、いくらでも食べられます。
「他にもなにかおすすめをお願いします」
とマスターにお願いしたところ、出してくれたのが和牛シビレ焼き(450円)とレバー焼き(450円)の2品です。ここのもつ焼きは、串焼きではなくて、バラで焼いたものを皿に盛って出してくれるもの。串焼きに換算すると3串強くらいの量なんだそうです。
もつ焼きの味付けは塩、タレ、特製ミソ、ピリ辛醤油という4つの味が選べますが、和牛シビレ焼きの味付けはピリ辛醤油味。この店のピリ辛味は特徴的ですねぇ。
レバー焼きは塩焼きのようですが、レアな仕上がりで、胡椒がよく効いていて、とてもいい。こういうのをいただくと、見かけはハワイアンだけどやっぱりもつ焼き屋だあなぁ、と思いますねぇ。しかし他のもつ焼き屋さんとは明らかに雰囲気が違っていて、この店であれば、若い女性だけで来やすいのではないかと思います。それでいて、もつは本格的に美味しいというところが、この店の人気の理由なんでしょうね。
Fさんは、ひとりでもこの店によくいらっしゃるのだそうです。たしかに、ひとりでもぜひ来てみたいお店です。
ホッピー、ワイキキ、チチ / カレーキャベツ / カレールー
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