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名物は純レバとニコ玉 … もつ焼き「三徳(さんとく)」(森下)

ニコ玉

 かぶきさんにご紹介いただく2軒目は、西大島から都営地下鉄新宿線で3駅、森下にあるもつ焼きの「三徳」です。ここ「三徳」にも、お仕事帰りにやってくることが多いのだそうです。

「近くに常盤湯という古い銭湯があって、そこに入ってからこの店にやってくるんですよ」

 昭和13年生まれだというおばちゃん(女将)と、その息子さん、そして息子さんの友人の3人で切り盛りする店内は、大衆酒場兼大衆食堂で、定食も扱っていることもあって、家族連れのお客さんもいらっしゃいます。店内にはいかにも居心地の良さそうな、ゆる~い空気が流れています。

 いつもは川えび唐揚(350円)などをつまみながら、ビール(大瓶、酎ハイ(330円)で銭湯上がりの身体を冷ますことが多いというかぶきさんですが、今日は「この2品がツートップの名物です」という純レバ(500円)とニコ玉(580円)からスタートです。

 純レバというのは鶏モツを、もつ焼きのタレで煮たもので、かぶきさんが「これにはビールなんですよ」と言うとおり、甘くて濃厚な味付けがビールにぴったり。ごはんの上にのっけても美味しそうです。浅草あたりで生まれた料理なんだそうで、ごはんに合うと思ったとおり、純レバ丼という食べ方のお店が多いのだとか。これだけでビールがグイグイ進みますねぇ。純レバは、このあたりでは比較的一般的なメニューなんだそうで、ラーメン屋などにも置いているところがあるそうです。

 ニコ玉は、玉子入りのもつ煮込みのことですが、小さな土鍋で仕上げられる煮込みに、最後にポトンと生卵を落としたもので、半熟の目玉焼きくらいの状態で、グツグツと煮えたぎりながら出されるのが特徴的です。この半熟をプツンとつぶして、七味唐辛子をたっぷりとかけていただくと、もつのコクに玉子のコクが絡まって最高の味わいです。このニコ玉には酎ハイですね。この店には、プレーン(無色透明)でレモンスライスが入った普通の酎ハイ(330円)と、「天羽(てんば)の梅」が入って薄褐色の下町ハイボール(350円)の2種類があります。

「ここにも一人で来ることが多いので、煮込みか焼き物かどちらかをたのむんですよ。焼き物をたのむときは、ツクネは絶対にたのみます。塩にするかタレにするかいつも迷うんですよ」

 今日は人数も(8人と)多いので、1人前5本で550円という、もつ焼きミックスの塩とタレとで、それぞれ1人前+ツクネ(1本150円)を1本ずつ追加でいただくと、つくねの中にはニンニクやニラもたっぷりと入っていて美味しいこと! すぐにツクネだけをタレと塩とで2本ずつ追加します。

「もつ焼き屋と言いつつも、いろんな料理メニューがあって、バランスがいいんですよ。このあたりで揚げ物を出してくれる店は少ないので、揚げ物が食べたくなったらよく来るんです」

 それじゃ、その焼き物も、ということでチーズ揚げ(380円)やグラタンコロッケ(550円)、さらにはかぶきさんがよく注文するという川えび唐揚(350円)もいただきます。

 ここもまた、8人で、ひとり当たり2千円程度ずつのお勘定でした。

 森下には「山利喜」や「魚三 常盤店」など、込みあっている多いのですが、ここ「三徳」はゆっくりとくつろぐことができそうです。

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「三徳」 / 下町酎ハイと酎ハイなど / にこ玉

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純レバ / ミックス+つくね(塩) / ミックス+つくね(タレ)

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チーズ揚げ / グラタンコロッケ / 川えび唐揚

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ポテトサラダ / つくね(タレ) / つくね(塩)

店情報

《平成21(2009)年2月21日(土)の記録》

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» 〔この一品〕 森下「三徳」の純レバ [居酒屋礼賛]
 「三徳」の純レバ(500円)は、鶏もつをもつ焼き用のタレで煮たもの。仕上げに刻みネギをトッピングして出してくれます。鶏もつの中でも、レバーまわりの部位しか使わず、玉ひも(体内卵や輸卵管)や砂肝などは使わない、またニラレバなどのように野菜も使わないことから“純レバ”と呼ぶんだそうです。  もともとは浅草あたりで発祥したらしく、現在もこのあたり(浅草~墨東エリア)では比較的ポピュラーな食べ物として、... [続きを読む]

受信: 2010.08.29 10:32

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