なんと立派な落穂かな … 魚料理「竹よし(たけよし)」(都立家政)
わが家のすぐ近くにある、魚料理と天ぷらの「竹よし」では、毎月第2土曜日は予約制(ひとり5千円)の食事会の日。事前に選ばれたテーマ食材を、いろんな料理で食べさせてくれて、店内にあるお酒も飲み放題となるのです。
昨夜開催された平成21(2009)年2月の食事会のテーマは鯛(たい)と平目(ひらめ)。う~む。まるで竜宮城で舞い踊るような組み合わせですねぇ。鯛は、シャブシャブと、その後の雑炊、さらにはカブト煮で、そして平目は刺身とアラ煮で出されたのだそうです。
その他に、サブ食材として、車海老とトコブシも登場。車海老は姿焼きと天ぷらで、そしてトコブシは酒蒸しで出されたというから贅沢ではありませんか。
私も以前はよく食事会に参加していたのですが、私自身の飲み特性として、大勢で飲んでいると、つい会話に夢中になってしまって、じっくりと料理を味わうことができなくなってしまうのです。そこで、夕食会翌日の日曜日に「竹よし」にやってきて、昨日の名残(なごり)の料理をいただくようにしたのでした。
この夕食会翌日の楽しみを、常連さんたちは「落穂(おちぼ)拾い」と呼んでおもしろがっていたのですが、ときとして落穂がない(食事会ですっかり食べきってしまった)日もあったのでした。
最近は、店主が落穂の量まで見通して仕入れてくれているため、ほとんどの場合は落穂とは言えないほどの立派な料理が用意されています。
今日もホワイトボードには、活〆真鯛刺身(700円)や、活〆平目刺身(800円)、真鯛カブト酒蒸し、トコブシはステーキか酒蒸し(各850円)、大車海老は天ぷらか姿焼き(650円)といった品々が並んでいます。
うーむ。鯛も食べたいし、平目も食べたいし。迷ったときには刺身の盛り合せ(1,000円)にしましょう。
今日の盛り合せは、左端に鎮座した赤エビを皮切りに、時計回りに真鯛、まぐろ、平目、平目の縁側(えんがわ)、ブリ腹身、真鯛の松皮造りと、普段は五点盛りのところ、今日は特別サービスの六点盛り。そのうち4点が真鯛と平目というのがうれしいではありませんか。
合わせていただく飲み物は、菊正宗の燗酒(350円)です。
「竹よし」には純米酒や吟醸酒などの地酒も、それぞれ1合500円~700円というリーズナブルな値段でそろっているのですが、個人的に本醸造の燗酒が好みなので、菊正宗の燗酒をいただくことが多いのでした。
刺身に続いては平目のあら煮。尻尾あたりの骨際(ほねぎわ)の身が美味しいこと。
となりの常連さんは、メニューにはステーキか酒蒸し(各850円)となっているトコブシを刺身で注文。平貝の刺身と同じように、肝の部分は蒸して、別の小皿で出してくれるのがうれしいですよね。横からちょっとつつかせていただきました。
最後はイワシすり身・野菜汁(600円)でしめて終了。日曜日の開店時刻(午後5時)から、3時間半も長居をして、今日のお勘定は3,700円でした。あぁ~、満足。どうもごちそうさま。
| 固定リンク | 0
コメント