常連さんに連れられて … もつ焼き「こん平(こんぺい)」(西大島)
大常連のかぶきさんに連れてきていただいて、西大島の「こん平」です。
「こん平」は、店主・金野悟(こんの・さとる)さんが平成3(1991)年10月に、この地で創業。今年で創業18年になるもつ焼き屋です。
かぶきさんは、同じ年の4月に就職のため上京。この店にはその半年後、開店3日目にやってきて、それ以来、通い続けているのだそうです。この店の各テーブルに置かれているメニューもかぶきさんが作っているというほどの常連さん度合いです。
「この店で初めてもつの刺身を食べたので、もつの刺身はこんなもんだと思ってたんですよ。その後、ほかの店でもつの刺身を食べたときに、「こん平」のもつ刺身はものすごく美味いんだと気がつきました」
そう話してくれるもつ刺盛り合せ(1,100円)は、豚のタン、ハツ、ガツ、コブクロ、ホーデンと、牛のレバを1皿に盛り合せたもので、ひとりでこれを注文すると、これだけでもう満腹になってしまうほどのボリュームです。かぶきさんもおっしゃっているとおり、その鮮度は抜群で、下ごしらえの仕方もいいのか、今日のように、もつの仕込みのない土曜日であっても臭みはまったく感じず、いくらでも食べられます。
1杯目の飲み物として、ほとんどの人が注文するのが「お一人様一杯限り」の、おつかれ生ビール(グラスで250円)。最初の1杯、クイッとビールで喉を潤したいときにちょうどいい量のビールなのです。ちなみに普通の生ビールは500円です。2杯め以降は、下町らしく酎ハイ(320円)が人気。最近になってホッピー(セット420円、なか210円、そと270円)も扱い始めたそうです。
かぶきさんは、いつもは仕事が終わった午後10時ごろに、ひとりでふらりとやって来ることが多いんだそうで、カウンター席の奥のほうに座って、まずはおつかれ生ビール(250円)と(刺身盛り合せだと多すぎるので)タン刺(400円)から入って、酎ハイ(320円)か生レモンハイ(370円)に切り替えて、焼き物を3~4本程度食べて帰ることが多いとのこと。焼き物のおすすめは、カシラ塩(120円)、ニンニクはさみ塩(150円)、ツクネたれ(180円)など。
ニンニクはさみというのは、鶏の正肉とニンニクを交互に串に刺して焼いたもの。常連さんたちは“ニンバサ”と略して呼びます。自家製のツクネは、小さなハンバーグのような形に整形したツクネを2個、間にネギをはさんで焼き上げてくれます。
他にはカシラをニンニク醤油で漬け込んだ特製スタミナ焼き(220円)や、さつま揚げを串に刺して炙った辛口さつま揚げ(140円)、野菜さつま揚げ(140円)なども、この店独自のおすすめの品。7種類1,250円、9種類1,750円、もつ焼き10本セット1,150円、野菜焼き盛り合せ650円といった、焼き物のセットメニューもあります。
「ネットや雑誌で、もつ刺しが取り上げられることが多いので、もつ刺し盛り合せを注文される方が多いんですが、もつ焼きも創業当時からの自慢の味。ぜひ食べてくださいね」
と話してくれる店主に、かぶきさんも、
「いつ来てもレベルが安定しているのが、この店のいいところです。もつ焼き以外の魚介類や野菜類などのメニューも多くて、何をたのんでもはずれはありません」
と、この店に通い続けている魅力を教えてくれます。このところ、いろんな店の常連さんにお話を伺う機会が多いのですが、「仕入れ、仕込み、焼きのレベルの安定」ということがその店に通う理由になっていることが多いようです。いつ行っても一定以上のレベルのものが食べられるということが大切なことなんですね。
「営業時間中は、店員は一所懸命働いていますので、あまり声をかけないでくださいね」
店主からそんなお願いが出るほど、店を手伝っている女性がかわいいということも、この店の特長のひとつでしょうか。みなさんくれぐれも彼女の仕事の邪魔をしないように!
今日は、かぶきさん、にくきゅうさん、チャーリーさんの他、「居酒屋ジャンキー」のジャンキーさん&マーブルさんご夫妻など、8人で2階の座敷席で楽しんで、お勘定は15,790円(ひとり平均2千円弱)でした。どうもごちそうさま。
今日のホワイトボード / 1階カウンター席 / おつかれ生ビールと酎ハイ
辛口さつまと野菜さつま / カシラ、ハツ、タン(塩) / レバ、シロ(たれ)
ニンニクはさみとトマト串 / タン刺 / レバ、自家製つくね(たれ)
サービスのキャベツ千切り / センマイ刺 / ナムル風小松菜、ブロッコリーなど
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