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〔コラム〕 春は悲しい別れの季節 … 「武蔵屋」(横浜市・野毛)

「武蔵屋」定番の五品

 春は転勤の季節。この転勤の季節に、酒場ファンには悲しい話題があります。

 横浜・野毛の「武蔵屋」で、お店のお手伝いをしていた宝塚風美女のアミちゃん。昨年11月に入籍されて、新妻になられてからもお店の手伝いにいらっしゃっていたのですが、なんと近々静岡に引っ越すことになったそうなのです。

 私が「武蔵屋」に初めてやって来たのが平成12(2000)年10月のこと。アミちゃんはその頃からいましたので、もう9年になるんですね。

「アミちゃんが、いろいろと手伝ってくれてたから、これからどうしようかと思ってるんですよ」

 おばちゃん(「武蔵屋」の女将さん)もそう話してくれるくらい、「武蔵屋」の看板娘的な存在になっていたアミちゃん。土瓶のお酒もアミちゃんが注いでくれることが多くなっていたほどです。

「アミちゃんファンのお客さんも多かったので、そのお客さんたちも悲しいと思いますが、一番悲しがるのはクロかしら…」

 「武蔵屋」には何匹かのネコが居ついているのですが、黒い大きなネコがクロです。今や威風堂々と、まるで「武蔵屋」の主(ぬし)のように振舞っているクロですが、最初に「武蔵屋」にやってきたときは、ほんとに小さくてかわいい仔猫で、アミちゃんの膝の上でじゃれるように甘えていたのです。

 このクロは、どうやらアミちゃんのことを母親のように思っているらしく、今でも、こんなに大きくなっているのに、店が閉まる時間帯になると、アミちゃんの膝に乗って甘えるのです。(その様子は過去の記事でもご紹介しています。)

 たしかに一番悲しむのはクロかもね。今日もベタベタとアミちゃんに甘えるクロ。もうすぐアミちゃんがいなくなることに気がついてるのかなぁ。

 野毛といえば、もうひとり忘れてはならないのが、「銀座とハマで飲んでます。」のハルさん。ハルさんも転勤で博多勤務になるかもしれないのだそうです。

 野毛が大好きで、ついには野毛に住むようになったハルさん。野毛に飲みにやって来ると、10回中9回くらいは、どこかの店でハルさんと出会って、野毛の酒場の情報をいろいろと教えてもらっていたのです。

 野毛に飲みに来てもアミちゃんにも、ハルさんにも会うことができなくなると思うと悲しい限りですが、ご本人たちにとっては、新たな可能性に出会う大きなチャンスでもあります。特にハルさんのいらっしゃる博多は、私自身、二十歳(はたち)前後の6年間を過ごした土地。美味しい酒や肴がたっぷりとあるところなので、転勤となったときにはぜひ楽しんできていただきたいと思っている次第です。(お二人とも、もともとこちらの方なので、横浜に帰省されたときにはまたお会いできるに違いありません。)

 それともうひとつ。平成21(2009)年3月12日(木)、このサイトのアクセスカウンターが1千万アクセスを突破いたしました。平成10(1998)年2月9日(月)にアクセスカウンターを設置してから4,049日。11年と1ヶ月でした。ありがとうございます。

 アクセスカウンターの設置から、100万アクセスを突破するのに6年4ヶ月(76ヶ月)かかったのですが、次の100万は1年1ヶ月(13ヶ月)、その次は8ヶ月とだんだんと短くなってきて、最後の900万から1000万アクセスまでの間の100万アクセスは117日(約4ヶ月)でした。

 このサイトをやっていて一番嬉しいのは、同じ趣味(酒場好き)の人たちとの出会いです。転勤の季節などの別れは悲しいけれど、新しい出会いも多いことを信じて、このサイトの運営も続けていきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。

・「武蔵屋」の店情報前回

《平成21(2009)年3月10日(火)の記録》

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コメント

先日のほろ酔いトークでは楽しいお話しをありがとうございました。イベント終了間際に握手までしていただき嬉しかったです。武蔵屋の話題を拝読させて頂く度におばさん達の事を想い出します。私は浜田さんよりも古参のタイプで今から15年くらい前に上司に連れられてから通い詰めていました。福田フライか武蔵屋の後にパパジョンへなだれ込むというのが野毛のマイスタイルでしたが、当時から武蔵屋には素敵な美女のアルバイトさんがいらっしゃいますよね。それも働き者です。私が武蔵屋で飲んでいた頃のアルバイトさんはその後全日空のCAになられました。それだけの器量よしの方で最後には写真まで一緒に撮らせてもらい、今では大切な思い出の写真一枚です。この頃めっきり武蔵屋にも行っていませが、以前は3杯セットで1300円だったと記憶しています。カウンターの一番左端、特徴のある眼鏡をかけたおばさん(妹さんだったかしら)のそばが私の常席でおばさん達と話をしながらビールの小瓶と落花生から頂いていました。最後には小さなグラスのおちょこでちらっと飲ませてもらい「まっすぐにー」と言う暖かい言葉に送られて店を出たものです。今でもそうなんでしょうか?近いうちに訪れてみたいですね。

投稿: のびやん | 2009.03.18 09:02

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» 変わらぬように変える … 酒亭「武蔵屋(むさしや)」(横浜市・桜木町) [居酒屋礼賛]
 今や野毛のみならず、首都圏を代表する酒場と言っても過言ではない「武蔵屋」。今日はムック本の取材で、午後8時半の「武蔵屋」にやって来ました。他のお客さんのいらっしゃる時間帯はご迷惑になるので、開店前か閉店後でないと取材できないのです。  少し前にもコラムに書いたとおり、普段よく行っている店でも、店主にじっくりとお話をうかがう機会はあまりありません。取材ならではの話を聞かせていただけるのが取材のよさ... [続きを読む]

受信: 2009.04.19 06:14

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