メロン容器の練り辛子 … 立ち飲み「福田フライ(ふくだふらい)」(横浜市・桜木町)
昨日に続いて、今日も野毛(のげ)にやってきました。まずは野毛の関所とも言われている「福田フライ」に立ち寄ります。
火曜日、午後6時半の「福田フライ」はお客さんでいっぱい。ずらりと並ぶ立ち飲み客の間をすり抜けるように、一番奥まで進み、今日はテレビ前に置かれた、招き猫の乗ったテーブルで飲むことにします。
今日は最初から酎ハイ(400円)をもらって、つまみにはクジラ(190円)と、前に来たときに、大常連のハルさんに教えてもらったカボチャ(140円)を1本ずつ、ソースでもらいます。
この店の看板メニューであるフライ(串揚げ)は、全部で25~6種類で、1本が90円、140円、150円、190円という4つの価格帯に分かれています。
90円ものはポテト、ナス、玉ネギ、長ネギ、シシトウ、ピーマンといった野菜もの。中でもポテトは、これだけを何本も注文する人もいるくらい人気の品です。
140円ものが最も多くて、串カツ、ワカサギ、エビ、カキ、アサリ、そして先ほど注文したカボチャなど、全16品と、半分以上のネタが140円です。鳥皮、ハツ(鶏)、砂ぎも、レバーなども140円。モツ類は衣をつけずに素揚げされます。
150円はイワシ、アジ、ニンニクの3種のみ。そして190円はクジラのみです。
関西風の串カツ屋さんだと、揚げられた串カツが油切りの付いたバットに置かれ、それをカウンター上に置かれた「2度づけ禁止」のソースにくぐらせていただくという流れなのでしょうが、ここ「福田フライ」では、焼き鳥などと同じように、味付けは最初から指定する仕組み。「ソース」「辛いの」「塩」の3種が選べます。
「ソース」はウスターソース。フライヤーの横に置かれたソース壷にトプンとつけてから出してくれます。関西風のソースのつけ方と同じような感じですね。これにメロンシャーベットの容器に入れられた練り辛子をつけていただくのが美味しいのです。
「辛いの」は、この店独特の唐辛子とニンニクがたっぷりと効いたタレです。粘度はウスターソースと同じ位のサラサラ感。ただし色は赤みがかっていて、見た目にも辛そうです。実際に食べると、そのカァーッとくる味わいと、ニンニクらしいパンチの効いた刺激がたまらない。まさに1度食べるとクセになる味なのです。ただ、おそろしくニンニクが効いていますので、明日、人と話したりする予定がある人は、控えておいたほうが賢明です。
「塩」は、素揚げしたフライに、文字通り塩をかけてくれます。ハツや砂肝は、塩がぴったりのように思います。人によっては素揚げで出してもらって、自分で塩をかけたり、醤油をかけたりしていて、バリエーションは様々です。
ホクホクのカボチャと、やわらかいクジラを食べ終えて、手に付いたソースは、カウンターの下にぶら下げられている手ぬぐいで拭きます。
続いてシメサバ(500円)をいただくと、細長く切った大根のツマの上に、ツヤツヤと並べられたシメサバは10切れほどと、ボリュームもたっぷりです。刺身もまた、「福田フライ」の看板メニューになりましたよねぇ。
ゆっくりとシメサバと食べ終えて、30分ほどの立ち飲みは1,330円でした。どうもごちそうさま。
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