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もつ煮込みとホッピー … 大衆酒場「河本(かわもと)」(木場)

もつ煮込みとホッピー

 「亀戸餃子」を後に、JR亀戸(かめいど)駅を南口側に出て、都07系統・門前仲町行きの都バスに乗り込みます。酔いざましも兼ねて、バスの揺れに身を任せること約25分。木場(きば)駅前の次のバス停、木場二丁目で下車します。このバス停のすぐ先のコンビニを左に折れた先が、昭和7(1932)年創業の老舗大衆酒場「河本」です。

 現在の時刻は午後4時15分。本当は午後4時の口開けの時間に来たかったのですが、ちょっと遅れちゃいましたねぇ。まだ空席はあるかな?

 おそるおそる入口引き戸を開けてみると、「ソ」(左右は逆)の字カウンターのみの店内は8割程度の入り。私もカウンターの左側一番奥に座ります。

 この店では右側の短いカウンターが常連さん席です。この短いカウンターは、席と壁とのすき間が狭いので、ゆずり合いながらすり抜けていく必要があるのです。そこで、お互いによく知り合った常連さんたちが、その場所に座っているんでしょうね。

 「何にする?」と目顔で聞いてくれる真寿美さん(=女将)に、いつものようにホッピー(400円)と煮込み(300円)を注文します。

 すばやい手つきで計量用のカップから、ホッピー・ジョッキへと注がれる焼酎。それとは別にポンッと栓を抜いたホッピー(外)が出されます。これを自分でジョッキに入れるわけですが、基本的には全部を入れてしまうことをおすすめします。ピタリとジョッキの縁まで入ります。

 煮込みは牛の小腸(ヒモ)を煮込んだもの。ちょっとコンニャクも入っていますが、ほとんどは脂がたっぷりと付いたヒモです。このプリップリの脂の旨みが、冷たいホッピーと実によく合うんですよねぇ。ホッピーと「河本」の煮込みは、ベストマッチの組み合わせだろうと思います。

 2杯目は、今度は黒ホッピー(400円)を注文し、つまみには、これまた人気の品である湯豆腐の小(100円)をもらいます。

 湯豆腐は奥の厨房で作られていて、注文をするとすぐにアンちゃん(=女将の弟)がお皿に取り分けてくれて、これを小皿で添えられたポン酢醤油でいただくのです。湯豆腐は小で半丁分。大(200円)だと一丁分がどかんと出されます。

 季節によって、また日によって少しずつメニューは違ったりするのですが、今日のつまみメニューは、煮込みと湯豆腐以外には、柿の種(200円)、山菜漬(300円)、おでん(400円)、かけじょうゆ(400円)、しおから(200円)、バターピーナツ(200円)といったところ。

 飲み物はホッピー(400円)のほかは、ビールが大瓶(500円)、小瓶(350円)と、焼酎(300円)、酎ハイ(300円)。あれ? 日本酒は止めたんだ。

「そうなのよ。ほとんど注文する人がいないからね」

 と真寿美さん。たしかに、ほとんどのお客さんはホッピーを注文してますもんねぇ。

 ここのホッピーは、とても飲みやすいので、ついついジョッキを重ねてしまいますが、あとでガッツリと効きます。この店で飲む場合は、通常2杯くらい。この後はもう、どこにも行かないという場合だけ3杯めをもらってもいいかな、というのが私の基準です。

 今日もホッピー2杯をいただいて、1時間ちょっとの滞在で席を立ちます。今日のお勘定は1,200円でした。どうもごちそうさま。

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「河本」 / 黒ホッピー / ゆどうふ(小)

店情報前回

《平成21(2009)年3月7日(土)の記録》

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 帰京から一夜あけて土曜日はの~んびりと自宅で過ごし、午後4時前に深川方面に向けて出発です。最初に向かったのは木場(きば)の「河本」。昭和7(1932)年に創業し、ホッピーが誕生した昭和23(1948)年からずっとホッピーを出しているという、まさにホッピーの元祖的な老舗酒場です。  真寿美さん(女将さん)もアンチャン(弟さん)もお元気なご様子で一安心。いつものようにホッピー(400円)と煮込み(3... [続きを読む]

受信: 2010.06.07 21:57

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