看板に吸い寄せられて … 中華料理「第一亭(だいいちてい)」(横浜市・日ノ出町)
所用で横浜に出た帰り道に、JR桜木町(さくらぎちょう)駅で途中下車して野毛(のげ)の町にやってきました。
駅と野毛の町とを結ぶ“野毛ちかみち”を抜けて、いつものように野毛小路へ。
“野毛の関所”、立ち飲みの「福田フライ」の前まで来てみると、今日は定休日。
そうか、今日は月曜日だった。土日も「WINS(ウィンズ)」(=場外勝馬投票券発売所)に来るお客さんたちでにぎわう野毛の町は、月曜定休のお店が多いのです。
それならば、と野毛小路をまっすぐ道成りに、京急・日ノ出町駅方面に向かうと、道を抜け出す直前にあるのが台湾料理の「第一亭」です。看板には、ホルモン料理、豚足、豚耳、豚尾、豚舌、豚頭肉の文字。これだけで、もつ好きはそそられますよねぇ。(注: 現在のメニューには豚尾はありません。)
月曜日なので軽くだけと思いつつ注文したのは、瓶ビール(キリンラガー中瓶、550円)に、野菜入りもつみそ煮(400円)です。野菜入りもつみそ煮と聞くと、そうでないもつみそ煮もありそうですが、そうではなくて、メニューにはもつ煮込みは、この1品しかありません。他の料理と同じように、野菜入りもつみそ煮も、中華鍋の強力な火力でガァーッと仕上げて出されます。野菜入りと言うとおり、大根やニンジンも入った煮込みです。
「第一亭」の創業は昭和34(1959)年。今年で創業50年です。
店は、今年88歳という創業者の店主を筆頭に、娘さん姉妹と、その弟さん、そして手伝っている女性店員さんで切り盛り。そして店の隅っこには、丸々と太った猫のミーちゃん。彼女もまたお店の一員なのです。
元々は同じ場所に木造の一戸建てで始めたという「第一亭」ですが、30年前(昭和54年)に今のビルに建て替えたのだそうです。
まかない料理のパタン(冷たい麺のニンニク醤油和え、600円)が有名ですが、普通の麺類メニューも、ラーメン(500円)、ワンタン(500円)、タンメン(550円)、ヤキソバ(550円)、サンマーメン(600円)、チャンポン(600円)、ワンタンメン(600円)、チャーシウメン(700円)、五目そば(700円)、五目ヤキソバ(700円)などが並んでいます。餃子(500円)も麺類の部類に入っているのが、本場っぽいですねぇ。
そんな中から今日は、硬いのと、やわらかいのが選べる五目ヤキソバ(700円)の、硬いほうを注文します。五目ヤキソバの硬麺は、厨房へは単に「カタメン」と通されます。それだけ注文する人が多い料理だということなんでしょうね。
出された五目ヤキソバ硬麺は、油で揚げた中華麺に、八宝菜風に具だくさんのアンをかけたもの。パッと見たところは長崎皿うどん風でもありますが、麺が太くて、アンも甘くないので、食感はまるで違います。
1時間ちょっとの滞在は、1,650円でした。どうもごちそうさま。
「第一亭」 / 野菜入りもつみそ煮とビール / 五目やきそば
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