呑ん兵衛タウン、野毛 … FF、仙人、第一亭、栄屋、床屋
野毛という字を“のもう”と読む人もいるくらい、横浜きっての呑ん兵衛タウンである野毛(のげ)。今日は北千住からやってきたH氏とともに野毛巡りです。
野毛に繰り出すときの待ち合わせに最適なのは、JR桜木町駅の改札前。この駅には改札口が1箇所しかなくて、しかも改札前が広いので、たとえこの町にはじめてやってきた人であっても、迷うことなく落ち合えるのです。
JR桜木町駅と野毛の町を結ぶ地下道が“野毛ちかみち”。この野毛ちかみちを左前方に抜けて、その先のブリーズベイホテルの手前を右に入ると、その先が野毛小路。その入口に2軒ずつ向かい合って、都合4軒並んでいるのが、立ち飲みの「福田フライ」に、ラーメンの「三陽」、餃子の「萬里」、そして焼き鳥の「若竹」。どの店もそれぞれ大人気で、「福田フライ」や「三陽」は店の表にまでお客があふれ、「若竹」からは今日も焼き鳥を焼く煙がもうもうと上がります。ここがまさに野毛の関所的な存在で、なかなか素通りすることはできません。
そんなわけで、今日の1軒目はFF(エフエフ)という愛称でも呼ばれる「福田フライ」です。瓶ビール(大600円)をいただきつつ、カボチャ(190円)にクジラ(150円)、レバー(150円)、ワカサギ(150円)などを揚げてもらい、刺身盛り合せ(750円)もつついて、ふたりで3,170円。
ここでエンジンがかかったら、2軒目は大岡川沿いに三日月形に建つ都橋(みやこばし)商店街2階中央部にある「ホッピー仙人」で、うまさ抜群のホッピー(500円)です。H氏は白、私は黒で1杯ずつ。お勘定はふたりで1,000円。
このまま大岡川沿いを歩くと、京急・日ノ出町駅に抜ける手前にあるのが中華(台湾)料理の「第一亭」です。さっそく先日話を聞いたばかりのホルモン炒め(600円)に、先日は満腹で食べられなかったレバニラ炒め(600円)をもらって、飲み物は老酒(らおちゅう)のW(650円)を燗でもらいます。
カウンターの奥では店を手伝っているおねえさんがニンニクの下ごしらえ中。大量のニンニクの皮を手作業で剥いていきます。「手じゃないときれいに剥けないんですよ」とのこと。ニンニクは「第一亭」の味の決め手ですもんねぇ。
老酒Wをもう1本もらって、今日のお勘定は二人で2,500円でした。
「第一亭」の先の橋を伊勢佐木町方面に渡った右手が、魚料理の大衆酒場「栄屋」。店に入るなり、「今日は、穴子がないんですけどいいですか?」と、おかみさんから確認されるほど最近は穴子天ぷら(630円)が名物になっている「栄屋」ですが、他の料理にもはずれはないので、何を注文しても大丈夫です。今日はホタルイカ(450円)と野菜天(450円)で、燗酒(340円)を2~3本。お勘定は二人で1,970円。
JR桜木町駅方面に戻りながら、再び都橋商店街の前へ。最後は“床屋”こと、バー「日の出理容院」で、ハイボール(600円)をひとり2杯ずつ。キャッシュ・オン・デリバリーの総計は二人で2,400円。
いやいや今夜もよく飲みました。JR桜木町駅構内で上り電車に乗るH氏と別れます。
「福田フライ」からはじまって、「日の出理容院」まで5軒の合計は、ふたりで11,040円。ひとり当たり5,520円。1軒の平均は1,104円/人という野毛めぐりでした。
・「福田フライ」(前回)/「ホッピー仙人」(前回)/「第一亭」(前回)/「栄屋」(前回)/「日の出理容院」(前回)
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コメント
この土曜日に浅草橋の西口やきとんにいった後の帰り道に、ふらっと桜木町まで足を伸ばして野毛界隈を散策してみました。福田フライのおばさんも「しんどい」と言いながら勘定は間違いなく速やかに即答されるし、パパジョンの二代目は頑張って店を守っていたりと、野毛も以前の賑わいと少し変わっていますが、いろんなお店も増えたなーと言う感じです。バジルでワイン一杯立ち呑んで、最後には栄屋でお銚子にマグロ刺身でしめました。ホッピー仙人が一週間のお休みだったのが残念でしたが・・・ところで、最近は客筋も変わって福田フライにもOLさんが一人で立ち呑んでお勘定払ってさっさと帰る後ろ姿を見送ったり。良く通っていた15年くらい前は港湾労働者風のおじさん達と混じってネクタイサラリーマンが、カウンター下にぶら下がっている汚いタオルで油やソースまみれになった手をを拭き拭き飲んでいたのになーと感慨深いものです。別にどこで誰が何を飲もうと文句はありませんが、その居酒屋の雰囲気というものがあるような気がします。私の感じるところ、野毛の幾つかの居酒屋も客層が変わりました。なにもかも掘り尽くしてオープンにする必要があるのかなと時々に疑問に思うときがあるのは、私だけでしょうね。すみません・・・。
投稿: のびやん | 2009.05.25 14:44