まるで焼肉屋のような … 大衆酒場「大力酒蔵(だいりきしゅぞう)」(金町)
「実は金町(かなまち)に来たのは、これが初めてなんですよ」とワイタベにお話したところ、
「それじゃ、まだちょっと時間がありますから、何軒かご紹介しましょう」
と、このあとにもご予定が入っているそうなのに、それまでの時間を利用して金町の酒場を案内してくれることになりました。
駅の西側にある「ブウちゃん」を出て、金町駅前を通り過ぎ駅の東側へ。「ここに入りましょうか」とワイタベさんが立ち止まったところは、紺地に白で「大力酒蔵」と大書された2連の大きなのれんに、これまた大きな赤ちょうちん。昭和41(1966)年創業の老舗大衆酒場「大力」です。
店内に入ると、正面に15人ほど座れるコの字カウンターがあり、右手壁際に4人掛けテーブル席が2卓。カウンターにもテーブル席にも、昔風の焼肉コンロがずらりと置かれていて、まるで焼肉屋さんといった風情です。
カウンター席は先客のみなさんでほとんど埋まっているので、我われはテーブル席のひとつに座ります。
テーブルに注文を取りに来てくれたのはスキンヘッドの親父さん。8年ほど前の「散歩の達人」でも拝見したお顔です。カウンター席は、カウンターの中にいる若い女性(娘さん?)が担当しています。
今日は時間もないので軽くということで瓶ビール(サッポロ黒ラベル大瓶、580円)をもらって、料理はガツ酢味噌(450円)にセンマイ刺身(500円)、牛スジ煮込み(380円)の3品をもらいます。
改めて壁にずらりと並んだ短冊(たんざく)メニューを確認してみると、焼き物はハツ、アバラ、タン、カシラ、コブクロ、ナンコツ、シロ、ミノ、レバーなどが、それぞれ1人前500円。イカ(500円)やネギ(450円)なども並んでいます。
刺身はレバー(500円)、コブクロ(500円)、アバラ(500円)、ガツ醤油(450円)、ガツ酢味噌(450円)、センマイ(450円)、豚足(340円)などと、こちらも安い。
肉以外には、野菜類が300円くらいで並んでいるほか、1人前880円の大力チゲ、魚チゲ、タラチリといった鍋物もあるようです。
店内を見渡してみると、焼肉コンロを使って焼肉を焼いている人はいない様子。ほとんどのみなさんは、肉の刺身や一品料理をつまみながら、酎ハイ(340円)を飲んでいるようです。
カウンターの一番端のおじさんは鍋物を食べているのですが、この鍋が焼肉コンロの上にのっているところがおもしろい。
ビールをもう1本もらって、1時間弱の滞在は2,440円でした。
店を出て、今度は京成金町駅の南側の路地の中へ。いやぁ。ここも酒場が多いですねぇ。もつ焼き「松っちゃん」、大衆酒場「大松」、もつ焼き「大渕」などなど、見るからに渋い酒場がずらりとそろっているのがすばらしい。さすが葛飾区です。ぜひまた来なければ。
といったところでワイタベさんも次へと向かう時間です。今日は本当にありがとうございました。
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