課題の店に出かけよう … 立ち飲み「うけもち」(水道橋)
全品300円均一をうたい文句に「うけもち」が開店したのは平成13(2001)年のこと。
「おもしろい立ち飲み屋ができたよ。築地の魚河岸で働いてた人が開いた店で、安いけど、魚もうまいんだ」
そんな話を聞いて、「それは行ってみなきゃ」と思いつつも、なかなか水道橋という駅に降り立つことがなく、もう8年が過ぎてしまいました。
年頭のコラムにも書いたとおり、今年、2009年のテーマは「課題の店に出かけよう」。みなさんからご紹介されたのに行くことができていないお店、個人的に気になっているのにまだ行けていないお店、もう一度行こうと思いながらすっかりご無沙汰してしまっているお店などに、どんどん出かけて行こうと思っているのです。
路地の中ほどにポツンと現れる「うけもち」は、店の表に立ち飲みテーブルが2卓+立ち飲みテーブル代わりの樽が1式あるほか、店内は左手に立ち飲みテーブルが2卓、右手壁際に作り付けの立ち飲みテーブルが2卓、そして奥の厨房の前にL字のカウンターがあって、その長辺の部分でも立ち飲めるようになっています。
月曜日ながら午後8時過ぎの「うけもち」はお客さんでいっぱい。店内の立ち飲みテーブルにも、立ち飲みカウンターにも空きはない状態です。外のテーブルには誰も居ませんが、さすがにまだ外で飲むには寒い夜ですよねぇ。壁際に作りつけられた二つの立ち飲みテーブルの間の部分も、ちょっとしたカウンターのようになっているので、そこで飲みましょうか。
奥のL字カウンターの短辺の部分が注文カウンター。そのすぐ上には黒板がぶら下げられていて、かんぱち刺、ほたて稚貝煮、つぶ貝わさび和え(売り切れ)、いわし甘露煮、しじみ佃煮、いか肝みそづけ、あぶりもの豆鯵、といった日替わりメニューが書き出されています。
これとは別に、入口から見て左側の壁には定番物の短冊(たんざく)メニューがあり、そこには、酒盗、ふぐ卵巣糠漬、いくらおろし、いなご佃煮、にしん切込み、にしん旨煮、ごま豆腐、生ゆばいくらのせ、生からすみ、などの品々が並んでいます。
黒板メニューも短冊メニューも、すべて300円均一というのが嬉しいではありませんか。
そんな中から、まずはカンパチ刺(300円)を選んで、飲み物としてホッピー(300円)を注文すると、この店で扱っているホッピーは黒ホッピーだけとのこと。氷入りのサワーグラスに焼酎が注がれ、それとは別に瓶入りの黒ホッピーが渡されます。
支払いはキャッシュ・オン・オーダー。注文と同時に、カウンター上の大きなザルにお金を入れると、お釣りを返してくれて、注文した品物が準備できると、カウンターの中から呼んでくれる仕組みです。
ホッピーの焼酎の量は相当多くて、グラスの縁いっぱいまでホッピーを注いでも、外(瓶入りホッピー)はまだ3分の2ほど残っています。外1中3(瓶入りホッピー1本で、焼酎を3杯)のペースですね、これは。
「カンパチ、お待たせしました」
黒ホッピーを飲んでるところに、カウンターの中から手渡されるカンパチ刺は、ツヤツヤとした切り身が3切れ。醤油を入れる部分が付いた小さな角皿で出されます。
あれっ? カメラがない。しまったなぁ。どうやらデジカメを自宅に忘れてきたようです。仕方がないので、今日は携帯電話のカメラで撮影。さすがにデジカメと比べると画質は悪いですねぇ。
カンパチに続いては、注文カウンターの横のおでん鍋から、おでんをいただくことにします。おでんは勝手に取って、その数によって支払う仕組みで、1品100円均一。ただし、この時間帯、ほとんどネタが残ってなくて、かろうじてあったチクワブと焼き豆腐をお皿に入れて、「あと、中(ホッピーの焼酎おかわり)もください」とカウンター内のおにいさんに注文。中はなんと100円。氷も追加してくれます。
入口の上部にはテレビも設置されていて、ひとり呑みでも手持ちぶさたにならずに過ごせるようになっていますが、店内にいるひとり客は私だけ。みなさん二人以上で連れ立ってやってきているようです。
もう1杯、中(100円)をおかわりすると、予想どおり外(瓶入りホッピー)もちょうどなくなります。ホッピーセット(300円)+中を2回(100円×2)の、都合500円で3杯分なので、1杯当たり167円という、すばらしいコストパフォーマンスです。
肴(さかな)に、イワシの甘露煮(300円)をもらうと、丸皿に佃煮風に仕上げられたイワシ丸干が5尾。ほろにが甘くて、黒ホッピーによく合いますねぇ。
1時間ほど立ち飲んで、総支払額は1,300円でした。さすがに安いっ!
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