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〔コラム〕 吉祥寺ガード下酒場

東京ガード下酒場


 山縣基与志さんが書かれた「東京ガード下酒場」。そのタイトルどおり、有楽町、新橋、神田・上野、渋谷・中目黒・五反田、高円寺、吉祥寺・西荻窪、番外(各地の横丁)という7つのエリアについて、ガード下の酒場を紹介している図書です。

 今日は吉祥寺で飲み会の予定。その前に、本書で紹介されている店に立ち寄ってみようと、ちょっと早めに吉祥寺にやって来ました。

 まず向かったのは、井の頭線・吉祥寺駅の地下1階レストラン街にある、オステリア「スーペルバッコ」。こんなところにレストラン街があることすら知りませんでしたねぇ。

 同じフロアに、ラーメンの「七匹の子ぶた」、カフェレストランの「ラ・メゾン アンソレイユターブル」、回転寿司の「まぐろ人」と、ここ「スーペルバッコ」の4軒が入っていて、それぞれ午前11時から年中無休で営業中。中でも「まぐろ人」の前にはすごい行列です。人気があるんですねぇ。

 目指す「スーペルバッコ」は、その「まぐろ人」のほぼ正面。ここから見る店内はガランと空いているように見えますが、実は店内は左に向かってぐんと広がっていて、メインフロアはむしろ左奥なのです。

 店名の頭に付いている“オステリア”というのは居酒屋のことなんだそうで、店の入口付近に立ち飲みコーナーがあり、左奥に入り込むとずらりとテーブルが並んでレストラン風の造りになっています。

 ほとんどの人(カップルが多い)は、入口で「ふたりです」とか言って、奥のテーブルへと案内されていくのですが、私は店に入るなりスルッと目の前の立ち飲みテーブルへ。今の時間(5月連休中の日曜日、午後5時半)、立ち飲みカウンターには先客はおらず、奥のテーブル(全部で100人ほど入るらしい)にも10組、25人ほどしか(?)入っていません。店のキャパシティが大きいので、けっこう入っていてもガランと見えてしまいます。

 この時間、お店のスタッフも少ないのか、しばらくほっとかれた後、おにいさんが注文を取りに来てくれて、生ビール(300円)を注文。「生ビール、安いなぁ」と思っていたら、とても小さなグラスでした。でも、グラスもビールもよく冷えていておいしい。

 店内のテーブル席で飲食するのと、この立ち飲みカウンターで飲食するのでは値段設定が違っていて、立ち飲みカウンターの場合は生ビールが、300円、ハウスワイン(OMBRA)がグラスで250円、グラッパが300円、つまみは野菜系が100円、魚介系や生ハムが200円、オリーブは1個50円と低価格。

 あっという間に飲み終わった生ビールに続いて、白のハウスワイン(250円)と、ガラスケースの中に並ぶ惣菜類からはキビナゴのマリネ(200円)をもらうと、これまた小さなワイングラスに注いでくれるワインと、お皿の中央にちょろりと2尾分盛られたキビナゴ。なるほどねぇ。値段も安いけど、ひとり分のポーション(量)も少ないんですね。

 20分ほど立ち飲んで、お勘定は750円でした。

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「スーペルバッコ」 / キビナゴと白ワイン / 店内の様子


 続いては、中央線北側のガード下を西荻窪・新宿方面に向かって進み、台湾小皿料理の店、「旺旺(わんわん)」です。ここも午前11時から、翌午前2時までの通し営業。

 う~む。あまり知りませんでしたが、吉祥寺も「いせや」のみならず、早くから飲むことができる店がたくさんあるんですね!

「おひとりですかぁ? カウンター、どうぞ」

 と片言っぽく案内してくれるおねえさん。きっと台湾の方なんですね。

「え~と。グラスの紹興酒(520円)のあったかいのと、豚の胃(480円)をお願いします」
「豚の胃、ないよ。置いてるときは少ない」とおねえさん。
「それじゃ、焼豚(480円)をお願いします」

 注文を受けたおねえさんと、厨房にいる料理人たちの会話は、完全に中国語(台湾語?)です。紹興酒はグラスに注いでから、カウンター内にでんと置かれた電子レンジで燗をつけてくれます。

 入口引き戸がちょっとだけ開いて、そのすき間から顔だけつっこんだおじさん、「今日はシジミある?」と一言。おねえさんが「あるよ。台湾産よ」と返すと、おじさんとその奥さんらしき女性が入ってきてテーブル席に座り、ビールと、その生シジミの味付け(560円)を2人前注文します。

 「東京ガード下酒場」でも、『オーナーもシェフも台湾出身で、本場の人気メニューが手頃な価格で味わえる』と紹介されています。

 そろそろ今日の飲み会に向かわないといけない時間なのでお勘定をお願いすると、ちょうど1,000円。

「昼の定食(750~900円で20品ほど)も人気なので、また来てくださいね」と、おねえさんに見送られながら店を後にしたのでした。

 この本で取り上げられている他のエリアにも、ぜひ行ってみたいですね。

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「旺旺」 / 焼豚と紹興酒 / 店内の様子

《平成21(2009)年5月3日(日)の記録》

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