カレー味のモツ煮こみ … 炭火焼「モアナ(Moana)」(京成関屋)
「新しいメニューができたんですよ」
と店主が指し示してくれる黒板を見ると、そこには「モツ煮込み(カレー味)」(450円)の文字。
もともと和牛モツ煮込み(450円)や和牛スジ煮込み(450円)などの煮込み系メニューも、カレールー(350円)やカレーシロモツ焼き(550円)などのカレー系メニューも人気があった「モアナ」のこと。両者をうまく組み合せたカレー味のモツ煮込みができるのは、ごくごく自然な流れだったのかもしれませんが、なぜ今?
「実は、この間、間違えてカレーの鍋にモツ煮込みを入れちゃいましてね。アリャ、っと思ったんですが、食べてみるとこれが美味い(笑)。新メニューになりました」
コンロの上には、同じ形をした鍋が4つ。それぞれ和牛モツ煮込みの鍋だったり、和牛スジ煮込みの鍋だったり、カレーの鍋だったりするんだそうで、入れる鍋を間違っちゃったんですね。
さっそくそのモツ煮込み(カレー味)を注文して、飲み物には黒ホッピー(450円)をいただきます。
「古典酒場 Vol.6」でのホッピー工場座談会のときに、カレーと合わせた黒ホッピーが美味しかったので、ここのカレー味のモツ煮込みにも黒ホッピーが合うのではないかと思うのです。
焼酎も、ホッピーも、そしてジョッキもキンキンに冷やした状態で、まっさかさまにホッピーを注ぎ込んで一気に作られる「モアナ」のホッピー。いい泡立ちで、撹拌の必要もなく、焼酎とホッピーとがうまく混ざり合っているのです。
そしてモツ煮込み(カレー味)。今も、間違えたときと同様に、別鍋で作った和牛モツ煮込みを、カレールーと合わせる形で作るんだそうで、カレールーの中でモツを煮込んで作るモツカレー煮込みともまた違う味わいです。これは「モアナ」の新たな名物メニューになるに違いありません。
クゥ~ッ。予想どおり、黒ホッピーにもよく合いますねぇ!
「モアナ」は平成16(2004)年の創業で、今年で創業5年になります。もともとハワイ好きだった店主夫妻が、この地で50年続いたもつ焼き屋を引き継いで、ハワイでもよく食べていた炭火焼と融合させる形で、今の「モアナ」の形ができてきたんだそうです。
「最初は“ワイキキやきやき”という名前にしようとしたんですが、前の店主から『ハワイアンな名前でもいいから、もうちょっと伝統的な名前にならないものか』とコメントが付いて、最終的に今の“モアナ”にしたんですよ。“モアナ”の“モ”は、“モツ焼き”の“モ”です」
と笑いながら話してくれる店主。今も紀州備長炭を使った炭火焼なんだそうです。
2杯目には白ホッピー(450円)をもらって、つまみにはテッポウ刺し(350円)と新しょうがの酢醤油漬(350円)をいただきます。
1時間半ほど楽しんで、お勘定は2,250円でした。どうもごちそうさま。
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