ミルクワンタンに到達 … ミルクワンタン「鳥藤(とりふじ)」(有楽町)
(前編の続き)
日本酒に続いて焼酎をロックでお願いすると、「神の河(かんのこ)」のボトルに半分くらい入った焼酎と、グラスに氷セットが出されます。そうか。前回、キープボトルを飲んでいるお客さんがいるように見えたのは、このボトルだったんですね。
飲み物は、あれがいくら、これがいくらという感じではなくて、好きなものを好きなように飲んで、最後にその人が飲んだ大体の量で計算するという仕組みのようです。東京のど真ん中で、こんなアバウトな計算方式が残っているのがおもしろいなぁ。
8品目は茶碗に盛られた焼飯(チャーハン)が出され、追いかけるように9品目として納豆が出されます。まず焼飯を、と思って焼飯を食べ始めたところ、カウンター内のオヤジさんが「その焼飯に、納豆をのせて食べてみてください」とおっしゃる。『うそぉ? 納豆を焼飯に…??』と半信半疑で言われたとおりにしてみると、これが美味いっ! あとでネットで調べてみたところ、これもまた、ここ「鳥藤」の名物なんですね。
10品目はジャコ(小魚)の佃煮。うーん。お酒(焼酎)が進みますねぇ。
11品目にキュウリ+梅干の小皿で出て、すぐに小さい丼でミルクワンタン(12品目)が出されます。やった。今日の目標達成だ! ミルクワンタンには、もともとワンタンのほかに鶏のレバや皮が入っているらしいのですが、今回は、すでにミルクワンタン風もつ煮込みで鶏のレバや皮が出されたからか、このミルクワンタンにはモツは入っていません。もしかすると、夜のコースのスタイルはこうなのかもしれませんね。詳しい方々の情報をお待ちいたします。
13品目にウーロン茶とともにバナナが出されて、これでコースが終了のようです。
「まだ飲んでても大丈夫ですか?」と確認してみると、
「どうぞどうぞ。何か食べますか?」と聞いてくれるオヤジさん。
「いや、もう満腹なので、食べ物はいいです。ありがとうございます」
なるほど。コースが終わっても、まだ食べられる人は、ここで「まだ食べます」と返事すればいいんですね。
周りのお客さんはと、改めて確認してみたところ、飲むのが中心で、食べるものは最初に出された3~4品がまだテーブルの上にのっている人や、前回の私と同様に、5~6品食べたところでお勘定をして帰る人、あるいは同じく5~6品食べたところで、「もうミルクワンタンにしてくれる」と、途中をすっ飛ばしてシメのミルクワンタンに向かう人と、いろんな自由度で楽しんでいる様子。
サラリーマンもいれば、このあたりに住宅はないはずなのに、普段着のおじさんも居たりして客層もさまざま。カウンターはひとり客か二人連れを中心で、奥の座敷がグループ客用という使われ方のようです。そのカウンターに、スーツ姿の女性ひとり客も居たりするのもすばらしいですねぇ。
気がつけば、もう2時間ほどが過ぎている。お勘定をお願いすると、
「4千万両です!」
とオヤジさん。お腹のほうは「超」が付くほど満腹。この後はもう、どこのお店にも行けそうにありません。青物横丁の「四万十」同様、飲み始めから、シメの食事まで、1軒で完結できるお店です。どちらもお勘定が4千円ほどというのもおもしろいですよねぇ。
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コメント
昔から有楽町界隈に働く人たちには、普通に知っているミルクワンタンのお店です。ミルクワンタンを食べるのに、すごいハードルがあるとも感じないし、おじさん達がガードしたに集まる普通の飲み屋だと思うのですが。
ネットで飲み屋のことなどを書き始めると、休む事も出来ずに、新規開拓をしなければならないのでしょうか。
お店を作るのは、経営者の考え方や方向性が大前提でしょうが、地域の地元に愛されている店には、客も一緒に作っている雰囲気が持つ役割も、大きいと思います。旅先で、路地裏の赤提灯で飲むこともありますが、地元の客やメンバーが変わったときに、この店はどんな雰囲気になるのかなあと、、、数回ではわからないところもありますし、それを想像するのも楽しいと思ったこともありました。
会計は、おじさんでしたか。いつもは、おばさんとくだらない冗談言いながら、会計してます。(~o~)
私は飲食関係のブログもホームページも書いていないのですが、、、新しい飲み屋を知るのも楽しみで、よく読んでいます。(^^ゞ
すでに、酔っ払っているので、文章にまとまりが無かったらすみません。m(__)mこのコメントは、読むだけで削除していただいて結構です。
投稿: きよたん | 2009.06.11 21:37
これが噂のミルクワンタンですか。
是非食べたい。。
酒はあまり飲めないが、食べるだけでも
結構楽しめそうなお店のようですね。
投稿: JIN | 2009.06.20 00:52