銘酒酒場も立石価格! … 小料理「さくらい」(立石)
堀切菖蒲園の「小島屋」を出て、明日が早いというSさんも戦線を離脱。
「次は立石に行こう!」
ということで、「酔わせて下町」のFさんと、その飲み仲間で小岩在住のぼあ子さんと私の3人でタクシーに乗り込みます。電車で行くと、青砥まで行って折り返して京成立石に出るところを、タクシーだと直線的に走って、すぐに立石に到着。Fさんが、私の知らない酒場の数々を教えてくれながら、「どこにしましょうかね」と候補店を探しながら、「ここが「さくらい」ですね」と「さくらい」の前までやって来ました。
「あのね、Fさん。またまた“実は”なんですけど、私、「さくらい」にも来たことがないんですよ」
「えっ!? まじで? じゃ、入りましょう」
とその場で決定して、店の中へと入ります。
ここ「さくらい」は美味しい日本酒が味わえる店として有名で、店主の手作り料理も評判です。この店もまた、Fさんたちと共著で出版した「東京 居酒屋名店三昧」に載っている店(記事担当はjirochoさん)なのに、来たことがなかったのです。
Fさんもぼあ子さんも、すでにこの店の常連さんで、おふたりで店主に紹介してくれます。
店内は、入口は狭いものの奥に行くと広がっていて、入口入ってすぐ左手が、厨房前の直線カウンター7席ほど。右手奥に4人掛けのテーブル席が3卓並んでいて、全部で20人弱のキャパシティ。この店内を店主ひとりで切り盛りされています。
日本酒は店中央部の冷蔵ケースの中に常時8~10種類そろっていて、そのうち3本の封が開けられています。1本空いたら、1本開けてと、常に3本がスタンバイされることで、日本酒の劣化(酸化?)を防いでいるのだそうです。どのお酒がスタンバイされているかは店のホームページでも紹介されているほか、店の入口横に出された黒板にも掲示されています。普段提供している日本酒は、一律正一合が700円なんだそうです。
今日の3本の中から、まずは「義侠」(山田錦・純米、愛知)をいただきます。
さて料理。ホワイトボードに「本日のお肴」として、ずらりと書き出された品々は30品以上。串焼きの1本150~200円というのをのぞくと、衣かつぎ芋の400円から始まって、菜の花おひたしや天豆(そらまめ)などが450円と続き、一番高くても馬刺の850円です。
そんな中から、太刀魚の刺身(600円)に、同じく太刀魚の塩焼き(700円)、そして、たらこ(450円)を「焼いて!」とお願いするFさん。
なにしろ店主ひとりが、注文を受けてから一品一品、丁寧に作るので、料理が出るまでには時間がかかりますが、はずれのない美味しさです。
我われが入ったときに、すでにカウンターに居た、武部元幹事長似のお客さんは、以前、築地「ねこ屋」でもお会いした方。料理が美味しく、地酒に力を入れて。「さくらい」と「ねこ屋」に共通するキーワードですね。
次なる日本酒は「あぶくま」(山田錦・純吟、福島)です。
この店では、徳利やグラスは、お酒が変わっても同じものを使います。『店主一人のみの店に付き、徳利、グラスは、数量と手間の関係上お酒が変わっても取替えませんので、別にお出しするチェイサーを上手に使ってください。ご理解の程ヨロシクお願いします』とのこと。私自身は、ぜんぜん不都合は感じませんでした。
入口引き戸がガラリと開いて、入ってきたのは「居酒屋一人旅」のショテマエさんです。ショテマエさんも、この店の常連さんなんですね。
3種目の「上喜元」(純吟・生原酒、山形)もクイッと飲み干すと、
「初めていらっしゃったんだから、1本、好きなお酒を開けてください」と店主。
「ありがとうございます。不勉強で、どの銘柄のお酒がどんな味というのは分からないんですが、旨くて、コクのある日本酒はどれでしょう?」
と店主に相談したところ、「賀茂金秀」(千本錦・純吟、広島)を選んでくれました。
このお酒に合わせて、最後に大好物の衣かつぎ芋(400円)を注文すると、できたて熱々で出された衣かつぎ芋のホクホクと美味しいこと!
1時間40分ほど楽しんで、お勘定は3人で6,900円(ひとり当たり2,300円)ほどでした。料理の美味しい銘酒酒場も立石価格なんですね。すごぉ~いっ。
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コメント
6/3午後3時30分頃立石宇ち多に女性連れでいませんでしたか?
投稿: あき | 2009.06.03 16:25
今日・さくらいで義侠を飲んできました~
とてもイイ酒でした^^
さくらいさん的には、他にもっとおススメのお酒があったようですが!
こちらで・記事がアップされるのを楽しみにされていたようですよ^^
投稿: ぼあ子 | 2009.06.04 00:06