武蔵小山で人気のお店 … もつ焼き「牛太郎(ぎゅうたろう)」(武蔵小山)

土曜日の今日は、武蔵小山(むさしこやま)で名店の誉れが高い「牛太郎」に初訪問です。
初めて降りる武蔵小山の駅は地下にあり、地上に出てみると、まさに再開発の真っ最中。大丈夫かなあ、「牛太郎」。再開発で消えていった名店は多いからなあ。
交差点を渡った先、左手に、目指す「牛太郎」はありました。
時刻は午後5時半。“牛太郎”と大書されたのれんをくぐって店内に入ると、四角い店内いっぱいに大きなコの字カウンターがあり、ほぼ満席状態。入口左右の待つためにあるらしい木製のベンチシートには2~3人しか待っていない状態です。左側のベンチシートにいる二人の次のポジションに座ります。
「おれたちゃ、もう飲み終わってここで飲んでるんだよ。にいちゃん、そこに入れてもらったら」
と座っている二人が声を掛けてくれます。真っ赤な顔に、とろんとした目。この早い時間から気持ちよさそうですねぇ。では、お言葉に甘えてカウンターに着かせていただきますか。
カウンターの椅子もまた木製のベンチシート。先客たちがゆったりと飲んでいる間に、「すみませんねえ」と声を掛けながら、割り込ませてもらいます。
カウンター内、ちょうど目の前に焼き台があって、おばちゃん(後ほど、この人が女将さんであることが判明)がもつ焼きを焼いています。このもつ焼きが1串80円。煮込みもなんと110円というから驚きです。
この女将さんのほかに、カウンター内では3人ほどの男性が働いており、カウンターの外には店員さんはいません。ま、カウンターの背後はすぐに壁なので、カウンターの中だけで十分なんでしょうね。
しばらくそのまま待ってみたものの、特に誰も注文も取ってはくれないようなので、目の前の女将さんに「瓶ビールをお願いします」と注文してみると、わずかにうなずく女将さん。ややあって、男性店員さんの一人がやってきて、「はい、こちらは?」と注文を取ってくれます。
「瓶ビールをお願いします」
と改めて注文。なるほど。注文は男性店員さんにするのが、この店のルールなのかな。初回の訪問では、こういうところが分からないのが、またおもしろいところですねえ。これが数回やってくると、ごくごく当たり前のことになってしまうのです。
すぐに出された瓶ビールは、アサヒスーパードライの大瓶で480円。ちなみに小瓶は300円。グイッと最初の1杯がたまりません。
つまみに煮込み豆腐(280円)を注文すると、「汁がなくなってしまって作れない」という返事。なんと、こんな早い時間にもう売り切れなんですね。
それじゃと、煮込み(110円)を注文すると、あっという間に目の前に登場した煮込みは、平皿に盛られるトロリと濃厚なタイプで、刻みネギがトッピングされています。具材はモツだけで、シロを中心に、他の部位もチラリホラリ。
と、女将さんから「焼き物は終わり」という声がかかり、店ののれんが店内に入れられます。現在の時刻は午後5時40分。「早っ!」とビックリしていると、となりのおじさんが、
「土曜日や祝日は昼の1時半からやってるから、もう終わりなんだよ。もつ焼きがなくなると、のれんを入れてしまうからね」と教えてくれます。
なんとなんと。事前にネットで調べた情報によると、店は午後4時開店ということだったので、一巡目が一段落するころを狙ってやってきたつもりが、土曜日・祝日の営業時間は違ってたんですね。それで煮込み豆腐も売り切れてましたか。道理で、お客さんたちがみなさんすっかり出来上がってるのも、これで納得です。
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