今日は肴もナスビなり … バー「なすび」(目白)
東大前から地下鉄南北線で駒込(こまごめ)に出て、山手線で目白へ。駅のすぐ近くにある、目白最古のバー、「なすび」に向かいます。
数年前に毎日新聞夕刊に載っていた「なすび」の記事を見て、初めてこの店にやって来たのが昨年末のこと。
そのとき、店主に「新聞を見ていらっしゃるお客さんは1回だけで、リピーターになってもらえないんですよねぇ」と言われたので、絶対にまた来なきゃと思いつつ、気が付くともう半年が過ぎてしまいました。
「こんばんは」と入った木曜、午後8時20分の店内は先客は男性ひとり。いかにも常連さんらしい様子で、ひとりで切り盛りする店主と親しげに話をしています。
「いらっしゃい。こちらにどうぞ」と案内されたのは、その男性客の向こう側、カウンターの中央やや奥側に位置するベストポジションです。
「はじめてでしたっけ?」と聞いてくれる店主に、
「いや。昨年末に、みなさんの忘年会の中に入れてもらったものですけど…」
「あ~ぁ、あのときの。ようこそいらっしゃいました」
そう言いながら、改めて笑顔で迎えてくれます。
ちょうど目の前にサントリー角瓶があったので、「これをください」と注文すると、江戸切子(えどきりこ)のグラスに、たっぷりと濃いウイスキーの水割りを作ってくれます。
あっという間に、店主と先客の会話にも混ぜてもらって、ウイスキーをなめなめ会話を楽しんでいると、ちょうどいい頃合いで、ひじきの五目煮や、冷やっこなどが出されます。
この店は『酒はいろいろ選べるけれど、サカナは亭主任せ。持ち込んでもいい』(毎日新聞の記事より)というお店なのです。
前回は入口すぐの席に座ったので見えなかったのですが、カウンターの奥の壁(バックバーの位置)に飲み物のメニューが張り出されていて、そこには『冷・梅酒400、冷・珈琲酎400、ガーナ薬酒500、財宝300、財宝S特400/500、なすびカクテル700、発泡梅400/500、各種カクテル500より、ビール缶500、発泡缶300、肴各種400より、常連セット1500、カップル割引セット2000。ボトルキープ60日。焼酎2000~7000。持込歓迎1000』と書かれています。
「ビワもあるよ。よかったらどうぞ」
と、まるで知り合いのお家で飲んでるような気楽な雰囲気がいいですよねぇ。
ウイスキーもおかわりしつつ、出してくれた焼きナスの煮びたしのような料理に舌鼓。「なすび」でいただくナスビの美味しいこと。
1時間ちょっとの滞在。ウイスキー2杯と、料理が3品ほどで、今日のお勘定は2,200円でした。どうもごちそうさま。
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