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2009年8月

名店の偉大なる遺伝子 … やきとん「元気(げんき)」(秋葉原)

やきとん元気


 蕨(わらび)のやきとり「喜よし」を出て、京浜東北線で30分弱。秋葉原(あきはばら)に到着します。このあと銀座で飲み会というふるさんは、引き続き車中に残り、熊さんと私はここで下車します。

 浅草橋の人気店「西口やきとん」の息子さんが、この春、ここ秋葉原の近くに新しく、やきとん「元気」という店を出したんだそうです。すでにたーぼーさんたちが行かれていて、「やきとん界の偉大なる遺伝子がここに開花!」と絶賛されているお店ながら、私自身は行ったことがない。そこで今日は、すでに「元気」にも何度か行っている熊さんに連れてきてもらったのでした。

 ちなみに、このたーぼーさん作の「やきとん界の偉大なる遺伝子がここに開花!」という言葉は受けに受け、他のサイトでも引用されているほか、なんと、やきとん「元気」の公式ホームページのキャッチフレーズにもなっているほどです。

 さて「元気」。秋葉原駅から徒歩3分ほど。ビルの1階全体が、やきとん「元気」で、その間口の幅全体が入口になっているので、とっても開放感があります。店の表に、立ち飲み用の大きな樽が4つほど並んでいるのも壮観ですねえ。

 熊さんと私は店内にずらりと並んだテーブル席の1つに座り、熊さんは緑茶割り(300円)を、私は「西口やきとん」でもよくいただいているレモンハイボール(通称:ボール、300円)をもらって乾杯です。

 ざっとテーブル上の「お品書き」に目を通すと、串(やきとん)は1本100円、一品料理(皿もの)は1品150~200円と、“西口”(皿ものはほぼ150円均一)と比べると、皿ものの値段がちょっと高めなのと、ボール(“西口”は280円)が20円高いのが、パッと見た違うところです。

 そして串の内容をじっくりと見てみると、シロコロ、コリコリなどが増えている代わりに、赤獅子(ハツとししとう)、白獅子(カシラとししとう)やフランスパンはありません。

 上大岡の「鳥佳」と、その2号店である「一火」が、ほぼ同じメニューでの展開をしているのと比べると、「西口やきとん」と「元気」は、似ているものの、それぞれに独自の特徴をもった別々の路線として展開しているようです。

 ここ「元気」の特徴的なメニューは、壁の黒板に書き出された鹿児島県産の黒豚串。バラ、レバー、ハツ、カシラの4品があって、こちらは1本200円と、やや高級品です。

 そんな中から、シロコロ(100円)とカシラ(100円)、そして黒豚のバラ(200円)を、それぞれ2本ずつ注文して、焼き上がりを待つ間の皿ものとして、漬けきゅうり(150円)とシャキシャキサラダ(150円)をいただきます。

 漬けきゅうりは「西口やきとん」でもおなじみの1皿。シャキシャキサラダのほうは、千切りのたっぷりの大根の上に、こぼれ落ちそうにたっぷりのカツオ節がのっかっていて、ボリューム満点。これで150円はすごいなあ。まさに“西口”の遺伝子を感じます。

 そして出てきたシロコロは、くるりと丸い腸の内側(体内にあったときは外側?)にギッシリと脂肪分。噛むと、口の中にジュワッと脂が広がります。

 カシラは、豚の頭肉の脂のところ。「宇ち多゛」のアブラの部分と同じかな。カリッとした感じに焼き上げられています。

 鹿児島産黒豚のバラ肉は、黒胡椒で焼き上げられて、ワサビが添えられています。値段も高いけど、この肉はうまいなあ。

 もう1杯ずつ、緑茶割りとボールをいただいて、1時間ほどの滞在のお勘定は、ふたりで2,500円(ひとり1,250円)でした。どうもごちそうさま。

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緑茶割とボール / 漬けきゅうり / シャキシャキサラダ

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シロコロ / カシラ / 鹿児島県産黒豚のバラ

店情報

《平成21(2009)年7月4日(土)の記録》

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店情報: やきとん「元気(げんき)」(秋葉原)

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  • 店名: やきとん元気
  • 電話: 03-5829-9910
  • 住所: 101-0025 東京都千代田区神田佐久間町3-37-30
  • 営業: 17:00-24:00(23:00LO)(土は -22:30(21:30LO))、日祝休
  • 場所: JR秋葉原駅昭和通り口を出て、昭和通を渡り、総武線の右側ガード下を浅草橋方面に約3分(150mほど)進み、左手ガード下に立ち飲み処「しょっとおかめ」があるところを右折した先、左手。
  • メモ: 平成21(2009)年4月20日開店。テーブル席を中心に全60席(カウンター席は焼き台前の3席のみ)。予約可。
    以下、価格はすべて税抜き表記。
    〔黒豚串 各200円〕レバー、カシラ、ハツ、テッポウ、バラ、ゲタカルビ、サガリ、ハラミ、モモ、ホホ、肩ロース、ゼッコン、トントロ。
    〔白豚串・鳥串・野菜串〕《100円》レバー、カシラ、ナンコツ、ガツ、タン、ハツ、スジ、ウインナー、トリ、ねぎま、つくね、うずら、玉ねぎ、ねぎ、エリンギ、ニンニク。《150円》上タン、ナンナン、ツラミ、コロテツ、テッポウ。
    〔一品料理〕《100円の皿もの》ザーサイ、たこわさ、煮玉子。《150円の皿もの》漬けきゅうり、枝豆、もやしナムル、キャベツ、らっきょ。《200円の皿もの》ゆでハツ、ゆでタン、元気玉、皿ナンコツ、煮込み、ガツポンズ、こぶくろ刺し、テールスープ、キムチ、奴トーフ、マカロニサラダ。
    〔日替りの黒板メニュー(ある日の例)〕黒豚バラ寿司350、いくらおろし350、マグロぶつ350、沖縄産もずく酢200、ホタルイカ沖漬け250、炙りカンパチ200、冷やし蒸し鶏200、麻婆豆腐200、えいひれ炙り250、中華クラゲ150、梅水晶150、大根みそ漬け100、チャーハン200。
    〔ドリンク〕《ビール》瓶ビール(小)アサヒドライブラック300、瓶ビール(大)アサヒスーパードライ500、生ビール500。《酎ハイ・サワー類、小(300ml)300・中(500ml)500、メガ(1,000ml)1,000》ホイスハイ、特製レモンハイ、ウーロンハイ、緑茶ハイ、バイスハイ、カルピスサワー、グレープフルーツサワー、シークァーサーサワー、カシスサワー、カシスウーロン。《焼酎など、小400・大650・メガ1,300、ストレート・ロック・水割り・お湯割り・炭酸割り》梅酒、黒伊佐錦(芋)、さつま司黒麹(芋)、一番札(麦)、かちわりワイン(赤・白)、ウィスキー(ロック・水割り・炭酸割り)。《日本酒(常温・冷酒・熱燗)》ときわ盛 グラス250・酒ポット(小)1,500・(大)3,000。《ソフトドリンク(価格表記のないものは(小)100・(大)200・(メガ)400)》子供ビール(メロン味)250、ノンアルコールビール300、かち割りトマトジュース(小)300、ウーロン茶、緑茶、カルピス、カシス、グレープ。(2016年6月調べ)

    〔串(1本100円)〕レバー、シロコロ、カシラ、ナンコツ、ガツ、タン、ハツ、スジ、テッポウ、コリコリ、トリ、つくね、ネギマ、ネギ、タマネギ、エリンギ、うずら。〔一品料理〕漬けきゅうり150、冷やしトマト150、もやしナムル150、キャベツ150、皿ナンコツ200、煮込み200、ガツポンズ200、キムチ200。〔ドリンク〕レモンハイボール300、ホイスハイ300、瓶ビール(大)500、生ビール(小)300、生ビール(大)500、生ビール(メガ)1000、ウーロンハイ300、緑茶ハイ300、グレープフルーツサワー300、カルピスサワー300、シークワァーサーサワー300、カシスサワー300、梅酒(ロック・ソーダ)400、黒伊佐錦(芋)400、さつま司黒麹(芋)400、かちわりワイン(赤・白)400、ウィスキー(ソーダ)400、日本酒250、ウーロン茶100。〔黒板メニュー〕鹿児島県産・黒豚串(バラ・レバー・ハツ・カシラ)各200、レバ刺し100、上タン150、ナンナン150、ツラミ150、ナスの揚げ浸し150、シャキシャキサラダ150、大根サラダ150、鶏皮チップ200、テール200、元気玉200。(2009年7月調べ)

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〔コラム〕 社員食堂でいただく、手打ちそばに冷酒

水切りをするOさん


「社員食堂を借りて、手打ちそばを食べる会をやるんだけど、来ない?」

「行きます。最優先事項として、万難を排して行きます!」

 そば打ちを趣味としているOさんは、会社での飲み会などのときに、その腕を振るってくれることがあるのです。「次の機会があったら、ぜひ声をかけてくださいね」とお願いしていたところ、今回、その機会がやってきたのでした。

 大きな会のときは、その場で粉をこねて延ばし、そばを切るところも含めて、その工程すべてをショーアップして見せてくれることもあるのですが、今日は20人ほどの集まりなので、すでにそばを切った状態から始まります。

「家でやるときは、一度にこんなに大量には茹でないからねえ」

 社員食堂の厨房設備を借りて、大きな鍋にそばを投入しながら、そう話してくれます。手打ちのそばはあっという間に茹で上がるので、となりでは助手役を買って出てくれたAさんがスタンバイ。茹で上がりを大きなザルにとって、水道の流水で熱を取り、最後は大きなボールにためた氷水に浸けて、しゃっきりと締めます。

「はーい。できたよ~っ!」

 と出てくるそばに、あちこちから箸がのびます。

 このイベントは、社員食堂の店長さんも手伝ってくれていて、そのそばに合わせて天ぷらや、玉子焼などを大皿でどんどん出してくれます。

 合わせる冷酒は「賀茂鶴」や、「越の初梅」、「澤乃井・涼し酒」などなど。心地好い冷たさもあいまって、クイクイと飲めるは飲めるは。そばと酒とは、なんと相性がいいんでしょう。そばつゆとの相性がいいのかな。モロヘイヤの天ぷらもうまいなあ。

 そこへ店長が出してくれたのは、大根やキュウリを細長~く切って、冷水にもったサラダ?

「そばと同じように、そばつゆでつるつると食べてみてください」

 なんとなんと。野菜で作った麺なんですね。きしめんと同じくらいの大きさに切られた大根をツルツルツルッとすすり込むと、シャキシャキとした歯応えは大根。おもしろいなあ。普段の社員食堂とは違って、店長もいろいろと遊びを盛り込んでくれています。

 そして、店長が自分で作ったイクラの醤油漬け。切った昆布などと一緒に漬け込んでいて、うまさも抜群。冷酒が進みます。

 飲みも飲み、食べも食べ。最後の締めに出してくれのは鱒(ます)の寿司。押し寿司と、にぎり寿司の両方を出してくれますが、どちらにも先ほどのイクラがたっぷりとのっていて、締めのはずが、またまたお酒が進んでしまいます。

 Oさん、店長、美味しいそばと料理をありがとうございました。

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冷酒 / 手打ちそば / 天ぷら

090827d 090827e 090827f
そばをつまみに / 大根の麺? / イクラおろし

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鴨と玉子焼 / 鱒の押し寿司 / 鱒のにぎり寿司

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とり豆富は締めの一品 … やきとり「喜よし(きよし)」(川口市・蕨)

とり豆富


主:とり豆富(400円)は、この店の締めの一品的な料理ですね。

熊:お腹がすいてる人は、もちを焼いてもらって中に入れたりしてます。

ふ:鶏肉がジューシーなんですよね。

主:こちらの梅さんもご紹介しておきますね。梅さんこと梅田修治(うめだ・しゅうじ)さんは、もう30年以上通っています。先代の頃の話は梅さんに聞いてみてください。

梅:そうねえ。中学校を出て働き始めて、買い物先でここの大女将(先代の奥さん)に出会ったんだ。「うちはやきとり屋をやってるよ」って言って誘ってくれて。16~7歳くらいの頃だったかなあ。それからずっとだよ。今53歳だから、もう36~7年になるのか。

――大女将は?

主:いつもは奥の厨房で働いてるんですが、土曜日はお休みなんですよ。

――先代は、どんな感じの人でした?

梅:先代は昭和一桁生まれの頑固オヤジで、いやな客は「もう来るな」と追い返していたよ。飲み物も、昔からずっと瓶ビールと酒(日本酒)しかなくて、チューハイブームがやってきた頃に、やっと焼酎のアルカリイオン水割りが登場したんだ。今みたいに、いろんな飲み物が飲めるようになったのは、今の店主になってからだよ。

――店はどんな感じでしたか?

梅:店内は昔から今と同じ感じだったけど、入口のところのテーブル席(テラス席)はなかったな。昔は黙って座ればみそ焼きが出てきてたんだ。伝票もなくて、皿と串とで勘定してた。

――なるほど。当時からやっぱりみそ焼きだったんですね。

梅:そう。今もみそ焼き。ここにかなうみそダレは、他にはないんじゃないかなあ。ここのみそ焼きは、みそダレを浸けながらじっくりと焼くからか、冷めてもうまいんだよ。お土産で持ち帰る人も多いよ。

――お持ち帰りもできるんですか?

主:そうですね。おみやも出前も多いですよ。この近く、飲食店も多いんで。

熊:私も、みそ焼きのおみやを1~2人前もって帰るんです。梅さんの言うとおり、ここのみそ焼きは冷めてもうまい。電子レンジでチンして食べてもうまいんだけど、みそ味そのものを楽しみたいんなら、冷めたままのほうがうまいんです。

――梅さんも、この店にはしょっちゅういらっしゃってるんですか?

梅:昔は毎日来てたんだけど、今は週に2~3回くらいかなあ。毎日9時過ぎくらいに来ることが多いんだよ。ん? その時間に来て売り切れてないかって? あぁ、もちろん売り切れてるものはあるけど、何かは残ってるから、みそ焼きは必ず食べられるんだよ。

――梅さんがこの店にずっと通っている魅力はなんでしょう?

梅:居心地のよさかな。二代目になってメニューも増えて、客層も変わってきたんだけど、昔と変わらず客同士の喧嘩がない店なんだよ。それがいいね。だから不況でも客が減らない。

主:不況になって、今まで赤提灯とか利用していなかった層の人たちも来てくれるようになった感じかな。昔からの常連さんたちは、「知らない人が増えたな」という印象を受けてるんじゃないでしょうか。

――女性客はどうですか?

主:最近は女性も多いですよ。カップルが多いですね。

――この店ならではのユニークなメニューもありますか?

主:冬場には、鉄板鴨ねぎ焼きがあります。

熊:自分でジュージュー焼いて、割り下で食べるんです。締めにうどん玉を入れたり。

――鉄板!? どこで焼くんですか?

主:自分の席で、周りのお客さんの顰蹙(ひんしゅく)を買いながら焼くんですよ。「油が飛ぶんじゃねぇか」って(笑)。混んでるときは、みんな遠慮してやらないんです。

――ライブの案内も張り出されてますけど?

主:半年に一回くらい、この店でやるんですよ。入り口のあたりを片付けて、楽器を入れて。大好評ですよ。

 店主は、いろいろな新しいことにも取り組もうとされているようです。「料理についても、こんなのがあったらいいなという希望を、店主はよく聞いてくれるんだよ」。梅さんもそう話してくれます。

 ゆっくりと2時間ちょっとの滞在は、熊さんと、私と、私の同行者の3人で4,200円(ひとりあたり1,400円)でした。どうもごちそうさま。いろいろとお話を聞かせてくださったみなさん、ありがとうございました。

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《平成21(2009)年7月4日(土)の記録》

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煮込みとイカフライ? … やきとり「喜よし(きよし)」(川口市・蕨)

煮込み


 これもまた「喜よし」の人気の一品であるという煮込み(320円)は、豆腐も入ったもつ煮込み。一連の煮込みのバリエーションとして煮玉子(100円)や、煮玉子入り煮込み(400円)もメニューに並んでいます。

 今日はシンプルに煮込みをいただきましたが、「Bar☆Compass」のふるさんのオススメは、煮玉子入り煮込みだそうです。

主:こちらのお客さんは、20年ほど通ってこられてる、住川晄一(すみかわ・こういち)さんです。

――20年。それはすごい。どんなきっかけだったんですか?

住川さん(以下:住):最初は会社の人に連れてこられたんですよ。3~4回、そんな状態が続いた後、ひとりでふらりとやって来たら、それからもう毎日来るようになっちゃって(笑)

――毎日ですか!?

住:そのころは近くに住んでたからね。今は都内に引っ越しちゃったから、週に3回くらいかな。外で飲むのは「喜よし」だけです。他の店に行くことがあるのは、会社の飲み会くらい。

――週3回! まさに二日とあけずに通う常連さんなんですね(笑)

住:ここのみそ焼きはクセになるんですよ。常連さんたちは「絶対(クセになる)何かが入ってる」なんて笑いあってます。2~3日、食べられない日が続くと禁断症状が出てきて、それが4~5日になると、仕事をサボってでも食べに来てしまうんです。会社の人たちにも薄々気づかれているかもしれません(笑)

――どれくらいの時間帯でいらっしゃるんですか?

住:5時ごろ来るようにしてるんですよ。それより遅くなると混んでるのでもう来ない。9時ごろになると空いてることもあるんですが、そこから飲み始めると11時くらいになってしまって明日がつらいし、つまみもなくなってるものが多いんですよ。マスターも疲れてて会話がはずまないし(笑)

――5時にいらっしゃって、どのくらいいるんですか?

住:1時間半か2時間くらいですかね。混んできたらサッと帰るようにしてます。

熊:私が一番長っちりかもしれないですね。5時ごろ来て、3時間くらい居ることが多いです。「お前、もつしゃぶってるんじゃないの?」と言われるほどのろのろ食べながら(笑)。飲み物はいつもバイスサワー。1杯30分くらいのペースで、3時間で6杯(中6外3)というのが定量です。

ふ:それは飲み過ぎ! 他の人たちの参考にならないよ(笑)

――どんなものを注文されますか?

住:まずは瓶ビール(大瓶550円)をもらって、みそ焼きを2~3本(1本90円)。カシラは絶対入れてもらいます。その後は、お新香(200円)などのさっぱりしたものをたのんで、そのあとイカかな。

――イカ!?

主:アハハ。駄菓子のイカフライ(1枚30円)です。

熊:駄菓子は、やきとりを食べた人じゃないと注文できない。いきなり駄菓子に走るのはダメってことになってるんです。

住:イカを食べた後は、その日ごとに違いますね。とりわさ(300円)とか。瓶ビールを2~3本飲んだ後、最後は、梅酒で締めるんですが、1杯で締める予定が、2杯、3杯と飲んだりしてね(笑)

主:最近、日本酒メーカーが梅酒を作ってるんですよ。日本酒で漬けた梅酒。住川さんが飲んでる「八海山」の梅酒は、ラベルも可愛らしくて、甘さも控えめで、非常に評判がいいんですよ。

――住川さんにとって、この店の魅力は?

住:先ほどお二人も話してましたが、私もやっぱりこの空間が好きなんでしょうね。落ち着きますもんね。初めて来る人も、ぜひこの空間になじんでもらいたいです。少なくとも最初は、だまってこの空間になじもうとしてもらえるといいんじゃないかなあ。

熊:大勢で騒ぐのはちょっとね。

ふ:この店は、やっぱり蕨を代表する居酒屋の1軒なので、外から来てワイワイやっちゃうと、ちょっときびしいですね。

熊:金を払ってるんだから何してもいいだろう的な客は、この店に限らず困りますね。

ふ:あと土曜日は、閉店間際に(9時頃)やって来て「あれはないのか」とか「これはないのか」なんていう人も多い。時間は守らなきゃね。

(つづく)

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バイスサワー / イカフライ / とりわさ

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《平成21(2009)年7月4日(土)の記録》

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レバ刺は自家製ダレで … やきとり「喜よし(きよし)」(川口市・蕨)

レバ刺し


 熊さんと「喜よし」で飲んでいるところに、ふらりと入ってこられたのは「Bar☆Compass」の管理人・ふるさんです。ふるさんは、北海道に単身赴任中なのに、月に1回程度の帰宅時には、必ずここ「喜よし」にいらっしゃってるんだそうです。

 我われのとなりに座って、注文するのはホッピー(380円)とレバ刺し(320円)です。

――ご自宅の近くでもないのに、なんで蕨(わらび)に?

ふるさん(以下:ふ):もともと、僕はそばがものすごく好きで、そばの名店が多い浦和あたりによく来てたんですよ。あるとき、熊さんから「夜もすごいよ」という話があって、来てみるとあるわあるわ。このあたり、まだ知られてないところがいっぱいありそうですよ。もつの味が濃い感じがするんです。レッズファンは、実はうまいもつを食ってるんですよ(笑)

 そこへ、ふるさんの注文したレバ刺しが登場。

――おぉーっ、これはすごい。

店主(以下:主):自家製のタレです。ニンニク、ショウガ、リンゴとか、いろいろ入ってます。今日のタレは作ったばかりなので、ちょっと若いかな。カレーのルーと同じで、少し寝かしたほうがうまいんですよ。

ふ:私は、これ、おすすめです。毎回必ずたのむんです。辛めのジンギスカンのタレの醤油味みたいな感じで、臭みが消えてうまいんですよ。

熊:どっちかというとソラチな感じ。ベルじゃない。

ふ:アハハハ。そうそう。北海道に二大ジンギスカンのタレというのがありまして、ベルのタレと、ソラチのタレ。ベルは東京でもけっこう食べることができるんですが、ソラチは北海道内でしか流通してない。その味に非常に近いんですね。すりおろしリンゴが効いてる。

――他におすすめの品は?

ふ:ガツマリネ(300円)もメチャメチャうまいんですよ。マリネのタレがうまいんです。土曜日は、閉店間際になると、ポテトサラダ100円なんていうオークションがあることもあるんですよ。

主:それを待って注文しない人もいる。そういうときに限って売り切れたりするんですね(笑)

熊:自家製のつくね(2本250円)もおすすめです。なめたけおろし(280円)や、お新香(200円)、生野菜(400円)なんかもよく食べますね。作り置きじゃなくて、注文するとその場で調理してくれるのが嬉しいんです。

主:定番としては、みそ焼き(6本500円)、レバ刺し(320円)、煮込み(320円)、とり豆富(400円)、あと、つくね(2本250円)なんかがよく出ますね。つくねは先代の時にはなくて、私が始めたんです。

――つくねのコリッとした食感がいいですねえ。これはナンコツ?

主:いや。年配の常連さんも多いので、ナンコツは入れてないんです。少し大きめに切った玉ネギですね。

熊:つくねは9時過ぎには売り切れてることも多いんです。マスター(二代目)は、もともと焼き鳥の店をやっていたこともあって、鶏の扱いがうまいんですよ。

主:でも、とりわさ(300円)や、とり豆富(400円)などは、先代の頃からのメニューなんですよ。基本的に先代のメニューを守ってやってます。

――この店に通う魅力はなんでしょう?

熊:ゆる~い空気が好きなんですよ。くつろげる。ここで飲んだあと、きびしい店には行きたくないなあ。

ふ:天井が高いから開放感がありますしね。その天井から下がっているランプもいい。ちょっと薄暗い感じがまたいいんですね。

(つづく)

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ガツマリネ / 自家製つくね / どーんと高い天井

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《平成21(2009)年7月4日(土)の記録》

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元祖みそ焼きを食べに … やきとり「喜よし(きよし)」(川口市・蕨)

みそ焼き、混ぜて1人前


 蕨(わらび)にある、やきとり「喜よし」(“喜”は“七”が三つ)にやってきました。

 昭和44(1969)年に創業した「喜よし」は、今年で創業40年。創業者である先代の跡を、現在はその娘婿(むすめむこ)で二代目の石塚裕一(いしづか・ひろかず)さんが引き継いでいます。

 入口の小さなテラス席(3卓6人程度分)を抜けると、どーんと天井が高い店内にはコの字型カウンター21席。奥にある厨房では、先代の奥さんと、当代の奥さんの母娘が料理を担当し、カウンターは店主と、手伝いの男性が切り盛りします。

 この店を紹介してくれるのは、この店に足しげく通っている熊さん。以前、この近くで仕事をしているときに「喜よし」に通うようになり、その仕事が終わった後も、ずっと通ってきてるんだそうです。

熊さん(以下、“熊”):実は蕨はそんなに遠くないんですよ。例えば東京駅からだと、京浜東北線1本で10駅、30分ほど。290円区間です。

――飲み物は何がおすすめ?

熊:ここではいつもバイスサワー(350円)を飲んでるんですよ。紫蘇(しそ)の風味で飲みやすいんです。バイスは瓶ごと出してくれるんで、あとでナカ(200円)をおかわりして、ソト1ナカ2のペースでいけるんです。

店主(以下、“主”):ソト1ナカ3でいく人もいますよ。ホッピー(380円)の場合だと、ナカ3~4くらいいけちゃう。

――よく出る飲み物は何でしょう?

主:ホッピーが一番出ますね。あとは麦焼酎のアルカリイオン水割り(300円)かな。これが常連さんに人気なんです。

熊:日本酒(地酒)も、いいのが、常時4~5種類入っていて、1杯が450円。冬場には「磯自慢」の寒作りを置いていたりするんですよ。

――つまみのおすすめは?

熊:ここに来たら、やっぱり名物の“みそ焼き”でしょう。(店主に「みそ焼き、混ぜて2人前お願いします!」と注文。)

熊:やきとり(もつ焼き)は1人前6本が500円。“混ぜて”とたのむと、この店の6種類のもつ焼き(カシラ、タン、ハツ、レバー、シロ、ナンコツ)を1本ずつ入れてくれるんです。自分の好きなのを選んで6本にするのもOKです。ナンコツ、シロは早めになくなることもあって、その場合は残ってるので6本1人前にしてくれます。1本ずつ、バラでも注文できますが、その場合は1本90円です。

主:6本セットの場合でも、“カシラは塩で、シロはタレで”みたいなバラバラの味の指定をされる場合は、やっぱり1本90円にさせてもらってます。先代のときは1人前6本が当たり前だった。1本1本は焼かなかったんですよ。昔からのお客さんは、今でもみなさん1人前単位で注文されますね。

熊:ここの“みそ焼き”は独特で、液体状の味噌ダレに、浸(つ)けて焼いて、浸けて焼いて、仕上げにまた浸けて焼いて出してくれる。味噌を塗るタイプじゃないんです。「秋元屋」のマスターも、この“みそ焼き”の味に惚れ込んで、この店で修業されたそうです。

主:“みそ焼き”は先代(創業者)が開発したんですよ。これを食べるために、わざわざ遠くから足を運んでくださる方もいらっしゃいます。

つづく
店情報

《平成21(2009)年7月4日(土)の記録》

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店情報: やきとり「喜よし(きよし)」(川口市・蕨)

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  • 店名: 喜よし(“喜”は“七”が三つ)
  • 電話: 048-266-1002
  • 住所: 333-0851 埼玉県川口市芝新町2-11
  • 営業: 17:00-23:00(土は -21:00)、日祝休
  • 場所: 東北本線・蕨(わらび)駅東口を出て、向かいの東武ストアの前の道を左へ。交差する、駐輪場のような道路も越えて、進んだ先、左手。駅からは徒歩2分ほど。
  • メモ: 昭和44(1969)年創業。名物の味噌焼きを考案した創業者の跡を、娘婿で二代目の石塚裕一(いしづか・ひろかず)氏が継ぐ。カウンター21席、テーブル3卓6席。基本的に予約不可。時々、ライブなどのイベントもあり。
    やきとり(カシラ、タン、ハツ、レバー、シロ、ナンコツ)(しお焼・みそ焼・たれ焼)1人前6本500・バラ売り1本90、野菜焼(しいたけ、ネギ、ピーマン、ししとう、にんにく)1本90、自家製つくね2本250、手羽先2本300、砂ぎも3本250、エビ塩焼1歩300、レバ刺し320、煮込み320、とり豆富400、とりわさ300、生野菜400、チーズ300、冷しトマト280、やっこ200、ガツマリネ300、ささみ梅肉和え350、カシワ(とり皮とキュウリのカラシ)和え300、くらげ酢300、大根おろし(シラス・なめたけ)280、月見350、お新香200、モロキュー280、クルミ250。ネギみそきつね焼1本120、埼玉産・枝豆350、煮玉子入り煮込み400、煮玉子100、長崎産・じゃが芋120、マカロニサラダ250、トマトのベーコン巻1本150、谷中しょうが300、みょーがとオクラのおひたし280、焼きおにぎり1個150など。
    大瓶ビール550、麦焼酎湯割250・(大)350、麦焼酎(アルカリイオン水割・ウーロン割)300、ホッピー白・黒380(なか220)、レモンサワー350、バイスサワー350、グレープフルーツハイ350、チューハイ320、緑茶ハイ320、冷酒タル酒320、清酒大関320、ウィスキー450、二級酒280、コーラ200、ジュース200。キンミヤ300mlボトル700、のみ切りボトル(甲類焼酎)1,400。地酒(八海山450、黒龍450、〆張鶴450、磯自慢450など)は時々で変わる。(2009年7月調べ)

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〔お知らせ〕 募集中です。緊急案件(〆切り間近)もあり!

 みなさんに、ご協力のお願いです。締め切りの近い順にお知らせいたします。

 上の出版企画コンテストに合わせて、以下の要領で勉強会を開催します。

日時: 2009年8月24日(月) 19:30~21:30

場所: 東京都港区南青山3-2-5 南青山シティビル4F
 地下鉄銀座線「外苑前駅」より徒歩7分。「外苑前駅」駅1番出口を出て直進。外苑西通りの横断歩道を渡り、すぐに左折。「RIVIERA」を過ぎ、1階にウェディングサロンがあるビルの4階。

会費: 2,000円

人数: 20名 ※定員になり次第締め切り

参加資格: 「ブロぐるめ! 登録ブロガー(登録無料)であること

申込方法: こちらのメールアドレス(infoアットマークshokureco.co.jp ※アットマークは半角記号「@」に直して下さい)まで、本文に氏名(開催会場のセキュリティ上 ビル管理局に出席者名簿を提出する必要があり、本名の記入をお願いしております。他の出席者に知られる事はないので、ご安心下さい。)、ブログ名とURL、ハンドルネーム、連絡の取れるメールアドレス以下情報を記入して、メールを送ってください。

勉強会の内容:
 第1部:「出版に至るまでの道のり」~TVチャンピオン編~
  講師: ”築地王”こと小関敦之氏
  (私も同席し、小関さんと対談させていただく予定です。
 第2部:「編集者はこんな企画書を待っている!」
  講師: 東京書籍編集者 小島卓氏

 〆切り間近ですが、当日の駆け込み参加も、メールが間に合えばOKだそうですので、よろしくご検討ください。


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 二つ目は、古典酒場「ほろ酔いと~く」(11月1日開催予定)に関するお知らせです。

 今回の「ほろ酔いと~く」では、「あなたのお気に入りの酒場へ動画収録行きます! もちろん投稿者の方も一緒に~」という内容で、みなさんのおすすめの酒場に酔4人組が繰り出し、それを「ほろ酔いと~く」の席上で上映しながらトークショーを行います。

 応募締切は、2009年9月30日(水)。こちらのメールアドレス(→ info@kotensakaba.jp )宛てに、件名に「ほろ酔いと~く取材店」と明記し、本文に推薦される酒場の名前・住所・電話番号と、応募者の氏名、年齢、性別、ご住所、電話番号、推薦の理由、を書いて送ってください。

 なお、推薦いただくお店は、東京都内近郊で取材OKの店に限ります。あらかじめお店のご了解をいただいてからご推薦ください。最終的に取材する酒場は2軒で、取材予定日は10月22日(木)、10月27日(火)のどちらかを予定しています。


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 三つ目は「ホッピー100周年記念BOOK」の制作に関するお知らせです、

 ホッピービバレッジは、来年3月6日に創業100周年を迎えます。それを記念して「ホッピー100周年記念BOOK」を制作されるそうですが、その記念すべき本で、みなさんが体験・体感された『ホッピーにまつわるちょっといい話』を募集しています。

 応募締切は2009年11月30日(月)。こちらのメールアドレス(→ info@kotensakaba.jp )宛てに、件名に「ホッピーストーリー」と明記し、本文に氏名、年齢、性別、ご住所、電話番号と、ホッピーにまつわるちょっといい話を書いて送ってください。

 採用されたお話は、100周年記念ブック等でご紹介させていただきます。たくさんのご応募をお待ちしております。

 以上3件、よろしくお願いいたします。

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キンメダイ1尾4千円 … 魚料理「竹よし(たけよし)」(都立家政)

1.8キロのキンメダイ


「どう。このキンメダイ。1.8キロもの。キロ2,200円だから、これで4千円ほどだよ」

 いい魚を仕入れることができて、本当に嬉しそうな店主。カウンターに居並ぶ常連さんたちは、

「えぇーっ。原価をばらしちゃっていいの? 値段がつけにくいんじゃない?」

 と心配しつつも、まだ値段も発表されていないうちに、われも我もと、ポンポンと注文が入ります。みなさん、店主に負けず劣らず魚好きですねぇ。考えてみれば、そうだからこの店に来ているわけか。

 刺身の盛り合せ(1,000円)にも、そのキンメダイを入れてくれるということで、私も刺身盛り合せで参戦です。

 出された刺身盛り合せは、センターにドカンと盛られた大きなカツオ刺身を中心に、左側にはホタテとキンメダイ、右側にはクジラとカマスが、ガッツリと盛られています。

 これは日本酒でしょう、ということで地酒が並ぶ冷蔵庫の中から「酔鯨」(特別純米、1合500円)をいただきます。

 金曜日の帰り道は、横浜の職場から、都内の自宅へ向かいつつ、途中下車したり、ちょっと回り道をしたりしながら飲むことが多いのですが、「今週は疲れたなあ」というときには、そのまま地元まで帰ってきて、あとは自宅まで歩いて帰れるくらいの酒場で疲れを癒すのです。

 ここ「竹よし」もそんな自宅近くの酒場の1軒。魚が食べたいときは、ここにやってきます。

 今日もまずは瓶ビール(アサヒスーパードライ中瓶、500円)からスタートすると、お通し(200円)はナスの煮びたし。そして刺身盛り合せを注文して、ビールを飲みながらできあがりを待っていたのでした。

 刺身盛り合せは、いつもボリュームたっぷりなので、「酔鯨」(500円)もおかわりです。

 いったん飲み始めると、さっきまでの疲れもどこへやら。すぐにパワー全開です。

 そこへ店主が「キンメダイの肝も食べてみる?」と、ちょっと蒸した肝を、みんなに出してくれます。こうなるともう止まりません。日本酒を冷酒(高清水300ml、600円)に切り替えてグビグビ。常連さんたちとの話も弾んで、さらにもう1本(600円)。

 結局、3時間以上も腰を据えて、今日のお勘定は3,900円なり。どうもごちそうさま!

 さらにその帰りに、近くのバー「エンジェル(ANGEL)」に寄って、アードベッグ1杯で締めとしたのでした。あぁ、よく飲んだ。

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刺身盛り合せ / 「酔鯨」 / キンメダイの肝

店情報前回

《平成21(2009)年7月3日(金)の記録》

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満腹なのに、塩ユッケ … 立ち飲み「車橋もつ肉店(くるまばしもつにくてん)」(横浜市・石川町)

塩ユッケ


 東京方面に帰るお二人を見送って、石川町駅を通り越して、寿町を抜けた左手の橋の名が〔車橋〕で、その橋を渡った先の石川町5丁目に、目指す「車橋もつ肉店」があります。

 この店に来るのは本当に久しぶり。横浜では水曜日に飲みに出かけることが多いので、水曜定休の「車橋もつ肉店」には来れないことが多かったのです。

 木曜日、午後10時前の店内はお客さんたちでいっぱいですが、壁際の立ち飲みカウンターにならば立てそうです。

 さっそく正面のカウンターでホッピー(360円)をもらい、塩ユッケ(450円)を注文して支払いを済ませたら、左手の壁際に向かいます。つまみは、できたら持って来てくれるのです。

 ここのホッピーは氷入りでも、三冷でも出してもらえます。今日は氷入りをもらうと、ソト(瓶入りホッピー)がちょうど半分くらい入ります。たっぷりとホッピーを入れた状態に作って、ソト1ナカ2のペースですね。

 そのホッピーの一口目をグビッと飲んだところで、今日はすでに「楽園」の4品で満腹だったことに気がつきました。ここに来ると、いつも塩ユッケを注文してるので、自然な言葉の流れで「ホッピーと塩ユッケ」って注文しちゃったのでした。

「はい、塩ユッケです」

 と持ってきてくれた塩ユッケのおいしそうなこと。さっそく黄身をつぶして、グリグリとかき混ぜていただくと、満腹感なんてふっとんで、スイスイと入ってしまうのが恐ろしい。塩ユッケも別腹ですねぇ。

 この店には、もつ焼きもひと通りそろっているほか、刺身系が今いただいている塩ユッケの他にも、レバ刺し(300円)、馬刺し(300円)、牛肉刺し(300円)、千枚刺し(300円)などと充実していて、肉の刺身フリークにはたまりません。しかも値段が安いのがうれしいではありませんか。

 再び注文カウンターに行って、ナカ(ホッピーの焼酎おかわり、180円)をもらって、今日はタンパク質系の食べ物が多かったので、最後に浅漬け(200円)を注文し支払いを済ませます。

 ちょうど塩ユッケを食べ終わったところへ、おかみさんが浅漬けを持ってきてくれます。浅漬けのお皿を受け取って、そのかわりに空いた塩ユッケのお皿を渡そうとすると、

「うちでは従業員はお皿を下げないんですよ」

 と、ニッコリ、やんわりと店のルールを教えてくれます。そうだったんですね。これまで気がついてなかったなあ。

 まわりを見ると、他の人たちも注文をしに行くついでに、空いたお皿を持って行ったり、帰り際にお皿を下げたりしています。そうすることで、店主夫妻(プラス、時々その子供たち)で、収容人数の多いこの店を、この値段で切り盛りすることができるんですね。これは協力しなければ。

 今日気がついたルールがもうひとつ。それはトイレに入るときにトイレの電灯を点け、出るときに切るということ。それに連動して、トイレの外側で、店内各所から見えるところにある〔トイレ使用中〕の灯りがともるのです。

 浅漬けは、白菜とキュウリの浅漬けミックス。200円とは思えないほどの量ですが、その浅漬けの短冊メニューには「量を少なめにしました」という断り書きがあります。ということは、以前はもっと多かったんでしょうね!

 壁際で、ゆっくりと1時間ちょっと立ち飲んで、今日の支払い総額は1,190円。空いたお皿とホッピージョッキをカウンターに返して、「どうもごちそうさま」と店を後にしたのでした。

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「車橋もつ肉店」 / 混ぜた後の塩ユッケ / 浅漬けとホッピー

店情報前回

《平成21(2009)年7月2日(木)の記録》

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巻揚に〆はキシメン? … 中華料理「楽園(らくえん)」(横浜市・石川町)

巻揚


 都内在住・在勤のお二人と、横浜で飲み会です。

「横浜あたりは、あまり知らないので、お勧めのお店をご紹介ください」

 というお二人をお連れしたのは、つい先日、濱の酒場通・iiさんに連れて行ってもらったばかりの、横浜中華街の広東料理屋、「楽園」です。

 今日もまた、人数と開始時刻だけを電話で連絡し、席を確保しておいてもらいます。

 この前は「もつスペシャル」で、もつばっかりいただきましたが、今日は普通にいただきましょうね。

 とはいうものの、この店ならではの白いセンマイは絶対はずせないので、センマイとネギ・生姜の和え物(1,500円)はもらって、名物の巻揚(まきあげ、1,570円)ももらって、あとは夏らしくウナギのふかし煮を注文します。

 この店は、人数分と同じくらいの品数を注文すると、ちょうど満腹になるのです。

 瓶ビールをもらって乾杯しているところへ、すぐに出されたセンマイとネギ・生姜の和え物は、たわしでゴシゴシと洗うことによって、表面の黒い皮を取り、まっ白になったセンマイを使っているのが大きな特徴です。

 そして巻揚(まきあげ)。巻揚は、春巻きの皮の代わりに、豚の網脂(あみあぶら)を使って、細く切ったエビやタケノコ、シイタケなどを巻いて揚げたもの。広東料理では比較的ポピュラーな食べ物なんだそうです。

 ウナギのふかし煮は、筒状に切ったウナギを蒸して、醤油の素になる“豆みそ”という味噌で味付けたもの。中国の人にはすごく人気があるんだけど、日本人はあまり注文しないとのことでした。しかしながら、iiさんと一緒にこの店に来ると、よく注文する一品です。

「最後にもう1品いただきたいんですけど、なにがいいでしょうね」

 と女将の曽賜珍(そう・しちん)さんに相談したところ、

「ビーフンかキシメンがいいのではないかしら」という返事。

「キシメンって、あのキシメン?」

「それに似てる中華の麺です」

 ということで、さっそくその牛バラ焼きキシメン(1,000円)を注文してみます。

 このキシメン、漢字では河粉と書いてホーファンと読むんだそうです。原料は米の粉で、これを平たい麺にするのでキシメン風になるんだそうです。広東地区のほかに、東南アジアの一帯でも似たような麺料理が多いのだそうで、たとえばベトナムのフォーなんかも、麺は同様のものなんだそうです。

牛バラ焼きキシメン 出てきた牛バラ焼きキシメンは、肉や青菜もたっぷりとのって、ボリュームたっぷり。麺は、キシメンと比べるともっちりとした感じで、ちょっと時間が経つと、すぐに麺同士がくっついてモチモチした食べ物に変身します。

 3人で4皿となると、相当な量で、すっかり満腹になってしまいました。やっぱり人数×1皿というのが適切な量なんですね。

 今度は6~8人くらいでやって来て、6~8皿くらい注文して、あれこれと食べてみたいですね。>誰とはなく

店情報前回

《平成21(2009)年7月2日(木)の記録》

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特上にぎり寿司を肴に … 「魚がし寿司(うおがしずし)」(都立家政)

特上寿司


 にぎり寿司が食べたくなって、西武新宿線・都立家政(とりつかせい)駅で下車し、すぐ近くの「魚がし寿司」に向かいます。

 「魚がし寿司」は、店主ご夫妻二人が切り盛りされている、カウンターだけの小さな寿司屋。にぎり寿司が1個100円~350円。にぎり寿司・巻きものなど10個ほどのセットも、並寿司が600円、上寿司が800円、特上寿司でも1,300円と安価で、とても人気のあるお店です。

 今日も10席程度のカウンターは、地元の老若男女たちでほぼ満席状態ですが、かろうじて一番奥のテレビ前か、一番手前の角のところが、それぞれ1席ずつ空いています。みんなの後ろをすり抜けていくのもなんですので、一番手前の角のところにしましょうね。

 「いらっしゃいませ」とお絞りを持ってきてくれるお内儀(かみ)さんに、まずはビール(アサヒスーパードライ中瓶、500円)をもらい、つまみには生タコ刺身(700円)をいただきます。

 注文を受けてから、大きな足からスィ~ッ、スィ~ッとスライスされていく生タコは北海道産。ツヤツヤとその白さがまぶしいほどで、ワサビのほかに酢橘(すだち)も添えられて、小皿の塩も出されます。

 端っこの2~3切れくらいに、サッと酢橘を搾って、ちょっとだけ塩をつけて食べてみると、淡白な味わいの中に、タコの身の甘さをじわりと感じます。あぁ~、うまいっ。合わせていただく冷たいビールもうまいっ。

 この店の刺身には、いつもたっぷりと切り昆布が敷かれています。これに言えば出してくれる青紫蘇ドレッシングをかけて食べると、口内がさっぱりとリフレッシュされるのです。この刺身のツマは、残したことがありません。

 続いて燗酒(550円)を湯呑みでもらって、握りは特上寿司(1,300円)を注文します。

 すぐに出される特上寿司は、玉子、甘エビ、キンメダイ、中トロ、カンパチ、マグロ、ウニ、イクラ、ホタテに、カッパ巻きです。

 1個ずつ手にとって、醤油をチョイとつけてはペロリといただいて、ゴクリと飲み込んだところで、追いかけるように燗酒をチビリ。ネタの冷たさと燗酒の温かさ、魚介類の旨みに、燗酒の甘さ・辛さが、口中でうまくバランスしていきます。(燗酒の甘さは糖分の甘さ、辛さはアルコール分の辛さのことです。)

 にぎり寿司もまた、出されたらササッと食べたほうが美味しい料理のひとつです。

 あっという間に特上寿司を平らげて、しじみ汁(200円)を追加注文。そのしじみ汁をつまみに、残りの燗酒をいただきます。

 注文を受けてから1杯ずつ仕上げてくれるしじみ汁。今日のしじみは涸沼(ひぬま)産の大和しじみを使っているんだそうで、汁もさることながら、しじみの身もいいつまみになります。

 ゆっくりと1時間ちょっとくつろいで、今日のお勘定は3,250円でした。どうもごちそうさま。

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「魚がし寿司」 / 生タコ刺身 / 涸沼しじみ汁

店情報前回

《平成21(2009)年6月26日(金)の記録》

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〔コラム〕 暑い夏でも鍋焼うどん … 鍋焼うどん「アサヒ」「ことり」(松山)

「アサヒ」の鍋焼うどん


 今年も夏休みは故郷・松山(愛媛県)に帰省。この地には高校卒業までしかいなかったので、酒場はあまり知らなくて、食事の店や喫茶店などで懐かしさを感じるお店が多いのです。

 今日は、昭和22(1947)年創業の鍋焼うどんの老舗、「アサヒ」にやってきました。

 鍋焼うどんは、他の土地ではどっちかというと冬場の食べ物という印象が強いと思いますが、松山あたりでは、ごく普通のうどんの1種類として、年中食べるのです。

 ここ「アサヒ」のメニューは、鍋焼うどん(500円)と、それに玉子が入った鍋焼玉子うどん(550円)の2種類。これにサイドメニューとして、いなりずしが1個なら120円、一皿2個で220円と、ソフトドリンク(サイダー、コーラ、オレンジ、ジンジャー)がそれぞれ120円であるのみと、実に潔い。ビールすらありません。

 だから注文も「ひとつ」とか「ふたつ」とか、数量を申告するのみです。玉子入りがほしい人は「玉子入りね」とか、「玉子入れてもらえる」と注文します。

 今日はシンプルに、普通の鍋焼うどん(500円)を一人前。

 待つことしばし。ふた付きのアルミの鍋に、アルミのレンゲ、そして割り箸がのって、鍋焼うどんが出されます。

 松山の鍋焼うどんは、ここ「アサヒ」と、すぐ近くにある「ことり」の2店が特に有名で、どちらもほとんど同じ外観、つまりふた付きのアルミ鍋にアルミのレンゲというスタイルで出されます。しかしながら、これは決してこの2店だけということではなくて、松山近辺では、鍋焼うどんがメニューにある店ならば、どの店で食べてもほぼこのスタイルで出てきます。

 私自身、よその土地に行くまでは鍋焼うどんと言えば、このスタイルと思い込んでいたくらいです。

 ふたを開けると、フワッと立ち上る湯気。トッピングされている具材は甘~く煮た牛肉に、細く切った油揚げと、斜めにスライスしたチクワが、それぞれ数切れ。カマボコと、細く切った平天が一切れずつ。そして刻みネギと、他の土地でイメージする鍋焼うどんと比べると、とってもシンプルです。

 この具材も、店によって多少の違いはあるものの、ほぼ似たようなもの。だから値段も、どこで食べても500円前後と安いのです。

 そして、うどんがとても軟らかいのと、甘い出汁(だし)が、これまた松山あたりの古いうどんの特徴です。もっとも、最近は松山でもさぬき系のしっかりとした腰、シャキッと辛めのダシの店が多くなっていますが、もともとの松山地方のうどんは、やわらかい麺、甘いダシ、トッピングの人気は甘く煮た牛肉のようなのです。

 店内の壁には「まだ甘い物が貴重品だった昭和22年に、曽祖父の考案でアサヒの鍋焼きは誕生しました。時代は流れても、平成の今日まで懐かしの味を皆様に…」という張り紙もあります。

 品物と引き換え払い(キャッシュ・オン・デリバリー)も、この店の特徴のひとつ。ときどき冷たい水で口中を冷やしながら、熱々の鍋焼うどんをハフハフといただきます。

 この店の鍋焼うどんは、テーブル上にそのまま置かれるので、各テーブルは、鍋焼うどんを置く場所だけ、表面の塗装が少しはげていて、歴史を感じます。

 真夏の平日、午後4時ごろという中途半端な時間にもかかわらず、次々にお客さんがやってくるのもすごいですね。ボリュームがそれほど多くないので、おやつ代わりに食べているんでしょうか。

 ちなみに、すぐ近くにあるもう1軒の老舗(昭和24年創業)、「ことり」のほうは、この時間、すでに売り切れ閉店。

 「ことり」も、メニューには鍋焼うどんと、いなりずしの2種類しかなく、品物と引き換え払い。営業時間や定休日まで「アサヒ」と同じというのがおもしろいですね。競争するより協調しようという考えなのかも。

 こちらのトッピングも、甘く煮た牛肉を中心に、細く切った油揚げ、ナルト1枚、そして薄く切った玉子焼も1枚のっていて、刻みネギです。「ことり」の鍋焼うどんには、玉子入りというオプションは(メニューには)ありません。また、アルミ鍋は、アルミ皿にのせて出されるところも「アサヒ」との違いです。

 こういう、その土地ならではの食べ物をいただくと、故郷に帰った感じが強くなりますよね。

090730a 090730b 090730c
「アサヒ」 / 鍋焼うどん / ふたを開けて

080720a 080720b 080720c
「ことり」 / 鍋焼うどんといなりずし / ふたを開けて

    【鍋焼うどん「アサヒ」】
  • 電話: 089-921-6470
  • 住所: 790-0012 愛媛県松山市湊町3-10-11
  • 営業: 10:00-18:00(売りきれ次第閉店)、水休
  • 場所: 松山市駅前から銀天街(ぎんてんがい)に入り、銀天街のアーケードが終わる1本手前の路地を左へ入り、突き当りを左に折れた右手。
  • メモ: 昭和22(1947)年創業の鍋焼きうどんだけの店。テーブル40席、座敷12席の62席。鍋焼うどん500、鍋焼玉子うどん550、いなりずし一皿(2個)220、いなりずし1個120、サイダー・コーラ・オレンジ・ジンジャー各120。料金は品物と引き換え払い。(2009年7月調べ)
    【鍋焼うどん「ことり」】
  • 電話: 089-921-3003
  • 住所: 790-0012 愛媛県松山市湊町3-7-2
  • 営業: 10:00-18:00(売りきれ次第閉店)、水休
  • 場所: 松山市駅前から銀天街(ぎんてんがい)に入り、銀天街のアーケードが終わる1本手前の路地を左へ入った右手。
  • メモ: 昭和24(1949)年創業の鍋焼きうどんだけの店。テーブル・小上がりで全40席。鍋焼うどん460、いなりずし(2個)240。料金は品物と引き換え払い。(2008年7月調べ)
《平成21(2009)年7月30日(木)の記録》

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隠れ酒場でハイボール … バー「コモ(COMO)」(横浜市・山手)

「COMO」


 横浜中華街近くのバー「ウィンドジャマー」を出て、都内に住むお二人は帰路につき、残った横浜チーム(濱の酒場通・iiさんと私)で、「最後にもう1軒」と、タクシーで向かったのは、山手トンネルを抜けた先、麦田町にある、隠れ家のようなバー「COMO(コモ)」です。

 このバーに来たのは、これで2回目。初めてやって来たのは、6年前のことで、そのときもiiさんに連れてきてもらったのでした。ここもまたiiさんの行きつけのお店の1軒です。

「中華料理、バー、もつ焼き屋などのそれぞれの分野に、それぞれ3軒程度行きつけのお店があれば、もうそれで十分です。それよりたくさんあっても、わが身はひとつなんで、回りきれませんから」とiiさん。

 ご紹介していただくたくさんのお店のすべてが、店の人から名前で呼ばれるほど、iiさんの行きつけのお店であることを、いつも不思議に思っていたのです。なるほど、そうやって1分野3軒程度に絞って、それぞれ行きつけのお店として通っているんですね。

 それにしても、寿司、フレンチ、イタリアンに、大衆酒場、立ち飲み屋と、その分野自体が非常に多いので、それぞれ3軒ずつとしても、やっぱりものすごい数です!

 さて「COMO」。直線カウンター7~8席と、背後の壁に、ごく小さな作り付けの補助テーブル2つの小さな店内を、店主ひとりが切り盛りされています。

 店の創業は昭和36(1961)年。最初はトリスを置くバーとしてスタートしたそうで、バックバーの棚の高さも、そのトリスに合わせたもの。その後、ホワイトに変わり、今では角瓶を置いているんだそうです。

 その角瓶を1本出してもらって、ソーダ割り(ハイボール)でいただきます。

 肴(さかな)のメニューは特になくて、座って飲んでいるとお通し風に、チャーシュー、玉子焼、チーズが、ひとり2切れずつ出されます。前に来たときも、黙って飲んでるだけで、筑前煮、酢ダコ、柿ピーが出されました。

 これらをつまみに、ハイボールを2杯ほどいただいているうちに、もう閉店時刻(午後12時)。ニューボトルを1本入れてのお勘定は、ふたりで6千円。iiさんによると、「ボトルが入ってたら、大体ひとり千円だよ」とのことでした。

 今宵もありがとうございました。>iiさん

店情報前回

《平成21(2009)年6月24日(水)の記録》

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店情報: バー「コモ(COMO)」(横浜市・山手)

    090624z
  • 店名: COMO(コモ)
  • 電話: (未調査)
  • 住所: 231-0849 神奈川県横浜市中区麦田町4-98
  • 営業: (未調査ながら、閉店時刻は24:00)
  • 場所: JR根岸線・山手駅から、商店街(大和町通り)を、フェリス女学院大や港の見える丘公園方面(北東)に歩き、バス通りに出たら、その信号交差点(山手駅入口)を左折したすぐ先、左手。
  • メモ: 昭和36(1961)年にトリスを扱うバーとして創業。その後、ウイスキーはホワイトを経て、現在は角瓶。(2009年6月調べ)
  • HTML版(2003年以前): (03.10.09)

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辛旨チリペッパーピザ … バー「ウィンドジャマー(Windjammer)」(横浜市・石川町)

ピザとバーボンソーダ


 「楽園」を出て、濱の酒場通・iiさんたちと4人で向かったのは、すぐ近くにあるジャズ・カクテル・ラウンジ「Windjammer(ウィンドジャマー)」です。

 中に入ると広い店内には、テーブル席がずらりと並び、一番奥に生演奏用のステージがあります。入口右手には、十数名分ほどのL字カウンターもあり、今日はそのカウンターに4人で並びます。

 それぞれが好きなものを注文する中、私はメーカーズマーク(バーボン)のソーダ割りをもらいます。

 昭和47(1972)年にオープンした「Windjammer」は、今年で創業37年。店内は19世紀頃の帆船のキャビンをイメージした造りになっていて、その中にそっと身を置くだけで、我われ船好きにはたまりません。

 店内には毎日ジャズのライブ演奏が行われていて、そのミュージックチャージは、日によって500~700円ほど。ライブのスケジュールは、神奈川新聞社が運営する情報サイト「カナロコ」にも掲載されています。

 そんな帆船の雰囲気の中での、心地好いジャズに浸っていると、iiさんから「ピザをもらいましょう」というご提案があり、カウンター内の店員さんに「ピザをお願いします。うんと辛いやつね」と注文してくれます。

 ここ「Windjammer」も、iiさんの行きつけのお店のひとつ。店員さんもiiさんお好みの味付けをよく知っているようで、「はい」と笑顔で注文を受けてくれます。

 この店では、ピザやハンバーガーも美味しいんだそうで、メニューにも、トマト&バジルピザ(1,200円)や、アンチョビ&ブラックオリーブピザ(1,350円)、コンビネーションピザ(ミックスピザ、1,350円)、炭焼きキャプテンズバーガー(1,350円)などが並んでいます。

 待つことしばし。出てきたチリペッパーピザは、見た目はとてもシンプルな普通のピザのように見えます。ど~れどれ、と口に入れてみると、おぉ~っ、確かにものすごく辛いんだけど、チーズのコクのある旨みとあいまって、激辛感はありません。むしろ旨みがグンと引き立つ、辛旨(からうま)感。これはおいしいなあ。

 2杯目は、オールドクロウ(バーボン)のソーダ割り。今日は2杯ともバーボン・ソーダです。iiさんは、1杯目に続き、2杯目も生ビール。他のお二人は、それぞれカクテル(カクテルは1杯千円前後)をいただいているようです。

 午後11時過ぎまで、1時間半ほどの滞在は、ミュージックチャージに、サービス料10%も入って11,300円(ひとり2,825円)ほどでした。

090624g 090624h 090624i
「Windjammer」 / バーボンソーダ / チリペッパーピザ

店情報ぐるなび前回

《平成21(2009)年6月24日(水)の記録》

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チュルトロ鶏足煮込み … 中華料理「楽園(らくえん)」(横浜市・石川町)

鶏足の醤油煮込み


「これは内臓ではないんですけど、肉ではなくてパーツだからいいでしょう」

 と言いながら、濱の酒場通・iiさんが注文してくれたおすすめメニューは、鶏足の醤油煮込み(1,570円)です。

 トロトロに煮込まれた鶏の足を口に入れると、舌と上あごではさんだだけで、歯も使うことなくチュルリととろけます。後に残るのはコロコロと小さな骨ばかり。

「小さな骨は、この骨壷(なのか?)に出してくださいね」

 と、一緒に出された、まさに壷状の容器を渡してくれます。豚足も大好物なんだけど、チュルトロ感は鶏足のほうが勝ってますねぇ。まさにコラーゲンの塊(かたまり)といった感じです。

 この鶏足、季節の青菜とともに煮込まれているのですが、これまた青菜のほうはシャッキリとした食感を残していて、トロトロの鶏足と、とてもいいコントラストです。

「この店には、いろんな人を連れてきたんですけど、ここのモツが食べられない人はいませんでしたねぇ。見た目も美しいので食欲をそそるし、誰もが喜んでくれるんです。こんなに美味しそうに見えるモツ料理は、あまりないでしょう?」

 iiさんが、この店の魅力を語ってくれているところへ、コブクロとブロッコリーの炒め(1,500円)に、ハチノスとピーマンの炒め(1,500円)も出てきます。iiさんがおっしゃるとおり、この両品も、実にいいビジュアルですねぇ!

 テーブルの上に、モツ料理がたくさん並んだところで、飲み物も紹興酒(ボトルが2,300円)に切り替えます。燗をつけてもらったものを、氷を入れた小さいグラスでいただくというのが、iiさんに教えてもらった紹興酒の楽しみ方。味わいがマイルドになります。

 となりのテーブルには、体格のいい男性が6人ほど入ってきました。バリバリと聞こえてくるのは中国語(広東語)。となりのテーブルだけでなく、店内には中国語のお客さんが大勢いらっしゃっていて、店内に響き渡る会話だけを聞いていると、まるで日本じゃないみたい。

 となりのお兄さんたちも、早速あれやこれやと注文して、傍(はた)で見てても小気味がいいほど、ものすごい勢いで食べ始めます。

 そのとなりのテーブルに、ど~んと登場したのは、大きな蒸し魚(清蒸魚、時価で1尾4~6千円ほど)。うわぁーっ。これはうまそうだ。

「あれは石鯛ですよ。一番 高いお魚です」と女将さんが教えてくれます。

 聞けば、となりのグループは、この近くにある「聘珍樓(へいちんろう)本店」のコックさんたちなんだそうです。「聘珍樓」も同じ広東料理の店ながら、こういう蒸し魚は扱っていないので、ときどき食べに来てくれるんだとか。他の店の料理人にも愛される味なんですね。

「日本のお客さんは、新鮮な魚があるとお刺身で食べる方が多いんですが、中国の人たちは蒸した魚を喜びますね」と女将さん。コックさんたちは、あっという間にたくさんのお皿を平らげて、帰っていきました。すばらしい食べっぷりです。

 今日は、もつスペシャルなので、もつ料理ばっかりいただきましたが、もちもちと厚めの皮の餃子(700円)や、チャーハン(680円)、焼きビーフン(840円)などもおすすめの品。人数分程度の品数を注文すると、ちょうどいいのではないかと思います。

 今日は4人ながら5品(人数分+1品)をいただいたので、すっかり満腹。

 1時間半ほどの滞在は4人で9,900円(ひとりあたり2,500円弱)でした。どうもごちそうさま。

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コブクロとブロッコリーの炒め / ハチノスとピーマンの炒め / 壁の短冊メニュー

店情報前編

《平成21(2009)年6月24日(水)の記録》

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モツだけのスペシャル … 中華料理「楽園(らくえん)」(横浜市・石川町)

センマイとネギ・生姜の和え物


「モツの美味しい店となると、この店をはずすわけにはいかんでしょう」

 そう言って、濱の酒場通・iiさんが連れてきてくれたのは、横浜中華街にある広東料理の店、「楽園」です。

「いつもは、モツ系は1~2品もらって、あとは中華風の刺身(要予約)や、名物の巻揚(まきあげ)、ウナギ、青物の炒めなどを注文することが多いんだけど、今日はモツだけのスペシャルで行きましょう。4人だから、4品前後なら食べられるでしょう」とiiさん。

 この店は、1品1,500円前後という値段ながら、だいたいひとりあたり1品見当で注文すれば、ちょうどいい量になるので、結果的にはとても安くつくのです。中華のお店はどこもそうですが、なるべく大勢でやってきて、あれやこれやとたくさん注文するのが楽しいですよねぇ。

「それじゃセンマイとねぇ、あとハチノスと…」

 と、いつものようにメニューも見ないで、するすると注文してくれるiiさん。

「この店のいいところは、こうやって食べたいものをあれこれと注文しておいても、出す順番や、調理法(味付け)などに、うまく変化をつけてくれるところ。あまり似たようなものが続いた感じにならず、どれも美味しく食べられるんですよ」

 ビール(520円)と一緒に、お通し代わりに出してくれた、自家製のザーサイをつまみながら待つことしばし。

 まず出てきたのはセンマイとネギ・生姜の和え物(1,500円)。真っ白いセンマイが、ここ「楽園」のトレードマーク的な存在でもあります。

「漂白してるわけじゃないんですよ。新鮮なセンマイ(牛の第四胃袋)を、タワシでごしごし洗うと、表面の黒い皮が剥けて、こうやって白くなるんです。とにかく鮮度が良くないと、こうはならないんですよ。鮮度が悪いと、どう磨いても灰色にしかならないんです」

 そう教えてくれるのは、この店の女将・曽賜珍(そう・しちん)さん。店は先代が昭和23(1948)年に創業し、今年で創業61年になったのだそうです。

「iiさんには、昔からずっといらしていただいてるので、私がご説明するよりも、むしろiiさんのほうがよくご存知だと思いますよ」と微笑んでくれます。

 センマイとネギ・生姜の和え物は、白いセンマイと、白髪ネギ、その白髪ネギと同じくらい細く切った生姜、そして香菜(パクチー)をさっと和えたもので、ほんわりと温かい状態のものに、別皿で出してくれる唐辛子味噌をつけて食べるのがおすすめです。この唐辛子味噌の辛さで、味わいがビシッと締まるのです。

「はいっ。牛モツでございます」と牛モツ煮込みの登場。内臓のいろんな部分を、醤油味で煮込んでいる。八角(ハッカク)の風味がよく効いていて、もつ焼き屋の煮込みとは、これまたまるで違う感じ。「みんなは“イカ”って言うけど、ほんとはイカじゃないのよ」と女将さんが言う、白くて弾力の強いモツは、ハツモト(大動脈)なのかな。

 この煮込み、牛モツ以外の具はレタスのみなのですが、思いっきり煮込まれた牛モツに対して、このレタスがシャッキリ感を残した絶妙な火のとおり加減で、さすが中華です。

 東京のモツ煮込みは、腸が主役になることが多いのですが、ここの煮込みには腸は使われていないようです。メニューを見ても、腸を使った料理は見あたりません。う~む。これも不思議ですねぇ。

(後編に続く)

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「楽園」 / 青山(チンタオ)ビール / 牛モツ煮込み

店情報前回

《平成21(2009)年6月24日(水)の記録》

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トマト、ポテト、古漬 … 立ち飲み「ぼんそわ」(新橋)

トマト割りとポテトサラダ


 新橋あたりでの仕事関連の飲み会を終えて、ふらりとやってきたのは、大人気の小さな立ち飲み屋、「ぼんそわ」です。いやぁ、あいかわらず大勢のお客さんでにぎわってますねぇ!

 横に細長~い「コ」の字のカウンターは、「コ」の字で言って、左下のところに2階に上がる階段があって、カウンターが途中で切れているので、正確には角張った「つ」みたいな形です。

 普通に立つと10人くらいでいっぱいになるくらいの狭さだと思うのですが、もっと(15人くらい!?)ギューッと入ってることも多いのです。

 火曜日、午後9時半頃のこの時間帯も、お客さんがびっしりと詰まっている状態。「コ」の字の上の辺の真ん中あたりに、かろうじて半人前くらいの隙間(すきま)があったので、半ば無理やりといった感じで、そこに入り込ませてもらいます。

 カウンターの上段に置かれている、銀色のお皿は、お金入れ。注文した品が出てくるたびに、ここからお勘定を持って行ってくれる、キャッシュ・オン・デリバリー方式です。そのお皿に千円札を1枚置いて、カウンターの中からお通し(サービス)の小鉢を出してくれる店主に、トマト割り(400円)とポテトサラダ(200円)を注文します。

 すぐにカウンターの上段に出されたトマト割りは、氷入りのサワーグラスに、ぷっくりと表面張力まで焼酎。それとは別に缶のトマトジュースが出されます。

 このままだと、カウンターの下段にグラスを下ろすこともできないので、お行儀は悪いですが、口から迎えに行って、上から5ミリほどをすすり込んでから、おもむろにカウンター下段へとグラスを下ろします。この焼酎の濃さが「ぼんそわ」ならではですねぇ。

 店は店主と、そのお母さんの二人で切り盛りされていて、カウンターの奥側(「コ」の字の左側)が厨房スペースになっています。「コ」の字カウンターの中は、ちょうど一人が行き来できるくらいの幅。カウンターのこっち側と、向こう側の距離が近いので、カウンターを挟んだ両側でも話がはずむようで、お客さんたち同士の仲がいいのも、この店の特徴です。

 焼酎を飲んでは、あいた空間にトマトジュースを入れて。やっと普通のトマト割りくらいの濃さになったところで、つまみにはお新香の古漬け(200円)をもらいます。

 キュウリやナス、ニンジンなどの古漬けを細かく切って混ぜ合わせたこの一品は、古漬けらしい乳酸発酵の酸味でお酒が進みます。

 軽く40分ほど立ち飲んで、今日の支払い総額は800円。どうもごちそうさま!

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トマト割りとお通し / ポテトサラダ / 古漬け

店情報前回

《平成21(2009)年6月23日(火)の記録》

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〔コラム〕 呑兵衛の友 ウナギ串焼き

「丸富」の肝焼と串焼


 今日(2009年8月8日(土))の読売新聞夕刊(東京本社版)「ぶらり食記」に『呑兵衛の友 ウナギ串焼き』として、青物横丁は「丸富」のウナギの串焼きと、神田「みますや」のドジョウ丸煮を紹介させていただきました。

 うな丼や蒲焼もいいのですが、呑兵衛(のんべえ)にとっては、やっぱりウナギの串焼きで一杯というのがうれしいですよねぇ。

「昔は、ウナギのパーツで酒を飲ませる店が多かったんだが、最近は減ってきたよなあ」

 と嘆くのは会社の先輩たち。私の勤務先に近い、横浜市磯子区の新杉田駅(JR根岸線)から杉田駅(京急本線)を結ぶ商店街にも、ウナギ串焼きで手軽に飲めるお店が多かったんだそうです。

 改めてウナギの串焼きが食べられる店を思い出してみると、たしかにそれほど多くはありません。

 私が行ったことがあるのは、先ほどもご紹介した青物横丁「丸富」や、漫画「美味しんぼ」でも紹介された中野「川二郎」、そこで修業された荻窪「川勢」。新宿・思い出横丁の「カブト」に、自由が丘の「ほさか」といったところ。これらの店では、ウナギの串焼きが主役で、他には何品かのつまみとご飯物(うな丼)がある程度。ほとんどのお客さんが、串焼きをつまみに、ビールやお酒を飲んでいます。

 他のメニューもいろいろある中に、ウナギの串焼きもあるという店は、中野「ばんば」、中野「いろは亭」。もともとウナギの串焼きが主役だった大井町の「むら上」も、今年の春から「三代目 むら上」となって、ウナギの串焼きも食べられる居酒屋風に変身しました。

 蒲田の「うなぎ家」や、横浜・屏風浦(びょうぶがうら)の「うなぎや」も、ウナギの串焼きもある立ち飲み屋です。

 むりやり仲間に入れるなら、赤羽の「まるます家」や、荻窪の「やき屋」にも、ウナギの肝焼きがあります。

 さぁそして、これ以降は私自身は行ったことがないお店ですが、ウナギの串焼きメニューがあるのが、先ほどご紹介した「川二郎」のオヤジさんが、中野駅近くに新たに開いた「味治」。同じ「うな鐡」という店名ながら、それぞれあまり関係ない感じの、渋谷の「元祖うな鐡」に、「浅草うな鐡」、大塚・大宮の「うな鐡」、そして新宿歌舞伎町の「うな鐡」。

 さらにネットを検索してみると、新橋の鰻串焼「ささき」や、歌舞伎町の「鰻将本店」、日本橋蛎殻町(最寄り駅は人形町か水天宮)のうなぎ串焼専門「心天」、蒲田のうなぎ串焼き「かるちゃん」、九段下の「春木屋善兵衛」などでも、ウナギの串焼きが食べられるようです。

 最後に忘れてはならない人気店を1軒。国立の「うなちゃん」です。ここは出かけていったことがあるのですが、そのときは、開店から1時間後の午後6時にして、すべて売り切れ状態だったのでした。もう1度行かなきゃ、と思いながら、まだ実現できていない課題店です。

 みなさんのおすすめのウナギ串焼き屋があれば、ぜひご紹介ください。

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今が旬、カツオたたき … 焼鳥割烹「川名(かわな)」(阿佐ヶ谷)

カツオたたき


 日曜日の今日は、午後4時の開店に合わせて「川名」です。

 「川名」は、明日、6月22日(月)から7月1日(水)まで、10日間のアーリーサマーバケーションに入るので、その前にたっぷりと「川名」を充電しておかなきゃね。

 家を出るのがちょっと遅れたため、「川名」に到着したのは開店10分後。すでに7席分のカウンターの両端に1名ずつと、壁際に3卓並んだテーブル席(4人掛け)のうち2卓にも、それぞれ2名ずつの先客が入っています。あいかわらず、みなさん、出足がいいですねぇ。

 私もカウンターの真ん中の席(店内では“4番”と呼ばれる席)に座り、すぐにお通し(サービス)のスイカひと切れを持ってきてくれるハルカさん(店を手伝っている女性)に、氷なしの赤ホッピー(336円)を注文します。

 ホッピーは、白・黒で区別する店が多いのですが、ここ「川名」では、ホッピー瓶の王冠の色に合わせて、赤・黒と区別しているのです。「川名」もそうですが、王冠を抜いて出してくれるお店が多いので、あまり王冠は見たことがないかもしれませんが、機会があれば観察してみてください。白ホッピーの王冠が赤色です。

「お待たせしました」とホッピーを出してくれたハルカさん。エプロンのポケットから伝票を取り出して「おつまみは?」と聞いてくれます。こうやって、まず最初に飲みものだけを注文しておいて、その飲みものが出されたところで肴(さかな)を注文するのが「川名」のスタイルです。飲みものを注文したあと、ゆっくりと今日のメニューをながめる時間が取れるのがうれしいですね。

 ホワイトボードに並ぶ今日のメニュー。刺身(420円)には、カツオたたき、とび魚刺、ほたて刺、真鯛刺の4品が、焼き物(294円)には鮭かま焼、絹あつあげ、ほっけ炭焼の3品が、サラダ(294円)ではブロッコリーサラダ、アスパラサラダ、生キャベツの3品が、そして人気の漬物(168円)には、ゆず大根、セロリ漬、新生姜、白うり漬の4品が並んでいます。もちろん、基本的に焼き鳥屋さんなので、串焼き関係のメニューもずらりと並びます。

 そんな中から、今日はカツオのたたき(420円)とアスパラサラダ(294円)をお願いすると、ハルカさんが「は~い」と、ニッコリ笑顔のサービス付きで注文を受けてくれます。

 すぐに出されるアスパラサラダには、マヨネーズがたっぷりと添えられます。ここでは、どのサラダをたのんでも、マヨネーズたっぷりで出されるがうれしいのです。

 そしてカツオのたたき。シソ(刻んだ大葉)や玉ねぎスライスなどがたっぷりとのせられて、横にはおろし生姜です。これを醤油でいただくわけですが、後から入ってきた常連さんは「カツオたたきをポン酢醤油で」という注文をしていました。これもいいかもね。

 あぁ~、カツオがうまい。春先、出始めの初ガツオも、秋の脂ののった戻りガツオもいいけれど、夏の季節の自然なカツオが個人的には一番好きです。すべての季節の中で、もっとも自然に美味しいですよねえ。

 壁に貼られたメニューを見ると、角ハイボール(336円)が新たにメニューに加わっていて、それをもらいます。角ハイボールは、カウンター内に逆さまにセットされた角瓶から冷えたジョッキに氷入りで注がれ、シュワッと炭酸を入れてできあがりです。

 つまみは、メニューの中に、はじめて見る〔ちか魚串〕(2本189円)というのを発見して、これをもらってみることにします。ちょうど後ろを通過するハルカさんを呼び止めて、「ちか…なんとかの串焼きっていうの、お願いします」と注文すると、「はい。チカウオね」と読み方を教えてくれます。

 待つことしばし。出てきたチカ魚は、見た目はほとんどワカサギです。焼きたてのホクホクが嬉しいではありませんか。なにしろ、焼き物はすべて炭火焼きですからねぇ!

 もう1杯、角ハイボール(336円)をいただいて、ゆっくりと1時間半ほどの滞在は、1,890円でした。どうもごちそうさま。

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アスパラサラダ / 角ハイボール / ちか魚串

店情報前回

《平成21(2009)年6月21日(日)の記録》

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辰巳新道でカラオケを … 小料理「いずみ」(門前仲町)

 「だるま」を出た時点で午後10時半を回っており、「オテル趾骨」のトカゲ沢さんご夫妻はご帰宅。残るぼあ子さんと、「酔わせて下町」のFさん、そして私の3人で、ぼあ子さんが前からぜひ行ってみたかったという、スナック「エコー」を目指したものの、残念ながら今日は臨時休業。

 すぐ近くにある吉田類(よしだ・るい)さん行きつけのスナック風小料理屋「いずみ」に入ります。

 女将がひとりで切り盛りする店内は、コの字型カウンター10席程度だけと小さく、我われの他に、先客がひとり。後からもうひとり入ってきて、お客は全部で5人となりました。

 ビールの後は、焼酎のボトルを入れて、カラオケもちょっとだけ。

「彼の車にのって~、真夏の夜を走りつづけた~♪」

 ぼあ子さんが歌ってくれる「真夏の出来事」が懐かしいなあ。

 1時間ほど呑んで、しゃべって、歌って。お勘定は6,300円(ひとりあたり2,100円)でした。

 今日はお休みでしたが、「エコー」の場合も、ボトルを入れてもひとりあたり、大体3千円といったところ。

 このあたり(辰巳新道)は、ボトルを入れてもこのくらいの値段で済む店が多いようです。

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「いずみ」 / ビールとお通し / めざし

店情報前回

《平成21(2009)年6月20日(土)の記録》

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新人美女がお手伝い? … 大衆酒場「だるま」(門前仲町)

チューハイ1発


 築地の「ねこ屋」を後に、「酔わせて下町」のFさん、「オテル趾骨」のトカゲ沢さんご夫妻とともに、門前仲町へと移動。これまた先週、小岩で呑んだときにお世話になったぼあ子さんも合流して、5人で「だるま」です。

 「だるま」は大衆酒場ながら、その料理、1品1品のボリュームが多いので、ひとりで行くよりは、複数人でグループで行くほうがお勧めのお店。今日も「5人です!」と入ると、一番奥のテーブル席(4人掛け)をふたつ使うように案内してくれます。

 さっそくチューハイ(400円)をもらって乾杯し、料理は、にこごり(500円)、サラダ盛り合せ(600円)、アジフライ(700円)を注文します。

 ここのサラダ盛り合せは、ポテトサラダ、マカロニサラダ、トマトサラダ(冷やしトマト+マヨネーズ)の3品が、それぞれ一般的な大衆酒場での1人前分ずつほど盛り合わされて600円というお得な一品。ただし、ひとりで来ると、これだけでほぼ満腹になってしまうのが難点です。

 「だるま」と言えば、店を手伝う美人姉妹でも有名ですが、その美人姉妹が店に来るのは平日(月~金)だけなのが残念なところなのです。

 ところがっ!

 今日の「だるま」のフロアには、若くて、派手な顔立ち、スタイルも抜群の美女がいて、ニコニコと絶やさぬ笑顔のまま、お客さんたちの間をスイスイと飛び回っているではありませんか。おぉ~っ。美人姉妹に加えて、新たな美女が登場したのでしょうか。

 チューハイを3発ほどおかわりする機会をつかまえて、さっそく「新しく入られたんですか?」と聞いてみると、なんと「あら。私、妹よ」という返事。

 ウソッ! 前に会ったときよりも若くなってないか!? 体形も、前よりもさらに引き締まった感じがするし。う~む。由美かおるか、「だるま」の美人姉妹か。まさに恐るべき状況だよなあ。

 写真撮影に関しては「イヤッ」というお返事だったので、前よりもはるかに若返って見える証拠写真(?)は、残念ながらありませぬ。

 最近は、平日のみならず、土日にも手伝っていることもあるんだそうです。そんなわけで、平日は「だるま」に行くことができないみなさんにも、美人姉妹に会えるチャンス到来です。

 1時間半ほど楽しんで、お勘定は5人で5,300円(ひとりあたり1,060円)でした。ごちそうさま。

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にこごり / サラダ盛り合せ / アジフライ

店情報前回

《平成21(2009)年6月20日(土)の記録》

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あいかわらずの大人気 … 居酒屋「ねこ屋(ねこや)」(築地)

真剣な表情で燗をつける女将


 「西口やきとん」を出て、地下鉄・都営浅草線で東銀座(ひがしぎんざ)へ。今日の2軒目は、この春から新しい店舗での営業を始めた「ねこ屋」です。

 先週、「酔わせて下町」のFさんと小岩で呑んだときに、「来週末は、ぜひ新装なった〔ねこ屋〕に行きましょう」という約束をしていたのです。

 新しい「ねこ屋」前には、「オテル趾骨」のトカゲ沢さんご夫妻も駆けつけてくれました。他の常連さんも一人いらっしゃって、5人で「ねこ屋」の開店時刻を待つことしばし。

「お待たせしてすみません」

 という女将の声で、みんなで地下1階に向かう階段を下ります。地下1階とは言うものの、深さはそんなになくて(半地下程度?)、地上からも入口が見えるほどです。

 店内は、うなぎの寝床のように奥に向かって長い造りで、入口すぐの壁際にテーブル席が1卓だけあり、その奥がL字型のカウンターになっています。L字といっても、店の入口のほうは直線カウンター的に奥に伸び、突き当りで右に折れてLになるという、店の奥に短辺があるタイプです。

 店に入った順に、私が一番奥の、L字短辺の端っこまで入り、Fさん、トカゲ沢さんご夫妻、常連さんと、ずらりと並んで席に着きます。

「遅ればせながら、新しい〔ねこ屋〕の開店、おめでとうございます」

 と女将にあいさつしながら、まずは生ビール(750円)をもらって乾杯です。

「生ビールはエビスに変えたんですよ」

 と微笑む女将は、今日も和服に割烹着姿でシャキッと美人です。

 すぐに出されるお通し(席料込み500円)は、カツオの刺身3切れ。築地が近いこともあって、いつも新鮮で美味しい魚が食べられます。

 料理好きな女将の今宵のメニューは、鮭はらす焼き(750円)、鯛かぶと煮(750円)、野菜3点(揚げ茄子・枝付き枝豆・アスパラ胡麻和え)(750円)、じゃんぼししとう・椎茸肉詰め焼き(750円)、海老と五目野菜のぱりぱり(800円)、いかの葱バターホイル焼き(750円)、かつおのから揚げおろしソース(800円)、じゃが芋のバター塩辛がけ(700円)、君盃大吟醸★地鶏もも肉の酒粕味噌漬け(900円)、ねこ顔★順子母さんの野菜オムレツ(800円)、ねこ屋名物★ねこ五目さつま揚げ(750円)、地鶏なんこつつくね・月見とおろし2種の味(750円)、すきやき風肉豆腐豆腐(800円)、自家製ぬか漬け(600円)といった品々。その他に、「ご飯炊きます★お時間40分程いただきます」と書かれた、高菜とじゃこのまぜご飯(600円)も並んでいます。

 そんな中から、女将おすすめの地酒をチビチビといただきながら、じゃんぼししとう・椎茸肉詰め焼き、いかの葱バターホイル焼き、ねこ五目さつま揚げ、すきやき風肉豆腐豆腐などを順次いただきます。

 店はすぐに常連さんたちで満席。「開店と同時にいっぱいになって、入れないことが多いよ~」という噂は聞いてましたが、ものすごい人気ですねぇ!

 そんな満席状態の中、ゆっくりと、そしてお酒も料理もたっぷりと2時間ほど楽しませてもらって、4人でのお勘定は15,000円(ひとりあたり3,750円)ほどでした。

 どうもごちそうさま。また来ますね~!

(注: 2009年7月からは、土曜日も定休日となっています。土日祝定休です。)

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ビルのB1が「ねこ屋」 / 店内の様子 / お通しのカツオ刺身

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じゃんぼししとう・椎茸肉詰め焼き / いかの葱バターホイル焼き / ねこ五目さつま揚げ

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〔豊盃〕 / すきやき風肉豆腐豆腐 / 〔瀧自慢〕と〔王禄〕

店情報前回

《平成21(2009)年6月20日(土)の記録》

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焼き台横で立ち飲んで … 「西口やきとん(にしぐちやきとん)」(浅草橋)

焼き台の様子


 土曜日ながら、都内での仕事を終えて、浅草橋駅に到着したのは午後4時45分。すぐに「西口やきとん」に向かいます。

 「西口やきとん」の公式開店時刻は午後5時ながら、「お客さんがいらっしゃったら開けなきゃいけねえだろ~よ」ということなのかどうなのか、少し前からお客さんが入っていることが多いのです。

 おぉ、やっぱりお客さんが入ってますねぇ。しかも、入口左手のメイン立ち飲みカウンターなんて、ほぼ満席ではありませんか。かろうじて半人前くらいのスペースが空いていたメインカウンターの一番手前、焼き台のすぐ横のところに割り込むように入れてもらって、まずは生ビール(300円)を注文します。

 この店の生ビールは、ボール(レモンハイボール、280円)と同じ、小さいジョッキに注いでくれるので、飲み始めの喉(のど)をグッと潤すに、ちょうどいい量なのです。

 ッカァ~~ッ。特にこの一口めがたまりませんなあ。

 ちょっと落ち着いたところで、確認しないといけないのが、ホワイトボードに書き出された「本日の日替り小皿」。今日は、クリーム煮(150円)、昨日のカレー(150円)、つまみもやし(100円)、漬けきゅうり(100円)、コンソメスープ(150円)の5品が載っています。

 そこへ、となりに立ってるおにいさんから、名物・塩煮込み(150円)の注文が飛びます。

「今日は塩煮込みじゃなくて、コンソメスープになるんだけどいい?」と店のお兄さん。

「うん。じゃ、コンソメスープね」と、となりのおにいさん。

「それじゃ、私もコンソメスープ。あと漬けきゅうりもお願いします」と私も便乗注文です。

 すぐに出されたコンソメスープは、見た目はほとんど塩煮込み。いつもの塩煮込みのスープだけをコンソメ風味に変えたんですね。このスープがまた美味しくて、汁まですっかり飲みきってしまいます。(塩煮込みのときも飲み干してるけれど…。)

 漬けきゅうりは、きゅうりの酢漬けが小皿に5~6切れ。「酔わせて下町」のFさんオススメの一品でもあります。(「東京 居酒屋名店三昧」をお持ちの方は、「西口やきとん」のページをご笑覧ください。)

 続いてはボール(280円)をもらって、焼き物としてガツしょう油(100円)に、白獅子(しろじし、100円)を味噌で、そしてフランスパン(100円)を、それぞれ1本ずつ注文します。

 白獅子は、1本の串にカシラのアブラの部分と獅子唐(ししとう)を交互に刺して焼いた、この店の名物のひとつ。ハツと獅子唐を交互に刺した赤獅子(あかじし、100円)と合わせて注文されることも多い一品です。

 フランスパンが焼き上がったところで、皿なんこつ(150円)をもらって、フランスパンにのせて食べるのも定番。ボール(280円)もおかわりです。

 今日は、団体で予約のお客さんも入っているので、筋向いにある2号店、「西口やきとん広場」も営業中。そのついでに、グループ客も次々と「広場」のほうに案内されるので、本店側は比較的ゆったりとした状態です。こんなにゆるい雰囲気の「西口やきとん」は珍しいかも。

 午後6時前まで、1時間ほど楽しんで、今日のお勘定は1,410円。お腹もふくれて、ヘロヘロに酔って、この値段ですんじゃうのが「西口やきとん」なんだよなあ。

「西口やきとん」 漬けきゅうりとコンソメスープ ガツ醤油と白獅子 皿なんこつ
「西口やきとん」 / 漬けきゅうりとコンソメスープ / ガツ醤油と白獅子 / 皿なんこつ

店情報前回

《平成21(2009)年6月20日(土)の記録》

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隠れ家にもぐり込んで … 焼酎バー「くんちゃん」(野方)

「薩摩維新」の湯割り


 大井町から地元・野方(のがた)まで帰ってきて、今日の3軒目は焼酎バー「くんちゃん」です。

 地下1階にある、いかにも隠れ家風の店にもぐりこんで、カウンターの真ん中あたりに座り、

「お湯割りでおいしい焼酎をください」と、店主のくんちゃん(岡田邦裕(おかだ・くにひろ)さん)にお願いすると、

「最近は、この焼酎がうちで一番出てるから、これにしてみますか」

 と出してくれたのは「薩摩維新(さつまいしん)」という芋焼酎です。

「材料の芋が、〔農林二号(のうりんにごう)〕という昔の芋なんですよ。九州土産で持ってきてくれたものが、とても人気があって、店に常備するようになりました」

 ものすごく香りが高い焼酎です。

 お通し(席料込みで500円)として出されたのは、チーズの揚げたのと、さつま揚げ、サクランボの3種盛り。これらをチマチマとつまみながら焼酎をいただきます。

 「くんちゃん」がオープンしたのは、平成16(2004)年4月のこと。今年で創業5年となりました。

 2杯目は「今度はロックで」とお願いすると、「これは飲んだことありますか?」と言いながら出してくれたのは「古代吉兆 黒吉(くろきち)」という芋焼酎です。

 こちらの原料は、今をときめく(?)〔黄金千貫(こがねせんがん)〕。米麹の一部に古代米の黒米を使っているから「古代吉兆 黒吉」という名前なんだそうです。

 2時間ほど、ゆるゆるとくつろいで、今日のお勘定は1,650円でした。どうもごちそうさま!

「くんちゃん」 店内の様子 「古代吉兆 黒吉」のロック
「くんちゃん」 / 店内の様子 / 「古代吉兆 黒吉」のロック

店情報前回

《平成21(2009)年6月19日(金)の記録》

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〔コラム〕 変わる大井町、変わらぬ大井町 … うなぎ「むら上(むらかみ)」(大井町)

大井町 東小路


 青物横丁の「丸富」から徒歩約15分。大井町にやってきました。

 創業60年の歴史を誇った、立ち飲みのうなぎ屋、「むら上」が昨年(2008年)末に営業をやめ、「三代目 むら上」としてリニューアルオープンしたのは、今年(2009年)5月14日のこと。

 〔品川経済新聞〕の記事によると、先代(二代目)の店主である村上さんから、三代目としてこの店を引き継いだのは、新橋のうなぎ屋の息子さんである山口晴基さん。同記事には、改装のきっかけと効果について、次のような店主コメントが載っています。

「落ち着いてウナギを食べられるよう着席スタイルのお店に変えた。以前の立ち飲みスタイルでは女性客が少なかったが、改装後は女性客が増えて客層が広がった」

 さっそく店内に入ってみると、そろいの姿の店員さんたちは元気がよく、お客さんにも女性客や若いカップルが目立ちます。ちらりほらりとオヤジひとり客が混ざっているのが、昔の「むら上」の名残でしょうか。

 店内は、入口左手のL字のカウンター10席ほどと、右手の6人掛けテーブル席1卓の、合わせて16席ほど。

 空いていたカウンターの一番右端(L字短辺の一番奥)に座り、うなぎ串焼きのひと通り(5本で1,000円)と燗酒(駒泉、350円)を注文すると、すぐに出されるお通し(サービス)は、うなぎのキモを生姜煮にしたもの。

 赤いカウンターの上に、灰色のお盆が置かれ、お酒や料理はその上に置かれます。店員さんの接客も大衆居酒屋チェーンなどと同じような今風のもの。私自身は、古くから続く大衆酒場の雰囲気が好きなので、こういった、オシャレな雰囲気や、サービス精神あふれる接客には、ちょっと戸惑ってしまいます。

 うなぎのひと通りは、八幡巻(300円)、きも焼(200円)、短尺焼(200円)、ひれ焼(150円)、滋鰻つくね(200円)の5本。カッコ内が1本ずつ注文したときの単価なので、単品で注文すると合計1,050円になるところが、ひと通りで注文すると50円引きになる仕組みなんですね。

 燗酒をもう1本おかわりして、1時間ほどの滞在は1,700円でした。

 「三代目 むら上」を出て、大井町駅に向かう途中にあるのが平和小路に東小路。このあたりは全然変わっていないなあ。

 草鞋(わらじ)のような大きさのメンチカツや、ケチャップで文字を書いてくれるオムライスなどで知られる洋食の「ブルドック」に、今日もまた店の外まで人があふれる立ち飲みの「肉のまえかわ」、中華の「永楽」に、握りが1個30円からという「いさ美寿司」。変わらぬ大井町がこの小路にあります。

 しかし、かえすがえすも残念なのが、その小路を抜けた先、右手にある「大山酒場」の閉店です。

 店主のご病気のため、今年(2009年)2月末から休業していたのですが、3月27日をもって閉店。こちらも昭和27年の開店以来、創業57年の歴史を誇る老舗大衆酒場でした。ハムエッグスが大好きだったのになあ。

「三代目 むら上」 カウンター上のお膳 お通しと燗酒
「三代目 むら上」 / カウンター上のお膳 / お通しと燗酒

八幡巻、きも焼、短尺焼 ひれ焼、滋鰻つくね 「ブルドック」
八幡巻、きも焼、短尺焼 / ひれ焼、滋鰻つくね / 「ブルドック」

「肉のまえかわ」 「永楽」 「いさ美寿司」 「大山酒場」
「肉のまえかわ」 / 「永楽」 / 「いさ美寿司」 / 「大山酒場」

・「むら上」の店情報前回

《平成21(2009)年6月19日(金)の記録》

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