〔コラム〕 社員食堂でいただく、手打ちそばに冷酒
「社員食堂を借りて、手打ちそばを食べる会をやるんだけど、来ない?」
「行きます。最優先事項として、万難を排して行きます!」
そば打ちを趣味としているOさんは、会社での飲み会などのときに、その腕を振るってくれることがあるのです。「次の機会があったら、ぜひ声をかけてくださいね」とお願いしていたところ、今回、その機会がやってきたのでした。
大きな会のときは、その場で粉をこねて延ばし、そばを切るところも含めて、その工程すべてをショーアップして見せてくれることもあるのですが、今日は20人ほどの集まりなので、すでにそばを切った状態から始まります。
「家でやるときは、一度にこんなに大量には茹でないからねえ」
社員食堂の厨房設備を借りて、大きな鍋にそばを投入しながら、そう話してくれます。手打ちのそばはあっという間に茹で上がるので、となりでは助手役を買って出てくれたAさんがスタンバイ。茹で上がりを大きなザルにとって、水道の流水で熱を取り、最後は大きなボールにためた氷水に浸けて、しゃっきりと締めます。
「はーい。できたよ~っ!」
と出てくるそばに、あちこちから箸がのびます。
このイベントは、社員食堂の店長さんも手伝ってくれていて、そのそばに合わせて天ぷらや、玉子焼などを大皿でどんどん出してくれます。
合わせる冷酒は「賀茂鶴」や、「越の初梅」、「澤乃井・涼し酒」などなど。心地好い冷たさもあいまって、クイクイと飲めるは飲めるは。そばと酒とは、なんと相性がいいんでしょう。そばつゆとの相性がいいのかな。モロヘイヤの天ぷらもうまいなあ。
そこへ店長が出してくれたのは、大根やキュウリを細長~く切って、冷水にもったサラダ?
「そばと同じように、そばつゆでつるつると食べてみてください」
なんとなんと。野菜で作った麺なんですね。きしめんと同じくらいの大きさに切られた大根をツルツルツルッとすすり込むと、シャキシャキとした歯応えは大根。おもしろいなあ。普段の社員食堂とは違って、店長もいろいろと遊びを盛り込んでくれています。
そして、店長が自分で作ったイクラの醤油漬け。切った昆布などと一緒に漬け込んでいて、うまさも抜群。冷酒が進みます。
飲みも飲み、食べも食べ。最後の締めに出してくれのは鱒(ます)の寿司。押し寿司と、にぎり寿司の両方を出してくれますが、どちらにも先ほどのイクラがたっぷりとのっていて、締めのはずが、またまたお酒が進んでしまいます。
Oさん、店長、美味しいそばと料理をありがとうございました。
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