満腹なのに、塩ユッケ … 立ち飲み「車橋もつ肉店(くるまばしもつにくてん)」(横浜市・石川町)
東京方面に帰るお二人を見送って、石川町駅を通り越して、寿町を抜けた左手の橋の名が〔車橋〕で、その橋を渡った先の石川町5丁目に、目指す「車橋もつ肉店」があります。
この店に来るのは本当に久しぶり。横浜では水曜日に飲みに出かけることが多いので、水曜定休の「車橋もつ肉店」には来れないことが多かったのです。
木曜日、午後10時前の店内はお客さんたちでいっぱいですが、壁際の立ち飲みカウンターにならば立てそうです。
さっそく正面のカウンターでホッピー(360円)をもらい、塩ユッケ(450円)を注文して支払いを済ませたら、左手の壁際に向かいます。つまみは、できたら持って来てくれるのです。
ここのホッピーは氷入りでも、三冷でも出してもらえます。今日は氷入りをもらうと、ソト(瓶入りホッピー)がちょうど半分くらい入ります。たっぷりとホッピーを入れた状態に作って、ソト1ナカ2のペースですね。
そのホッピーの一口目をグビッと飲んだところで、今日はすでに「楽園」の4品で満腹だったことに気がつきました。ここに来ると、いつも塩ユッケを注文してるので、自然な言葉の流れで「ホッピーと塩ユッケ」って注文しちゃったのでした。
「はい、塩ユッケです」
と持ってきてくれた塩ユッケのおいしそうなこと。さっそく黄身をつぶして、グリグリとかき混ぜていただくと、満腹感なんてふっとんで、スイスイと入ってしまうのが恐ろしい。塩ユッケも別腹ですねぇ。
この店には、もつ焼きもひと通りそろっているほか、刺身系が今いただいている塩ユッケの他にも、レバ刺し(300円)、馬刺し(300円)、牛肉刺し(300円)、千枚刺し(300円)などと充実していて、肉の刺身フリークにはたまりません。しかも値段が安いのがうれしいではありませんか。
再び注文カウンターに行って、ナカ(ホッピーの焼酎おかわり、180円)をもらって、今日はタンパク質系の食べ物が多かったので、最後に浅漬け(200円)を注文し支払いを済ませます。
ちょうど塩ユッケを食べ終わったところへ、おかみさんが浅漬けを持ってきてくれます。浅漬けのお皿を受け取って、そのかわりに空いた塩ユッケのお皿を渡そうとすると、
「うちでは従業員はお皿を下げないんですよ」
と、ニッコリ、やんわりと店のルールを教えてくれます。そうだったんですね。これまで気がついてなかったなあ。
まわりを見ると、他の人たちも注文をしに行くついでに、空いたお皿を持って行ったり、帰り際にお皿を下げたりしています。そうすることで、店主夫妻(プラス、時々その子供たち)で、収容人数の多いこの店を、この値段で切り盛りすることができるんですね。これは協力しなければ。
今日気がついたルールがもうひとつ。それはトイレに入るときにトイレの電灯を点け、出るときに切るということ。それに連動して、トイレの外側で、店内各所から見えるところにある〔トイレ使用中〕の灯りがともるのです。
浅漬けは、白菜とキュウリの浅漬けミックス。200円とは思えないほどの量ですが、その浅漬けの短冊メニューには「量を少なめにしました」という断り書きがあります。ということは、以前はもっと多かったんでしょうね!
壁際で、ゆっくりと1時間ちょっと立ち飲んで、今日の支払い総額は1,190円。空いたお皿とホッピージョッキをカウンターに返して、「どうもごちそうさま」と店を後にしたのでした。
「車橋もつ肉店」 / 混ぜた後の塩ユッケ / 浅漬けとホッピー
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