« 2009年10月 | トップページ | 2009年12月 »

2009年11月

コテでいただく広島風 … お好み焼き「大福(だいふく)」(広島)

コテでいただく広島風お好み焼き


 明日の広島での仕事に向けて、横浜での仕事終了後に新幹線で広島に移動です。

 例によって、N700系のぞみの窓際席に陣取って、まずは新横浜駅で仕入れてきた缶ビールで喉を潤します。あぁ~、今日も仕事が終わったなあ。

 つまみは、これまた駅で仕入れてきた崎陽軒のシウマイ。このシウマイが6個で270円とお手軽なのがうれしいんですよね。

 いつもはシウマイ弁当(780円)などで、ビールも飲みつつ、腹ごしらえもしつつ、といった移動が多いのですが、今日は軽くシウマイ6個だけ。広島に着いてから、お好み焼きで一杯やろうと思っているのです。

 広島駅に着いたのは、午後9時ごろ。今日の宿にチェックインしたら、すぐにお好み焼屋を探しに出ます。駅の近くにも、ずらりとお好み焼き屋がありますもんねえ。さすが広島です。

 そんな中に、ちょっと小さくて、ちょっと古くて(失礼!)、いかにも呑ん兵衛らしい喧騒がワイワイと聞こえてくるお店を発見。さっそくその「大福」という店ののれんをくぐります。

 角地の角を落した形の店内は、カウンターもL字の角を落したような造り。このカウンターの全面が鉄板というのが、広島風お好み焼き屋ならではですねえ。

 その10席ほどのカウンターに、ずらりと6人ほどのグループ客が座って、ひとりに1個ずつのお好み焼きを前に生ビールを飲んでいます。女性もいて、年齢層も広いところを見ると、きっと職場の飲み会の流れでやってきたんですね。

 私も生ビール(450円)をもらって、お好み焼きは、“そば・肉・玉子入り”(450円)を注文します。

 関西風のお好み焼きや、東京のもんじゃ焼きなどは、自分たちで焼くことが多いのですが、広島風のお好み焼きは必ずお店の人が焼いてくれます。

 まず鉄板の上に、溶いた小麦粉を薄く丸く広げ、クレープのように焼きながら、そのとなりでそばを炒めておいて、クレープのような生地の上に載せます。

 となりのお客が「こうやって、そばを先にのせるのが、この店のスタイルなんですよ」と教えてくれます。普通は、そばは最後にのせるんだそうです。

 こうやって、クレープの上にのせたそばの上に、キャベツとモヤシを山のようにこんもりと盛り上げて、肉を載せ、ふたつのコテでくるりと返します。手づかみで積み上げたキャベツとモヤシが飛び散らないのが、さすがプロだなあ。

 天地が逆になって、上になったクレープ状生地の上には、丸い鉄板のような重しをのせます。こうすると全体に火が通りやすくなるんだそうです。

 ひとしきり火が通るのを待って、すぐとなりに生玉子を割って、これまた小麦粉生地のときと同じように、コテで丸く広げたら、お好み焼きを横に滑らせるようにして玉子の上にのせ、またまたくるりと天地を返したら焼きあがり。

「うちのお好み焼きは、胡椒、ガーリック、唐辛子、青海苔をかけるんだけど、全部かけていい?」と店主。

「はい。全部お願いします」

 初回は、その店のおすすめの食べ方がいいですよね。生ビール(450円)もおかわりします。

 できあがったお好み焼きは、鉄板の上を滑らせて目の前においてくれます。

 鉄板は店主の立っている奥のほうが熱くなっていて、お客が座る手前のほうはほんのりと温かい程度。これでお好み焼きが焼け過ぎることなく、うまく保温されるんですね。

 これを一緒に出されるコテ1本で切り分けて、このコテのまま食べるのも広島流。

 なにしろ、下から小麦生地、焼きそば、キャベツとモヤシ、肉、薄焼き玉子と層を成しているので、切り分けたものを箸でつまもうとすると、各層がバラバラになってしまったりするんですね。

 コテを垂直に当てて、きれいな断層になるように切り分けて、その断層が崩れないようにそのままコテの上にのせ、そのコテの端から、切り分けたお好み焼きを食べるのです。

 慣れない私のコテ使いはたどたどしいものの、地元のお客さんたちは老いも若きも、男性も女性も、実にうまく1本のコテを操りながら、上手に食べています。

 6人組みの団体さんが帰った後も、店内には続々とお客さんがやってきます。ひとしきり飲んで来た人たちが、帰る前のシメタン(締めの炭水化物)でやってきてるんでしょうね。

 1時間ほどの滞在。お勘定は1,350円でした。どうもごちそうさま。

090915a 090915b 090915c
シウマイと缶ビール / お好み焼き「大福」 / 鉄板のカウンター

店情報

《平成21(2009)年9月15日(火)の記録》

| | コメント (0) | トラックバック (0)

店情報: お好み焼き「大福(だいふく)」(広島)

    090915b
  • 店名: 広島風お好み焼・鉄板焼料理「大福」
  • 電話: 082-264-4793
  • 住所: 732-0821 広島県広島市南区大須賀町12-7
  • 営業: 11:00-23:30、日祝休
  • 場所: JR広島駅南口を出て右へ。ホテルニューヒロデンの広島駅側路地の中。駅から徒歩5分ほど。
  • メモ: 野菜・肉入り450、そばかうどんと肉・玉子入り450、そばかうどんと肉・玉子・イカ天入り550、そばかうどんと肉・玉子・生イカ入り600、そばかうどんとスペシャル800、トン平焼450、ねぎ焼500、納豆焼650、ホルモン焼700、焼肉ブタ500。生ビール(450円)、瓶ビール(500円)、チューハイ(300円)。(2009年9月調べ)

| | コメント (0) | トラックバック (1)

〔お知らせ〕 「つまみで選ぶ、今夜のうまい店」&引き続きラジオ出演

「つまみで選ぶ、今夜のうまい店」


 11月27日(金)、三栄書房から古典酒場責任編集のムック、「つまみで選ぶ、今夜のうまい店」が発売されました。

 このムックは、「古典酒場 Vol.6」「古典酒場 Vol.7」「古典酒場 Vol.8」の記事をもとに、再取材、再構成してつまみ別にくくり直したもの。

 大きくは「やきとり、やきとんのおいしいお店」(20軒)、「元祖東京3大煮込み & 古典酒場選 東京煮込み」(17軒)、「おでん、なべのおいしいお店」(10軒)、「さかなのおいしいお店」(17軒)、「おいしいものいろいろのお店」(20軒)、「個性派のおいしいお店」(37軒)の6分類で合計121軒の酒場が紹介されています。

「さらに達人ブロガーたちが語るディープな酒場135軒」というコーナーもあり、ここに私も登場させていただいています。

 このブロガー座談会も、「古典酒場」Vol.6~8で行った座談会の内容を、本誌で掲載しなかった部分も含めて再編集、再構成したもので、おもしろい仕上がりになっています。

 「つまみで選ぶ、今夜のうまい店」、今だと10月18日に発売された「古典酒場 Vol.8」と一緒に書店に並んでいますので、ぜひ手にとってお読みいただけるとありがたいです。

 そして先週もお知らせしたニッポン放送(AM1242)の「看板娘ホッピー・ミーナのHOPPY HAPPY BAR」(月~金 21:57-22:00)への出演の件。

 11月23日(月)~12月4日(金)の2週間にわたる放送の、ちょうど半分まで放送が終わりまして、明日、11月30日(月)から、後半戦の1週間に入ります。

 日経BP局長の渋谷和宏(しぶや・かずひろ)さん、古典酒場編集長の倉嶋紀和子(くらしま・きわこ)さんと共にゲスト出演させていただいていますので、こちらもぜひ聞いてみてくださいね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

秋はサンマの炭火焼き … 焼鳥割烹「川名(かわな)」(阿佐ヶ谷)

サンマ塩焼き


 秋は「川名」でサンマの塩焼き。

 焼き鳥屋でいただく焼き魚ほどうまいものはありません。なにしろ焼き鳥を焼くための炭火で、焼き上げてくれますからねえ。

 ここ「川名」には、秋に限らず、どの季節でも焼き魚のメニューはあって、ほぼ294円という値段ながら、いずれもきっちりと炭火焼きです。

 日曜日は、毎週のように夕食前の居酒屋散歩。早めの夕方に、ひとりでちょいと晩酌をしておいて、家に戻ってから家族と一緒に夕食を食べるのです。

 平日は横浜に単身赴任しているし、金曜、土曜は飲み歩いてるしで、日曜日は家族と共に夕食をとれる貴重な日なのです。

 今日も今日とて、午後4時の開店と同時に「川名」にやってきて、いつものように生グレープフルーツサワー(336円)を注文。お通し(サービス)は、ひと切れのスイカです。

 こうやって最初の飲み物を注文しておいて、その飲み物が出てくるまでに料理を選ぶというのが、なんとはなしにこの店のスタイル。さっとホワイトボードメニューに目を通し、サンマの塩焼き(294円)と、そのサンマの焼き上がりを待つ間用に、ピリ辛ラッキョウ(168円)をもらいます。

 予想どおり、すぐに出てきたピリ辛ラッキョウは、ぷくんと丸っこいラッキョウがお皿に6個。そのラッキョウをポリポリと齧りながら飲んでいるところへ、毎週、日曜日にここ「川名」にやってくる熊さんの登場で、二人で奥の小上がり席に移動します。

 土曜、日曜にはひとりで来店するお客さんも多いので、手前側のカウンター席、テーブル席は、なるべくひとり客のために空けておきたい。だから、我われも知り合いが来ると、グループになって奥の席に移動するのです。この場合、お勘定はひとりずつ別々にしてもらうこともできるし、グループで一緒に支払うこともできます。

 熊さんは、だいたいいつも、刺身系を1品と野菜系を1品、合わせて2品を最初に注文して、この2品をつまみに生グレープフルーツサワーを3杯飲んで帰ります。常連さんたちはそれぞれ自分の飲みパターンを持っているんですね。

 そしてサンマも焼き上がってきました。

 熱々のうちに、お腹の内臓のあたりをパクリ。このほろ苦さがいいんですよねえ。

 熊さんと談笑しているところへ、静岡に帰省されていたjirochoさんも到着されて、ますます楽しくなってきたところで、私はタイムリミット。そろそろ家に帰らねば。

 お勘定は1,134円でした。お先に~。

090913a 090913b 090913c
生グレサワーとお通し / ピリ辛ラッキョウ / ツナコーンサラダ

店情報前回

《平成21(2009)年9月13日(日)の記録》

| | コメント (0) | トラックバック (1)

卵たっぷりヤリイカ煮 … 居酒屋「満月(まんげつ)」(鷺ノ宮)

卵たっぷりのヤリイカ煮


 渋谷、中野と飲み歩き、最後は鷺ノ宮に戻って「満月」です。

 日付けが変わったばかりの店内は、地元のお客さんたちでほぼ満席。カウンター席に座って、お客さんたちと談笑していたママが「いらっしゃい。ここにどうぞ」と席を譲ってくれて、なんとか座ることができました。

 以前は、ここに来るたびにコーヒー割り(300円)を飲んでいたのですが、最近の好みは、焼酎をトマトジュースで割ったトマト割り(300円)。トマトの自然な酸味と、トマトジュースの塩加減が、なんとなくいいんですよねえ。

 カウンター上にずらりと並ぶ大皿料理から、まずもらったのは竹の子と油揚げの煮物(300円)。注文をすると、小皿に取り分けて、電子レンジで温めてから出してくれます。

 ずらりと並んでいるお客さんたちは、みんなこの店で見知った人たちばかり。この面々の中に混ぜてもらって、ゆるゆると飲むのが好きなんだよなあ。だから、家に帰る前の最後の最後に、ついつい「満月」に寄ってしまうのです。

 さっきから気になっているのが、向こう側の大皿にのっているヤリイカ煮。胴の部分がぷっくりと膨らんでいて、いかにも美味しそうなのです。

 竹の子と油揚げを食べ終えたところで、さっそくそのヤリイカを注文すると、1人前4杯(400円)を取り分けてくれます。

 その胴体に、ぱっくりと齧りつくと、予想どおり、中には卵がたっぷり。んん~っ。うまいっ!

 1時間ほどくつろいで、今日のお勘定は1,000円でした。どうもごちそうさま!

090912d 090912e 090912f
トマト割り / 竹の子と油揚げ煮 / ヤリイカ煮

店情報前回

《平成21(2009)年9月12日(土)の記録》

| | コメント (0) | トラックバック (1)

炙ってうまいエリンギ … 樽酒「路傍(ろぼう)」(中野)

「千福」の樽酒


 渋谷を後に、路線バス(京王バス:渋64系統)で中野へ。

 時間的には、山手線で新宿まで行って、同じホーム向かい側の中央線各駅停車に乗り換えて中野に出るのが圧倒的に早い。しかしながら、渋谷駅前始発の路線バスにゆっくりと座って乗って、終点の中野駅前までの町の様子をながめながら、心地好いほろ酔い加減でうつらうつらしながら運ばれるという、この小さなバス旅行も捨てがたいのです。

 赤羽駅~野方駅経由~高円寺駅路線(関東バス・国際興業バス:赤31系統)や、新橋駅~銀座、築地、月島、豊洲、木場、菊川、本所吾妻橋経由~業平橋駅路線(都バス:業10系統)なども好きなバス路線です。

 地下鉄と違って景色が楽しめ、しかも電車よりもゆっくりと進むところがいいんですね。

 中野駅に到着して、目指す樽酒「路傍」に到着したのは、午後9時過ぎ。

 J字カウンター10席程度の店内には、先客の常連さんたちが4人ほどいて、店主夫妻と談笑中。たとえ一見さんであっても、店主夫妻がさりげなくふってくれる話題に返事したりしているうちに、知らぬ間に話の輪の中に入っているのが、この店のおもしろいところ。店主を中心にして、店全体に広がる会話が、この店の大きな特長なのです。

 カウンター10席程度のみと書きましたが、実は店内には小上がりの座卓もあります。しかし、この座卓は、防犯ビデオのモニター用として、そしてやってくるお客さんたちの荷物置き場として使われているので、あまり座席としては機能していないのでした。もし、この座卓が活きていたとしても、ここに座ると、店内で展開される話題からは離れちゃいそうですもんね。やはりカウンターに座って、ワイワイと楽しむのがいいでしょう。

 店の看板にも『樽酒』と明記されているとおり、この店の飲み物の売りは、広島・呉の「千福(せんぷく)」の樽酒(1杯800円)。注文を受けて、樽から一合升に注ぎ、粗塩(あらじお)を添えて出してくれます。

 この粗塩をひとつまみ、一合升の角に盛って、そこからツ~ッと樽酒を呑むと、まるで水のようにやわらかい「千福」の甘い味わいと香りが口の中いっぱいに、そして鼻腔の奥からふんわりと漂ったあと、ゴクンと飲み込んで口腔を小さく閉じたところで、粗塩のしょっぱさを舌に感じます。酒の甘さと、粗塩のしょっぱさのいい相性。この組み合わせだけで、つまみ要らずでいくらでも呑めてしまうほどです。

 J字のカウンターの中には囲炉裏が切られていて、カウンター上に並ぶ野菜類や、油揚げ、厚揚げなどを、ここで炙ってくれます。目の前に立派なエリンギがあるので、今日はこれを炙ってもらいましょうか。大きな1本が、そのまま囲炉裏の炭火の上にのせられます。

 エリンギの焼き上がりを待つ間は、お通しの厚揚げと紫蘇をつまみながら、ちびりちびり。

 囲炉裏の上では、あんなに大きかったエリンギが、炭火に炙られてちょっとしぼんだ感じになって焼きあがり。熱々のところを繊維にそって細く割いて、サッと醤油をかけ、レモンスライスを添えて出してくれます。

 このエリンギがシャキシャキと実にいい食感で、レモン醤油の味わいも日本酒とよく合います。これはいい。すぐに樽酒(800円)もおかわりです。

 エリンギというと、一口大にカットしたものを串に刺して焼いたものは、もつ焼き屋でよくいただくのですが、こうやって丸ごと焼いたものは初めて。この食べ方のほうがうまいなあ。

 午後11時半まで、2時間半ほどの滞在は2,700円でした。どうもごちそうさま。

090912a 090912b 090912c
樽酒「路傍」 / お通しの厚揚げと紫蘇 / エリンギ茸

店情報前回

《平成21(2009)年9月12日(土)の記録》

| | コメント (1) | トラックバック (1)

おすすめのお店を訊く … 立ち飲み「富士屋本店(ふじやほんてん)」(渋谷)

「富士屋本店」


 宇ち中さんが、『旅ノゴハン』の、さくらこさんと飲んでいるということで、私も渋谷の大衆立呑酒場「富士屋本店」に向かいます。

 約20坪の四角い店内を、フロアの形に従って凹の字型に取り囲む立ち呑みカウンターでは、70人ほどが立ち呑むことができるという、比較的大きな立ち飲み屋です。

 渋谷駅から、徒歩2分ほどの立地条件ながら、ビール大瓶が450円、人気のハムキャベツが300円、まぐろ中落ちが350円、ごぼうの天ぷらやれんこんの天ぷら、ねぎぬたはそれぞれ250円と、正しきオヤジ酒場価格。しかもキャッシュ・オン・デリバリー(品物と引き換え払い)なので、自分の所持金以上に飲みすぎることもないという安心酒場なのです。

 土曜日、午後6時半の店内は、予想どおり超満員状態。

 凹の字の、ちょうどへこんだところの角に陣取って飲んでいる宇ち中さんさくらこさんを発見し、合流します。

 宇ち中さんは、今日は昼ごろから立石で飲んでいて、自宅に帰る前に、最後の1軒としてここにやってきたとのことで、今日もニコニコとほろ酔い加減。いつも明るい酔い方なのが宇ち中さんの持ち味です。

 はじめてお会いするさくらこさんは、土曜日の今日もお仕事で、この店から飲み始め。この後、自由が丘の「金田」で飲む予定が入っているんだそうで、この店はその前の軽いゼロ次会。若くてかわいいお嬢さんながら、酒と酒場を愛する気持ちが、話す言葉の端々から伝わってきて、あっという間に打ち解けます。

 さくらこさんは中央線沿線にお住まいだそうで、私があまり行ったことのない三鷹あたりのおすすめ酒場(「寿栄広食堂」など)を紹介してもらいます。

 そんな酒場の話をしていたら、となりで立ち呑んでいたご夫妻とも話が始まりました。ご主人は、なんとプロの猟師さんで、これから冬場になると山にこもって狩猟のシーズンに入るんだそうです。

私:「ジビエ(狩猟で捕獲された野生の鳥獣)はとても好きなんですが、高くてなかなか食べられないんです」

となりの猟師さん:「それじゃ、綱島(つなしま)の『ナマック・カフェ』に行ってみたら。11~12月頃に出される、鹿(シカ)や猪(イノシシ)がおすすめですよ」

 と教えてくれました。ありがたいことに、こういう口コミ情報には、まず、はずれはないんですよねえ。冬場にぜひ行かなきゃね!>だれとはなく

店情報前回、同じ日の「宇ち中」と「旅ノゴハン」)

《平成21(2009)年9月12日(土)の記録》

| | コメント (0) | トラックバック (1)

〔お知らせ〕 「東京サク飲み!」&ラジオ出演(ニッポン放送)

「東京サク飲み!」


 「横浜本」(780円)や「東京通本」(780円)でもお世話になった京阪神エルマガジン社から、新しいムック(Meets Regional別冊)、「東京サク飲み!」(880円)が発売されました。

 今回も「浜田信郎のへべれけ日記。」という、誌上ブログのようなコラムを書かせていただいています。

 今回の「東京サク飲み!」。サブタイトルが「今から気軽にサクッと飲める、オフィス街のゴキゲン酒場。」となっているとおり、1日の仕事が終わって、帰る前にちょいと1杯飲めるような「サク飲み酒場」を、ずらりと紹介しているものです。

 個人的には「だるま」(門前仲町)の美人姉妹の写真がガッチリと載ってるのが嬉しいですねえ!

 そしてラジオ出演の話。

 ニッポン放送(AM1242)の「看板娘ホッピー・ミーナのHOPPY HAPPY BAR」(月~金 21:57-22:00)で、11/23(月)~12/4(金)の2週間にわたって、日経BP局長の渋谷和宏(しぶや・かずひろ)さん、古典酒場編集長の倉嶋紀和子(くらしま・きわこ)さんと共にゲスト出演させていただく予定です。

 メンバーからおわかりの方もいらっしゃると思いますが、先日(11/1(日))開催された、「第五回古典酒場ほろ酔いと~く」の雰囲気を、そのままラジオ番組にしてしまおうというものです。

 もちろん、実際にホッピーをガンガン飲みながらの収録。ディレクターさんから、「こんなにたくさん飲んだゲストはいません」と言われるほど、たくさん飲みながら、ワイワイと楽しい収録でした。

 ものすごく残念だったのが、ミーナさん本人が、お仕事の都合で不在だったこと。「ミーナさんの番組なのに、本人不在で大丈夫なのか?」と心配していたのですが、ニッポン放送アナウンサーの垣花正(かきはな・ただし)さんの絶妙なリードもあって、無事に収録を終えました。

 1日3分ずつ、2週間、10夜に分けての放送です。お楽しみに~!

| | コメント (2) | トラックバック (0)

黒生ホッピーで串焼き … 「ハーミテイジきくや」(市ヶ谷)

串焼き


 学生時代の友人Nが、市ヶ谷に宿を取っているということで、「兵六」で一緒になった男前H氏にもお付き合いいただいて、3人で市ヶ谷に向かいます。神保町から市ヶ谷までは都営新宿線で2駅という近距離なのです。

 市ヶ谷駅に着いて、向かったのは、いつも「古典酒場」のトークイベントでお世話になっている「ハーミテイジきくや」です。

 「ハーミテイジきくや」は、どう分類していいのかがむずかしいお店。昭和63(1988)年に創業した当時からの伝統の品は、黒生ホッピーにガツ刺しともつ焼き。しかしながら、現在は沖縄料理に加えて、1階で営業している姉妹店(イタリア料理店)のイタリア料理も注文できるようになり、幅広い料理を食べることができるのです。

 店内はテーブル席が主体で、この時間帯(金曜、午後10時半)でも大勢のお客さんが入っています。

 我われ3人もテーブル席のひとつに座って、黒生ホッピー(480円)をもらって、改めて乾杯です。

 料理もやっぱりガツ刺し(500円)と、もつ焼きはカシラ、タン、ハツ、ナンコツ、シロ、レバという焼きとん6種(各1本120円)と、豚バラ(1本200円)を、シロとレバだけタレで焼いてもらいます。

 あっという間に1杯目の黒生ホッピーを飲み終えて、2杯目は3人とも白ホッピー。この店では黒だけが生ホッピーなのです。使っている焼酎はダイヤ焼酎とのことでした。

 ちなみに、我われは白ホッピー(あるいは赤ホッピー)、黒ホッピーと呼びますが、メーカーであるホッピービバレッジのみなさんは、ホッピーと黒ホッピーというように、きちんと商品名で呼んでいて、白ホッピーとは言いません。(ただしお店でホッピーを注文するときなどは、その店のメニューに忠実に、たとえばメニューに白ホッピーとあれば、白ホッピーと注文されます。)

 九州から出てきたNは、今日ここでいただいたホッピーが、生まれて初めてのホッピーだったようです。

 焼酎も、それを割るホッピーも、糖分が少ないので、たくさん飲んでも満腹感が出なくて、いくらでも飲めるのです。

 焼酎のアルコール分にホップの苦みが加わった味わいに、炭酸のシュワシュワ感もあいまって、どんな料理にも合います。

 とは言うものの、ワインや日本酒などのように、料理との相性でマリアージュするといった合いかたではなくて、ホッピーの場合は料理を食べた後の口中をリフレッシュするというタイプの合いかただと思います。

 だから、もつ焼きやもつ煮込みといったコクのある食べ物とよく合うんでしょうね。

 最後にガーリックトースト(680円)をいただいて終了。焼き台のご主人にごあいさつして店を後にします。

 友人Nにも喜んでもらえたようで、ひと安心。男前H氏にも、遅くまでお付き合いいただき、ありがとうございました。

090911g 090911h 090911i
黒生ホッピー / ガツ刺 / ガーリックトースト

店情報

《平成21(2009)年9月11日(金)の記録》

| | コメント (0) | トラックバック (1)

店情報: 「ハーミテイジきくや」(市ヶ谷)

「ハーミテイジきくや」は平成24(2012)年4月13日(金)をもって閉店いたしました。

  • 店名: ハーミテイジきくや
  • 電話: 03-3260-3340
  • 住所: 162-0843 東京都新宿区市谷田町1-1 染谷ビル2F
  • 営業: 17:00-03:00(土は16:00-23:00)、日祝休
  • 場所: JR市ヶ谷駅を出て橋を下り、川を渡った先(市谷見附信号交差点)、右側の横断歩道の先にある路地に入った右手ビル、2階。(階段の途中にあるのが姉妹店のイタリア料理屋「Coo-Kee's」)
  • メモ: 昭和63(1988)年にホッピーのアンテナショップ、「ホッピーハウスきくや」として創業。平成19(2007)年に旧店舗は閉店し、平成20(2008)年に現在の場所に「ハーミテイジきくや」として再オープン。看板メニューは串焼き(やきとん、焼き鳥)と沖縄料理。姉妹店として1階で営業しているイタリア料理店「Coo-Kee's」の全メニューも注文可。ホッピーは白と黒生の2種。

    席料:ひとり2時間300円。

    フードメニュー:〔冷菜〕タコとアボガドのサラダ980、シーザーサラダ980、スモークサーモン980、チーズ盛り合わせ1,780。〔温菜〕フライドポテト780、アサリと木の子のワイン蒸し880、ソーセージ盛り合わせ980、バーニャカウダ980、カマンベールチーズ揚げ980、エビ春巻き980、チキンカツレツ980、フィッシュ&チップス980。〔パスタ〕ボロネーズ(ミートソース)980、ペペロンチーノ980、ペンネアラビアータ1,080、ヴォンゴレ(ビアンコ or ロッソ)1,180、カルボナーラ1,280、ペンネゴロゴンゾーラ1,380。〔ピザ〕マルゲリータ980、ゴルゴンゾーラ1,180。〔パン〕バゲット580、ガーリックトースト680、ミックスナッツ680、キスチョコ680、本日のデザート680。〔一品〕ガツ刺500、レバ刺500、キャベツ300、きゅうり漬け400、冷奴400、なす漬け400、焼津の黒はんぺん500、枝豆500、冷やしトマト600、ポテトサラダ600。〔串焼き〕[焼きとん1本120]カシラ、タン、ハツ、ナンコツ、シロ、レバ。[焼き鳥1本120]砂肝、ひなねぎ、ひな皮。[その他1本200]豚バラ、うずらの玉子、つくね(ナンコツ入り)。〔沖縄料理〕島豆腐500、島らっきょう500、ゴーヤのおひたし500、ラフテー900、スーチカ900、ゴーヤチャンプル1,000。

    ドリンクメニュー:〔生ビール〕生ビール、黒生ビール、ハーフ&ハーフともに、中ジョッキ600・大ジョッキ1,000・ピッチャー2,700。[瓶ビール]アサヒ大瓶700、ハイネケン700、ハートランド600。〔焼酎割り〕ホッピー480、黒生ホッピー480、ウーロン茶割り380、緑茶割り380、レモンサワー380、アセロラサワー380、青リンゴサワー380、ガラナサワー380、トマ酎480、梅酒(ロック、水割り、お湯割り)380。〔ハウスワイン〕アルデマン(カリフォルニア、赤・白)グラス450・デカンタ1,300、デルカレット(イタリア、赤・白)グラス500・デカンタ1,450、ボトルワインのリストもあり。〔麦焼酎〕蕪村450・B2,700、吟麗玄海500・B3,200。〔芋焼酎〕まろやか芋500・B3,500、黒伊佐錦550・B3,500・一升瓶7,600、唐芋の唄750・B4,800。〔泡盛〕ずいせん(瑞泉)500・B3,200。〔日本酒〕辛口大関(二合徳利)900、生酒(大関)1,000。〔ウイスキー〕ワイルドターキー550、ニッカウヰスキー天然水割(300mlボトル、ミニアイス付)700。〔ソフトドリンク〕ウーロン茶300、緑茶300、オレンジジュース400、グレープフルーツジュース400、トマトジュース400、コカコーラ400、ジンジャーエール400、アイスコーヒー450、ホットコーヒー450、アイスカフェラテ500、カプチーノ500、エスプレッソ500。

    今週のおすすめ(週替り):トルティーヤセット480、サンマとなすの重ね焼き980、ポルチーニのペンネ クリームソース味980。(2009年9月調べ)

| | コメント (0) | トラックバック (2)

学生時代の友人が上京 … 居酒屋「兵六(ひょうろく)」(神保町)

名物の餃子


 学生時代の友人Nが、学会で上京してきました。Nと会うのは20年以上ぶり。

 神保町駅前で落ち合って、向かう先は昭和23(1948)年創業の居酒屋「兵六」です。

 Nは大学時代の同級生。九州(大分)出身ということもあって、入学したときから酒(焼酎)が強く、当時めっぽう酒が弱かった私は、よくNに介抱されながら呑んだものでした。

 そんなNを、ぜひ「兵六」に連れて行きたかったのです。

「こんばんは。二人です」と言いながらくぐる「兵六」の縄のれん。

 金曜日、午後7時前の店内はほぼ満席ながら、丸太を2本渡した長椅子の先客たちがちょっとずつ詰め合わせてくれて、入口すぐのカウンター角のところを挟むように二人で座ることができました。どうもありがとうございます。>みなさん

 まずはビール(キリンラガー大瓶、790円)をもらって乾杯し、さっそく「兵六」の名物である炒豆腐(ちゃーどうふ、580円)と餃子(580円)を注文します。

 炒豆腐は、豆腐を、豚肉やキャベツと一緒に炒めた一品で、中華風に味付けされています。

 この店の創業者は、鹿児島の出身。中国・上海で終戦まで仕事をしていて、戦後、ここに「兵六」を開きました。なので、この店の料理は、薩摩風であったり、上海風であったりと、その創業者が食べていたものが出されるのです。

 三代目店主・柴山真人(しばやま・まさと)さんが、よくまかないとして食べている炒麺(ちゃーめん、950円)という焼きそばもとても美味しそうなのですが、いつも呑むのに夢中で、締めの麺までたどり着かないのでした。

 餃子もまた、この店の名物のひとつ。「兵六」と言えば餃子、と言われるほど有名な品です。皮がカリッとしっかりしているのがいいんですよねえ。

 ビールに続いては、もちろん焼酎。Nは大分出身らしく麦焼酎(680円)を選び、私は芋焼酎「無双」(680円)です。ここは芋焼酎は湯割りで出されますが、麦焼酎と米焼酎「球磨」(680円)は冷たくひやしたものが出されます。

 ちなみに日本酒は「美少年」(780円)と、焼酎、日本酒ともに、すべて九州産のものが置かれています。

 つまみには、このところ毎回いただいている自家製ぬかづけ七種盛(530円)に、とんぶりののった山芋をもらいます。

 店内には、呑んだフルさんや、荒木又右衛門さん、Qちゃんら、この店でいつも会う常連さんに加えて、このところ、すっかり「兵六」の常連になっているという男前H氏もやってきて、ますます盛り上がりつつ、閉店までたっぷりと呑んだのでした。

090911a 090911b 090911c
ビールとお通し / 炒豆腐 / 自家製ぬかづけ七種盛

090911d 090911e 090911f
冷した焼酎 / とんぶりと山芋 / 餃子は酢とラー油で

店情報前回

《平成21(2009)年9月11日(金)の記録》

| | コメント (0) | トラックバック (1)

サワー3杯に串を9本 … 串揚げ「たけちゃん」(三田)

串揚げ「たけちゃん」


 田町近くでの仕事を終えて、本場の大阪串揚げの店、「たけちゃん」にやって来ました。午後5時の店内は、まだお客さんもチラリホラリ。私も入口すぐ左手の立ち呑みカウンターの一角に立って、まずはレモンサワー(300円)を注文します。

 大阪串揚げといえばビールですが、今日はなんとなくチューハイが呑みたい気分だったのです。ちなみにビールは大瓶が550円、生ビールは420円です。

 すぐに「たけちゃん」の店名が入ったサワーグラスでレモンサワーが出され、金属のバットに入ったキャベツと取り皿も出され、そしてカウンターの上段には油切り用の金属バットが置かれて準備完了。

 さっそく、牛肉(90円)、チーズ(90円)、ちくわ(90円)という90円の串揚げトリオからスタートです。

 串揚げのネタは、カウンターの中にある厨房の、大きな金属バットに整然と並んでスタンバイされていて、注文を受けてから、ボールに溶かれたネットリとした衣をつけて、次に粉のように細かく砕かれたパン粉を付けてから、フライヤーに投入されます。

 できあがった串揚げは、カウンター上に「2度づけはだめよ」と書いて置かれているソースにどっぷりと浸けていただきます。

 この衣がもっちりとしていて実にいいんですよねえ。

 衣+具でひとつの食品になっているという印象です。わかりやすい比喩かどうかはわかりませんが、天ぷらそばの天ぷら(具)と、そば(串揚げの衣に相当)の関係と似てるんじゃないかなあ。衣も大切な役割を担っています。

 食べ終わった串は、カウンター上段に置かれた、それぞれのお客さん専用の湯呑みに立てておきます。串揚げの値段に応じて、違う串が使われていて、最後はこれでお勘定する仕組みです。

 なお、飲み物についても、各飲み物に相当する箸が湯呑みの中に入れられていて、合わせてお勘定できるようになっています。カラフルな模様がついた箸が1本立っているのが、レモンサワーの分ですね。

 続いて玉子(110円)を注文すると、串に刺したゆで卵に衣をつけて揚げてくれます。

 次は大阪の串揚げ屋では、よく食べられるらしい紅生姜(110円)。店主が、薄くスライスされた丸い紅生姜の端っこを指でつまんで、衣をつけて、フライヤーに投入していきます。できあがったところで、2枚を上下に重ねて、上から串を打ってできあがり。

 レモンサワーはちょっと甘かったので、2杯目は梅サワー(300円)にしてみます。うーん。レモンサワーほどではないものの、これもちょっと甘めですねえ。まわりを見ると、やはり生ビール(420円)を注文している人が多いようです。

 そして、どて焼き(110円)。どて焼きは一連の串揚げメニューと一緒に並んでいるものの、実際には串揚げではなくて、串刺しの牛スジ煮込みです。どて鍋と呼ばれる浅い四角い金属製の鍋に、整然と2列に並べて煮込まれていて、ダシがなくなりそうになると、別途用意されているダシが足されます。

 注文するたびに、注文した本数のどて焼きに、生姜をおろしてかけ、小皿に取り分けてくれます。煮汁や、煮汁の中にちょっとこぼれている肉片なども、コテですくってかけてくれます。

「お好みで七味をかけて食べてください」と出されるどて焼き。煮汁の甘~い味付けと、おろし生姜のピリッとした感じがよく合います。

 3杯目はウーロンハイ(300円)をセレクトし、ハツ(110円)とナットウ(110円)を揚げてもらいます。

 この店には、串揚げ以外のサイドメニューはなく、串揚げと、先ほどのどて焼きのみと潔い。そのかわり串揚げメニューの中に、肉や魚、野菜類などがずらりと45種類近く並んでいて飽きさせないようになっています。

 ハツは鶏の心臓で、菜箸でフライヤーの底に押し付けるようにして、衣をつけずに素揚げされます。これはソースではなくて、カウンター上に置かれた塩をふって食べるのがいいですね。

 ナットウは、刻んだ野菜と一緒に混ぜた納豆を油揚げに包んで、その口のところにちょいと衣をつけて揚げてくれます。ちょっと迷ったけれど、これもソースにどっぷりと浸けていただきます。

 ここのソースはあっさりと甘めなので、遠慮なくどっぷりと浸けても大丈夫で、どんな食材にでもよく合います。

 店は店主ご夫妻に加えて、午後6時以降はアルバイトの男子学生が3人ほど入ります。

 串揚げを自分であれこれと選ぶのが面倒な場合には、「おまかせ串セット」という、どて焼きも入って8本で1,050円のセットもあります。このセット、バラで注文するよりは、ちょっとお得になっているそうです。

 最後にもう1本、どて焼き(110円)をもらって、1時間半ほどの立ち呑みは、サワー3杯と串揚げ9本。すっかり満腹になってのお勘定は1,830円でした。どうもごちそうさま。

090910a 090910b 090910c
レモンサワーなど / 牛肉、チーズ、ちくわ / 玉子

090910d 090910e 090910f
紅生姜 / 店内の様子 / どて鍋

090910g 090910h 090910i
どて焼き / 串立てとウーロンハイ / ハツ

090910j 090910k 090910l
ナットウ / ナットウの中身 / どて焼きをもう1本

店情報前回

《平成21(2009)年9月10日(木)の記録》

| | コメント (0) | トラックバック (1)

店情報: 串揚げ「たけちゃん」(三田)

    090910z
  • 店名: 串揚げ「たけちゃん」
  • 電話: 03-3451-0488
  • 住所: 108-0014 東京都港区芝5-20-19
  • 営業: 16:30-22:30(22:00LO)、土日祝休
  • 場所: JR田町駅か地下鉄・三田駅から、慶応通り振興会商店街に入ってすぐ、右手。
  • メモ: 立ち呑みカウンターと、座って飲めるテーブル席。お持ち帰り可で、電話受付もできる。テーブル席に限り、初回のオーダーは一人につき「お好きな串5本以上」または「おまかせセット(8本1,050円/6本890円)」のいずれかを注文のこと。待っている人がいる場合には2時間をめどに席をお譲りください。
    〔くしあげ〕《220円串》えび、ヒレ、ねぎま、からあげ。《210円串》ベーコン、ホタテ。《120円串》もち豚、かぼちゃ、玉ねぎ、砂肝、れんこん、にんにく、ウインナー、ナス、じゃがいも、レバー、やまいも、たこ、ニラ巻き、ぎんなん、いか、ししとう、生しいたけ、玉子、こんにゃく。《90円串》牛肉、チーズ、ちくわ。
    《どて焼き》どて焼き1本120円。
    《おまかせ串セット》Aセット串8本1050円、Bセット串6本890円。
    〔ホワイトボード(2014年12月5日の例)〕《210円串》カキ。《180円串》黒はんぺん。《120円串》紅生姜、ハムカツ、プチとまと、もち、ナットウ、ゲソ、キス、シシャモ、シューマイ、かしわ、とり皮、鶏レバー。《90円串》ギョーザ。
    〔お飲み物〕キリン一番搾り生ビール420、キリンクラシックラガー瓶ビール(大びん)600、サワー各種(レモン、カシス、ウメ、ウーロンハイ、ピーチ、ライム、青リンゴ)320、ワイン「フランジア」(赤/白)420、日本酒420、麦焼酎「二階堂」(水割り/お湯割り/ロック)450、芋焼酎「黒霧島」(水割り/お湯割り/ロック)450、紹興酒420、梅酒ロック420、杏露酒(ソーダ割り)450/(ロック)420、コーラ320、ウーロン茶320。(2014年12月調べ←2016年1月、変わらず)

    〔串揚げ〕牛肉90、チーズ90、ちくわ90、ギョーザ90、イカ110、タコ110、玉子110、ウインナー110、砂肝110、レバー110、もち豚110、玉ねぎ110、コンニャク110、レンコン110、ジャガイモ110、山芋110、ナス110、ししとう110、かぼちゃ110、ギンナン110、ニラ巻き110、にんにく110、紅生姜110、もち110、ハムカツ110、ごぼう110、ゲソ110、キス110、ししゃも110、シューマイ110、かしわ110、とり皮110、ハツ110、鶏レバー110、ナットウ110、エビ210、黒はんぺん180、ヒレ210、からあげ210、ねぎま210、カキ(冬季のみ)200、ホタテ200、ベーコン200。どて焼き110。〔ちょっとお得なセット〕おまかせ串セット(8本)1,050。〔お酒〕瓶ビール(大)550、生ビール(キリン一番搾り)420、サワー各種300、日本酒420。(2009年9月調べ)

  • HTML版(2003年以前): (03.12.19)

| | コメント (0) | トラックバック (4)

秋の味わい戻りガツオ … 魚料理「竹よし(たけよし)」(都立家政)

かつお刺身(600円)


 春の初ガツオもいいですが、うまいのはなんといっても秋の戻りガツオですよねえ。脂のよくのった戻りガツオは、たたきではなく、刺身で、赤身ならではの独特の味わい(血の味?)を生姜醤油でという食べ方が好きです。これをいただくと、燗酒が飲みたくなります。戻りガツオと燗酒。今年も夏が終わったなあ、と感じる組み合わせです。

 日曜日の今日は、午後5時の開店時刻を待ちわびるように「竹よし」へ。

 実は昨日(9月5日(土))、jirochoさん主催の「ハモと松茸の食事会」が、ここ「竹よし」を借り切って開催されたのです。私もぜひ参加したかったのですが、ちょうど「古典酒場」の座談会とぶつかってしまい、残念ながら出席できなかったのでした。

 そんなわけで、まずは瓶ビール(アサヒスーパードライ中瓶、500円)をもらって喉を潤した後は、さっそく昨日の食事会に合わせて仕入れていた、立派な活け絞めハモ(800円)を注文します。

 ハモは、刺身メニューの並びに載っていますが、実際には骨切りしたハモを湯引きして冷水で締め、“はもおとし”にしたものです。

 お通し(200円)のハンペンのひき肉詰めをつつきながら、ジャッ、ジャッ、ジャッと軽快なリズムで骨切りされていく様子を見学です。

 「竹よし」の店主は、横浜生まれの横浜育ちながら、大阪の和食割烹で修業されたので、扱う料理は、どこか関西風のテイストを感じるものも多いのです。

 そのハモが熱湯に入れられると、皮の部分が縮み、骨切りした身の部分がくるりと丸く開きます。この形が、牡丹(ぼたん)ハモとも呼ばれる所以(ゆえん)なんですね。ビシッと冷水で締めたら、今日はその“はもおとし”を梅肉でいただきます。

 さっぱりとした口当たりなのに、実はコラーゲンも豊富。飲み物も冷酒(高清水300ml瓶、600円)に切り換えます。

 ハモのあとは、冒頭のカツオの刺身(600円)をいただいて、飲み物も菊正宗(350円)の燗酒にシフト。

 日曜日なので軽めに飲み終えようと思っていたのですが、美味しい料理、美味しいお酒、そしてなによりいつもこの店にやってくる常連さんたちに混ざって飲んでいると、席を立ちたくなくなってしまうのです。

 それでもなんとかふんぎって、そろそろ帰ろうかと思っているところへ、歩く酒場データベース・Kさん夫妻が、地玉子(?)のお土産を持って来店されました。

「それじゃ、その玉子で“う巻き”を作ってみましょうか」と店主。

 “う巻き”は、うなぎの蒲焼きを芯にして作る、だし巻き卵。丸いフライパンで、いとも簡単に美しい“う巻き”が作られていきます。

 私もご相伴にあずかりつつ、菊正宗(350円)燗酒をおかわりです。

「かぶきさんからのお土産もありますよ」

 と言いながら店主が出してくれたのは、かぶきさんの北海道土産、“うに醤(じゃん)”です。ウニをコチュジャンと味醂(みりん)で練りこんだこの一品。日本酒にぴったりです。ありがとうございます。>かぶきさん

 気づいてみれば、もう10時半。5時間半も長っちりしてしまい、今日のお勘定は3,400円でした。どうもごちそうさま。

090906a 090906b 090906c
瓶ビールとお通し / はもおとし(800円) / ほや(600円)

090906d 090906e 090906f
しめさば(550円) / さば棒ずし(700円) / 穴子押しずし(800円)

090906g 090906h 090906i
うに醤(じゃん) / う巻きを作る様子をみんなで見学 / う巻き

(注: 他の人が注文した品も、許可を得て撮影しています。)

店情報前回

《平成21(2009)年9月6日(日)の記録》

| | コメント (0) | トラックバック (1)

酒は純米、燗ならなお良し … 純米酒「吟雅(ぎんが)」(阿佐ヶ谷)

「吟雅」のカウンター


 「みますや」を出て、同じ方面に帰る橋本先生倉嶋編集長とともに電車に乗り込みます。

「せっかくなので、もう1軒、寄って帰りますか」

 当然のようにそんな話になるのも、呑ん兵衛ならではですよねえ。もちろん行きますとも!

 向かったのは、阿佐ヶ谷駅南口から、高円寺方面に歩いて5分ほどのところにある「吟雅」です。

『酒は純米、燗ならなお良し』

 表の電灯看板にはそう書かれています。

 なにしろ、店の肩書き(?)が「純米酒」ですからねえ。「居酒屋 吟雅」でも、「酒亭 吟雅」でもなく、「純米酒 吟雅」なんです!

 今回の「古典酒場 Vol.8」(2009年10月16日発売、880円)のテーマが『日本酒』。そのため、今日のブロガー座談会でも、日本酒が美味しくいただけるお店について、みんなで話をしたのです。

 それと合わせて、各人が推薦するお店をリストアップするのですが、ここ「吟雅」は、橋本先生ご推薦のお店。

『純米酒通から絶大の支持を得る笹塚の本間酒店から仕入れた、選りすぐりの純米酒を絶妙の燗で。5勺でも注文できるので、酒に強くない人でもいろいろ試せるはず。料理は和洋取り混ぜ、生ハムやチーズを使った料理と日本酒の相性もいい。』

 というのが、橋本先生の推薦の言葉です。

 その推薦の言葉どおり、料理のメニューは片面が和風料理約20種、もう片面が洋風料理約25種で、その値段は500~1,650円といったところ。(メニューの詳細は“店情報”をご覧ください。)

 お酒も表裏、両面のメニューになっていて、表はすべて無濾過純米生原酒で、その数ざっと30種類。それぞれ1合が850~1,800円ほどで、千円前後というのが最多価格帯。橋本先生の推薦の弁どおり、5勺(1合の半分)でも注文できます。ちなみに無濾過純米生原酒というのは『加水も濾過も熱処理もしていないピュアなお酒』なんだそうです。

 裏面は火入れの日本酒8種と、冷蔵酒5種。こちらも1合が850~1,850円ほどです。

 日本酒以外の飲み物は、エビスビール(中瓶650円、小瓶450円)と梅酒(600円)、グラスワイン(850~1,200円)です。

 そんな中から、島根の「十旭日(じゅうじあさひ)純米大吟醸・改良雄町・十年度造」(1合、1,800円)をもらいます。

 カウンター6席のみの店内は、店主がひとりで切り盛りされています。

090905m 090905n 090905o
お通しとビール / ソラマメのスフォルマート / 十旭日

店情報

《平成21(2009)年9月5日(土)の記録》

| | コメント (0) | トラックバック (1)

店情報: 純米酒「吟雅(ぎんが)」(阿佐ヶ谷)

    090905z2
  • 店名: 吟雅
  • 電話: 03-3312-9813(FAX共)
  • 住所: 166-0004 東京都杉並区阿佐谷南2-20-2
  • 営業: 18:00-01:30(月祝は -00:00)、日休
  • 場所: JR中央線・阿佐ヶ谷駅南口を出て左へ。信号を渡って、マクドナルドの右側の中央線と並行する道を、高円寺・新宿方面に歩くこと約5分(250mほど)、左手。
  • メモ: カウンター6席。
    〔日本酒 無濾過純米生原酒 1合(半合も可)〕鶴齢(かくれい)特純950、菊の司 生もと純米 亀の尾 1000など。冷蔵酒と火入れの日本酒もあり。〔日本酒以外〕エビスビール小瓶450・中瓶650、さつま五代の梅酒600、グラスワイン900~1200など。
    〔和風〕焼きネギ味噌500、こだわりトマト 宮古島と大島の海塩で550、新銀杏のバター炒め600、卵黄の味噌漬け600、トマトとカリカリじゃこのサラダ600、いかの塩辛糀(こうじ)風味600、能登産白魚の塩辛600、自家製リコッタチーズ豆腐600、アボカドと温泉玉子のマヨクリソース650、クリームチーズの粕漬け650、ホタルイカのゆず醤油漬け650、チーズのたまり醤油漬け700、島豆腐のステーキ 吟雅風ソース750、莫久来(ばくらい、ホヤとコノワタ)850、佐渡産フグの子の粕漬け850、アボカドと豆腐の味噌マヨネーズグラタン(お二人様分の量があります)950、サーモンの昆布締め1000、鴨ロースもろみ風味1200、熊本産馬刺し 極上もも肉1500。
    〔洋風〕自家製マヨネーズのパリ風ポテトサラダ600、合鴨のソーセージのボイル700、地鶏の自家製ハム ローズマリー風味700、自家製リコッタチーズと豆乳のビアンコ・マンジャーレ700、ソラマメのスフォルマート(イタリア風茶碗蒸し)750、トマトとモッツァレラのサラダ(カプレーゼ)750、南仏風野菜の煮込み(ラタトゥイユ)750、吟雅のスペシャリテ 赤ピーマンのムース800(秋鹿[酉元]しぼり ぐい呑み一杯つき +300)、モツ煮イタリアン(トマトソース煮)850、豚肉とキノコのバルサミコ煮850、地鶏のハムとビアンコ・マンジャーレの盛り合わせ900、アボカドとパンチェッタの温製サラダ900、子羊とヒヨコ豆のハンバーグ950、カチャカヴァロチーズのグリル1000、白トリュフ風味!モッツァレラと玉子のオーブン焼き1150、ゴルゴンゾーラとマヌカの花のオーガニック蜂蜜1200、佐渡「へんじんもっこ」の貴腐サラミと田舎風パテ1300、子羊と野菜の煮込み(ナヴァラン)1300、羊タンのソテー モンゴルの岩塩で1400、パルメザンチーズのリゾット950(イタリア産白トリュフバター入り +400)、無加水ビーフカレー950、子羊のドライカレー1000(温泉玉子入り +100)、生クリームの入らないカルボナーラ1200、モツ煮ソースの太いショートパスタ(リガトーニ)1350、ラタトゥイユの冷製パスタ1400、ナヴァランソースのクスクス1650、もうひとつのスペシャリテ 黒糖のクレームブリュレ650。 (2009年9月調べ)

| | コメント (0) | トラックバック (1)

愉快な呑ん兵衛たちと … 居酒屋「みますや」(淡路町)

たくさんの酒肴を囲んで


 土曜日の今日は、浅草橋の「西口やきとん」で、「古典酒場 Vol.8」(2009年10月16日発売、880円)のブロガー座談会です。

 今回は久しぶりに全員がそろう予定だったのですが、「酔わせて下町」のFさんに急なお仕事が入ったため、「橋本健二の居酒屋考現学」の橋本さん、「Y-TABEのレミング2」のワイタベさん、「やなちゃんの大阪一人酒の日々」のやなちゃんと私の4人での座談会となりました。座談会の様子は、ぜひ本誌をご笑覧ください。

 座談会を終えて、タクシーに乗って向かう二次会は、神田淡路町にある明治38(1905)年創業の【超】老舗酒場、「みますや」です。

 入口右手小上がりの奥側の座卓を、座談会のメンバーと、「古典酒場」の倉嶋編集長の5人で囲んで、こはだ酢(500円)や、どぜう柳川なべ(800円)などの、昔から東京で好まれていたであろう名物酒肴をずらりと並べて、飲むは飲むは。さすがにこのメンバーは強いですねえ。

 さくらさし(馬刺)には、赤身(1,300円)と霜降(2,000円)がありますが、今日は贅沢(ぜいたく)に両方とももらって食べ比べ。

 もちろん「みますや」名物の牛煮込(600円)ももらいます。

 今回の「古典酒場 Vol.8」のテーマが日本酒だっただけに、座談会の話題も日本酒酒場。ここ「みますや」でも、飲み物は日本酒が中心になります。

 今日はムードメーカーのFさんが不在ですが、このメンバーで飲むと、とにかく飲むほどに愉快なのです。みんなが楽しく酔って過ごせる時間が一番ですよねえ。

 午後10時過ぎまで楽しんで、お勘定は5人で14,400円(ひとり当たり2,880円)でした。どうもごちそうさま。

090905a 090905b 090905c
「みますや」 / もずく酢(400円) / 肉豆腐(400円)

090905d 090905e 090905f
焼なす(500円) / こはだ酢(500円) / どぜう柳川なべ(800円)

090905g 090905h 090905i
肉じゃがいも(400円) / 〆さば(600円) / 馬刺赤身(1,300円)

090905j 090905k 090905l
馬刺霜降(2,000円) / 牛煮込(600円) / 店内の様子

店情報前回

《平成21(2009)年9月5日(土)の記録》

| | コメント (1) | トラックバック (1)

« 2009年10月 | トップページ | 2009年12月 »