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学生時代の友人が上京 … 居酒屋「兵六(ひょうろく)」(神保町)

名物の餃子


 学生時代の友人Nが、学会で上京してきました。Nと会うのは20年以上ぶり。

 神保町駅前で落ち合って、向かう先は昭和23(1948)年創業の居酒屋「兵六」です。

 Nは大学時代の同級生。九州(大分)出身ということもあって、入学したときから酒(焼酎)が強く、当時めっぽう酒が弱かった私は、よくNに介抱されながら呑んだものでした。

 そんなNを、ぜひ「兵六」に連れて行きたかったのです。

「こんばんは。二人です」と言いながらくぐる「兵六」の縄のれん。

 金曜日、午後7時前の店内はほぼ満席ながら、丸太を2本渡した長椅子の先客たちがちょっとずつ詰め合わせてくれて、入口すぐのカウンター角のところを挟むように二人で座ることができました。どうもありがとうございます。>みなさん

 まずはビール(キリンラガー大瓶、790円)をもらって乾杯し、さっそく「兵六」の名物である炒豆腐(ちゃーどうふ、580円)と餃子(580円)を注文します。

 炒豆腐は、豆腐を、豚肉やキャベツと一緒に炒めた一品で、中華風に味付けされています。

 この店の創業者は、鹿児島の出身。中国・上海で終戦まで仕事をしていて、戦後、ここに「兵六」を開きました。なので、この店の料理は、薩摩風であったり、上海風であったりと、その創業者が食べていたものが出されるのです。

 三代目店主・柴山真人(しばやま・まさと)さんが、よくまかないとして食べている炒麺(ちゃーめん、950円)という焼きそばもとても美味しそうなのですが、いつも呑むのに夢中で、締めの麺までたどり着かないのでした。

 餃子もまた、この店の名物のひとつ。「兵六」と言えば餃子、と言われるほど有名な品です。皮がカリッとしっかりしているのがいいんですよねえ。

 ビールに続いては、もちろん焼酎。Nは大分出身らしく麦焼酎(680円)を選び、私は芋焼酎「無双」(680円)です。ここは芋焼酎は湯割りで出されますが、麦焼酎と米焼酎「球磨」(680円)は冷たくひやしたものが出されます。

 ちなみに日本酒は「美少年」(780円)と、焼酎、日本酒ともに、すべて九州産のものが置かれています。

 つまみには、このところ毎回いただいている自家製ぬかづけ七種盛(530円)に、とんぶりののった山芋をもらいます。

 店内には、呑んだフルさんや、荒木又右衛門さん、Qちゃんら、この店でいつも会う常連さんに加えて、このところ、すっかり「兵六」の常連になっているという男前H氏もやってきて、ますます盛り上がりつつ、閉店までたっぷりと呑んだのでした。

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ビールとお通し / 炒豆腐 / 自家製ぬかづけ七種盛

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冷した焼酎 / とんぶりと山芋 / 餃子は酢とラー油で

店情報前回

《平成21(2009)年9月11日(金)の記録》

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 木場(きば)の「河本」を午後7時過ぎに出て、となり駅の門前仲町(もんぜんなかちょう)へ。トコトコと歩いても10分ほどの距離なのです。いつものように「魚三酒場」のにぎわいや、「だるま」や「大坂屋」の様子を観察したあと、地下鉄(都営大江戸線)に乗り込みます。森下で都営新宿線に乗り換えて神保町へ。今日の2軒目は「兵六」です。  店に着いたのは午後8時。金曜日とあって、外からもそれとわかる大にぎわい状態... [続きを読む]

受信: 2010.07.15 19:47

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