おすすめのお店を訊く … 立ち飲み「富士屋本店(ふじやほんてん)」(渋谷)
宇ち中さんが、『旅ノゴハン』の、さくらこさんと飲んでいるということで、私も渋谷の大衆立呑酒場「富士屋本店」に向かいます。
約20坪の四角い店内を、フロアの形に従って凹の字型に取り囲む立ち呑みカウンターでは、70人ほどが立ち呑むことができるという、比較的大きな立ち飲み屋です。
渋谷駅から、徒歩2分ほどの立地条件ながら、ビール大瓶が450円、人気のハムキャベツが300円、まぐろ中落ちが350円、ごぼうの天ぷらやれんこんの天ぷら、ねぎぬたはそれぞれ250円と、正しきオヤジ酒場価格。しかもキャッシュ・オン・デリバリー(品物と引き換え払い)なので、自分の所持金以上に飲みすぎることもないという安心酒場なのです。
土曜日、午後6時半の店内は、予想どおり超満員状態。
凹の字の、ちょうどへこんだところの角に陣取って飲んでいる宇ち中さん、さくらこさんを発見し、合流します。
宇ち中さんは、今日は昼ごろから立石で飲んでいて、自宅に帰る前に、最後の1軒としてここにやってきたとのことで、今日もニコニコとほろ酔い加減。いつも明るい酔い方なのが宇ち中さんの持ち味です。
はじめてお会いするさくらこさんは、土曜日の今日もお仕事で、この店から飲み始め。この後、自由が丘の「金田」で飲む予定が入っているんだそうで、この店はその前の軽いゼロ次会。若くてかわいいお嬢さんながら、酒と酒場を愛する気持ちが、話す言葉の端々から伝わってきて、あっという間に打ち解けます。
さくらこさんは中央線沿線にお住まいだそうで、私があまり行ったことのない三鷹あたりのおすすめ酒場(「寿栄広食堂」など)を紹介してもらいます。
そんな酒場の話をしていたら、となりで立ち呑んでいたご夫妻とも話が始まりました。ご主人は、なんとプロの猟師さんで、これから冬場になると山にこもって狩猟のシーズンに入るんだそうです。
私:「ジビエ(狩猟で捕獲された野生の鳥獣)はとても好きなんですが、高くてなかなか食べられないんです」
となりの猟師さん:「それじゃ、綱島(つなしま)の『ナマック・カフェ』に行ってみたら。11~12月頃に出される、鹿(シカ)や猪(イノシシ)がおすすめですよ」
と教えてくれました。ありがたいことに、こういう口コミ情報には、まず、はずれはないんですよねえ。冬場にぜひ行かなきゃね!>だれとはなく
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