ガツ刺しはかき混ぜて … やきとり「たつや」(恵比寿)
恵比寿にある、やきとりの「たつや」にやってきました。
入口引き戸のところにでんと構える店主に迎えられて、1階の店内へ。午後5時ジャストの店内は、1階でもまだ3割程度の入りで、余裕で入ることができます。
ホッピー(450円)をもらって、つまみにはここに来たらいつも注文するガツ刺(360円)です。前回は夜遅くにやってきたこともあってガツ刺が売り切れていて食べられなかったのですが、さすがに今日はありました。
ガツ刺は、ガツ(豚の胃)をゆで冷まして細切りにしたものに酢醤油をかけ、刻みネギをたっぷりとトッピングし、皿のふちに練りガラシを添えたもの。
このガツを1本ずつとって食べてもおいしいのですが、私のおすすめは、ネギや練りガラシも含めて、すべてをグリグリとよ~くかき混ぜて食べる方法。練りガラシの辛みがピリッと効いて、とてもいい味わいになります。
ガツ刺で1杯目のホッピーを飲み干して、2杯目のホッピーとともに注文するのは〔やきとり〕です。
たつやの〔やきとり〕は、実際には〔もつ焼き〕。「たつや」のメニューには、
『やきとり…とりとは「肚裏」と書き、「はらのうち」つまりは内臓をあらわしています。「たつや」では皆様に滋味あふれる新鮮な「やきとり」を提供しております。』
という説明文が書かれています。〔とり〕を〔肚裏〕と書くというのは、おそらくこじつけでしょうが、〔もつ焼き〕や〔焼き鳥〕全般のことを、ひらがなで〔やきとり〕と書いているお店は少なくありません。
私自身が聞いて確認したわけではありませんが、最初に〔もつ焼き〕という呼び方を使ったのは、浅草の「千代乃家」だそうです。この店が創業したのは昭和26(1951)年なので、〔もつ焼き〕という名称は、長くても60年ほどの歴史しかないんですね。
他には、「秋元屋」、「西口やきとん」、「元気」、「埼玉屋」などのように〔やきとん〕を看板に掲げている店もあります。
さて「たつや」。このみせの〔やきとり〕は1種2本からの注文で、ナンコツ、ネギマ、ハラミ、テッポー、シロ、コブクロ、ガツがそれぞれ1本180円。カシラ、タン、ハツ、レバ、タンシタ、ツクネ、そしてミックスが170円です。
そんな中から、今日はナンコツ(2本で360円)を塩で注文します。
カウンター内の焼き台で、焦げたところをハサミで切り落としながら、ていねいに焼き上げてくれるナンコツは、けっこうボリュームたっぷり。このボリュームで1種2本しばりだから、なかなかいろんな種類は食べられないのが残念なんですよねえ。
「お徳用」と書かれた、やきとりの盛合せ(1人前5本で800円)もあるので、いろいろ食べたいときは、それもいいかもしれません。この場合、種類を指定することはおそらくできないと思いますが…。
ナンコツの塩焼きにも、お皿のふちには練りガラシ。ここの練りガラシは、パンチのある辛さでいいですねえ。
グイッとホッピーを飲み干して1時間弱の滞在は1,620円でした。どうもごちそうさま。
そういえば、メニューには〔お通し 200円〕と書かれているのですが、私のところにも、まわりのお客さんのところにも、特にお通しは出されませんでした。前に来たときもお通しは出なかったので、もしかすると1階のカウンター席の場合は、お通しはなしなのかもしれませんね。
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