お皿までピッカピカに … 大衆食堂「つるかめ」(新宿)
「バカコンポジャ。バカが牛肉で、コンが英語で言うとwith、ポジャは鶏肉だから、beaf with chiken ってことですね」
「えぇ~っ! すごいっ。なんでそんなことわかるの?」
「学生時代にスペイン語を取ってましたから」
と話してくれるのは、ホッピービバレッジのおたマイクカレラさん。
これまた名物の、バカでアホでフラメンキン(牛肉のガーリック味天ぷら、500円)にしても、バカが牛肉、アホがニンニク、フラメンキンはいろんな具材を巻いて揚げたコルドバ発祥の料理と、これまた極めて真面目なネーミングです。
カレラさんは、「古典酒場」の記事も書かれているコピーライターの齋藤利也さんとともに、タレ部というミニ同好集団も作っています。タレ部というのは「最後に残ったタレだけで十分につまみになる」というタレ好き集団のことで、カレラさんにかかると、ソイの頭(ソイ丼の具の部分だけをつまみにしたもの、400円)のお皿もごらんのとおり、ピッカピカに食べ切ってしまいます。
「割り箸に染み込んだタレを、チュパチュパ吸いながらホッピーが飲めますよ」
と笑いながら話してくれるカレラさんですが、高級な割り箸は、タレの吸い込みが悪くてダメなんだそうです。
私自身、コノワタだとか、豆腐ようなどの、チビッとなめるだけでお酒が飲めるようなつまみが大好きなので、タレ部の人たちの気持ちがよくわかります。
ちなみに、このチビッとだけなめる系統のつまみのことを、私は『一本ばし系のつまみ』と呼んでいます。普通に1膳(2本)のはしでつまむと、たくさん取れすぎるので、おはしを1本だけ使って、その先っぽにちょっとだけつけるようにしていただくからです。
それにしても、ソイの頭をここまできれいに食べた人は、はじめて見たなあ。すばらしい!
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