店内は6人で切り盛り … もつ焼き「宇ち多゛(うちだ)」(立石)
先週の土曜日に引き続いて、今週も宇ち中(うちちゅう)さんと宇ち入りです。
今週は出版社のSさん、Oさんも加わって4人で、宇ち中さんが「ニの字」と呼んでいる、表側の入口すぐ左手に2本並んだ細いテーブル席の奥のほうに、4人が並んで座ります。
まずはまだ残っていたタン生(もつ焼きはすべて1皿2本で180円)とお新香(1皿180円)、そして煮込み(1皿180円)をもらって、飲み物は宇ち中さんと私がビール大瓶(540円)を分け合って、SさんとOさんは、最初から焼酎の梅割り(180円)です。
「宇ち多゛」の創業は終戦直後の昭和21(1946)年。場所は今の場所のままですが、最初は仲見世通りに面した小さな店として創業し、徐々に徐々に広がっていって、裏側の入口があるほうまで突き抜けて、横にも広がって今の大きさになったんだそうです。だから店内の形状も、かっちりと四角形ではなくて、継ぎ足し継ぎ足ししたようなスタイルになっているんですね。
現在の店内には約40人が入ることができますが、これを男性3人、女性3人の合計6人で切り盛りしています。
常連さんたちの噂話によると、その6人の構成は次のとおりです。
煮込み鍋の横、L字のカウンターの中にいるのが、マスターこと二代目店主で、客席は三代目のアンチャンと、九州出身のソウさん(男性)が担当しています。お新香を出してくれるお女性が、二代目店主の奥さんで、アンチャンのお母さんです。焼き台を担当しているのは、マスターのお姉さんと、その娘さんの母娘。もつ焼きが焼きあがると、この娘さんが、
「シロタレよく焼きぃ~っ!」
と、とてもよく通る声で店内にアナウンスしてくれます。これをアンチャンやソウさんが、
「シロタレよく焼きはどこ?」
と確認しながら、席まで持ってきてくれるのです。
もつ焼きは、あらかじめ下ゆでしていることもあってか、ほとんど待つこともなく焼きあがってくるのが「宇ち多゛」の特長で、しかも間違いが少ないのです。私が知っている範囲では、味や焼き具合なども含めて、注文したものと違うものが出るのを見た記憶はありません。
なお、焼き台の娘さんが大きな声で「レバ塩若焼きぃ~っ」とアナウンスしてくれる呼び方が、アクセントの場所やイントネーションなども含めて、「宇ち多゛」のもつ焼きを注文するときの呪文の唱え方の基本となります。慣れないうちは、この呼び方をよく聞いて覚えるのがいいのではないかと思います。
お店の営業は平日は13:30ごろ開店の売り切れ仕舞い(19:30ラストオーダー)、土曜日は昼ごろ開店して売り切れ仕舞いというのが基本ですが、行列の状況などによって多少ずれることもあるそうです。
本当は平日も土曜日も14:00開店だったらしいのですが、行列が周りのお店に迷惑をかけないようにしているうちに、今の状態になったようです。
たっぷりと2時間ほどの滞在は、4人で5,940円(一人あたり1,485円)でした。どうもごちそうさま。
シロタレ / シロ塩とガツ塩(2人前用の大皿で) / シロ味噌・よく焼き
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